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    おび内科・漢方クリニックのブログ

       鎌倉で内科、漢方、胃カメラ、大腸カメラのクリニックをしています。診療の合間につれづれなることを発信していきます。

皆さんこんにちは恐竜くん

 

新たな年を迎え、皆様にご挨拶させていただきます。

 

政治の方では財〇省、経〇連、日〇新聞による3者連合の医療費抑制策が相変わらず正義とされ

 

医療費を抑制して捻出したお金を長射程ミサイルや護衛艦、戦闘機などの防衛費、人工知能や量子コンピュータ、半導体などの先端技術への投資に向けるとされています。

 

 

そのために

 

・病院の削減と在宅医療の推進による入院抑制

 

・診療所の削減による外来受診抑制

 

・先発品、OTC類似薬だけでなく、抗がん剤などの高額療養費の自己負担増

 

といったメニューが並んでいます。

 

 

私は10年ほど前から、患者さんの医療環境がこの先じわじわと悪化していくだろうということをお伝えしてきました。

 

その通りの流れになっています。

 

 

高市総理になってから財務省の緊縮財政をひっくり返し

 

診療報酬をあげて患者さんの受ける医療レベルの低下をくい止めよう

 

という意思は伝わってきましたが

 

わずか3%程度のアップ

 

では、医療業界全体としての縮小衰退の流れを止めることは難しいでしょう。

 

 

今後、現実化するのは

 

・有料化によって、簡単に救急車が呼べなくなる

 

・診療報酬抑制による診療所の倒産と削減で軽い風邪や頭痛、便秘程度では気軽に外来受診できなくなる

 

・診療報酬抑制によって病院の内部留保が枯渇し、医療機器の設備更新ができず、診断治療能力が低下する

 

・難しい病気の治療を引き受けるほど経費がかかって赤字になる構造で高度医療病院ほど赤字倒産に向かう

 

・患者さんを一生懸命治療しても、「医療費の増加はけしからん」とマスコミを使って3社連合から叩かれて、何のために医学や看護の勉強をしたのかと嘆き、目的を失って美容医療に流れる医師、看護師の増加

 

・人材不足で救急や高度医療を担う医療者が乏しくなり、がんの診断のための検査や手術が半年待ちとなる

 

こういうことが、日に日に現実となっていくでしょう。

 

 

 

そのような未来の中で当院が何を目指しているか、所感を述べさせていただきます。

 

本題に入る前に

 

長年、パキスタンとアフガニスタンで医療支援活動をなさっていた

 

私が尊敬する 中村哲 先生

 

 

がラジオで語られていたお話をまとめた本から、引用、要約して書かせていただきます
(やや正確性に欠けることをご了承ください)。
 
 
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中村先生:診療所に肺炎を発症した生後10か月の赤ちゃんを母親が抱きかかえて運んできたんです。
 
見た瞬間にこれは助からないとわかりました。すでに医薬品は枯渇していて、抗生物質などで有効な治療をしてあげることができません。

 

仕方なく、甘い咳止めのシロップをスプーンでひと口、赤ちゃんに含ませてあげました。

 

赤ちゃんは呼吸が苦しそうでしたが、その瞬間だけ笑顔になり、母親を喜ばせました。

 

その数日後に赤ちゃんは亡くなりました。

 

 

 

中村先生:子供が病気で運ばれてきても治療のための医薬品が不足している。日本から運んできてもきりがない。

 

病気になった人を高い薬を使って治療するよりも、病気にならない方がはるかに経済的であるし、患者さんも助かると考えました。

 

病気にならないように予防することが大事だと考えて、そのためには、まず衛生的な飲み水、生活用水が各家庭にいきわたらなければ根本的には解決しないと考えました。

 

彼らは普段、泥水の上澄みをすくって、飲料水や調理につかっていました。

 

その水を汲んで運んでくるのは女性の仕事で大変な重労働でした。

 

それで水路を作ることにしたんです。

 

清潔な水が飲めるようになってから、赤痢などの下痢による感染症で命を落とす子供が一気に減りました。

 

女性も遠方まで水を汲みに行くという重労働から解放されました。

 

水がくれば畑で作物が作れるようになり、食料の自給自足ができるようになりました。

 

食糧事情が改善すると、さらに病気の子供が減っていきました。

 

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中村先生は東洋医学の「未病を治す」の考えを実践なさった先生です。

 

しかも、何十年も間、異国の地で活動なさって成果を上げられました。

 

 

私も僭越ながら中村先生と同じように、患者さんには予防の大切さを医師人生をかけて説き続けたいと思います。

 

中村先生は水路を引いて、患者さんの病気を予防しました。

 

 

では、私は何をすべきかと考えたとき

 

病気を予防するための正しい医療知識を皆さんに届ける事

 

であると考えました。

 

 

患者さんに

 

病気を予防するための正しい医療知識=病気を予防するための清潔な水

 

を提供し続けることが、中村先生がなさっていた活動に通じると考えました。

 

目の前にある、症状や病気の診断治療にあたることはもちろんです。

 

それだけはなく

 

将来、高額で高度な医療が必要な状態にならないように

 

寝たきりにならないように

 

要介護にならないように

 

皆さんの未来が豊かで温かく平和であるように

 

そういう視点で予防を重視して、早期発見早期治療のスタイルで診療を続けてまいりたいと思います。

 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます薬

 

 

 

※以前に書いた未病を治すの記事もリンクを載せておきます。