おびクリニュース2023年9月号を転載いたします。
Q.コロナワクチンの秋接種が始まりました。接種するかどうか迷っています。
A.2023年9月20日から来年の3月末まで新型コロナウイルスワクチン(XBB.1.5)の接種が実施されます。
接種券があり、前回接種から3か月以上経過している方が対象です。
※一回も接種していない方は対象外です。接種希望の場合はお住いの自治体に個別にご相談下さい。
費用は無料です。
※2024年4月以降は有料化される予定です。
また、最近、コロナに感染してしまったという方も多いと思います。
コロナ感染後の接種時期に規定はありませんが、だいたい3か月経過後を目安にしましょうと言われています。
ご参考となれば幸いです。
XBB.1.5.コロナワクチンの接種をした方が良いかどうか迷っている、というお声が聞かれます。
まず、医学の基本を確認いたしますと、感染症の予防はワクチン接種が鉄則です。
これは揺るがない原則です。
おそらく、ワクチン接種を迷う理由のひとつとして、ワクチンをうたなくても元気な人、ワクチンをうったのに発症した人がいるという事実があります。
だからといって、その事でワクチンが無駄だとは考えません。
例えばもともと頭が良くて、勉強しなくても合格する人と、勉強を頑張ったのに不合格となる人がいます。
だからと言って「勉強しても不合格なのだから、勉強なんかやっても無駄」とは考えないのと一緒です。
感染症は発症してから治療するものではなく、予防に努めることが最もスマートです。
マスクや手指消毒、換気、人と人の接触を減らす対策なども総合的に行って、自分が感染しない、人に感染させないという理想に向かって努力なさってください。
もし、コロナは軽い病気だから、感染してもいいと考える人が増えると社会全体にマイナスです。
ひとりひとりには軽い病気かもしれませんが、国全体で考えると数百万人(国民の5%が感染すれば約500万人)にのぼる発熱患者さんに対応するための膨大な医薬品、検査キット、救急対応、医療スタッフが必要になり、これらの経費は皆さんがご負担されている健康保険料や税金から支出されます。
この支出の増大が続けば、いずれは健康保険料の値上げや消費税増税という形で国民負担として跳ね返ってきます。
感染症が蔓延することは誰の得にもならないという認識でコロナに向き合ってください。
ただし、ワクチンの副反応や死亡リスクが怖いという方が接種しないと決めた場合、その意志は200%尊重されます。
最終的にはお一人お一人がよく考えてご決断ください。
ワクチンに限らず、自分の価値観で物事を判断することが求められています。
政府は保険証を廃止して、マイナンバーカードに統一する方針です。
入力データの誤り、制度の不備、システムの脆弱性を解決できないままの強行です。
「外国はこうだから、日本も同じようにします」という発想は幼稚な猿真似です。
一流の発想は「日本式のシステムは最高なので我が国に導入したい」と、外国の方が憧れを抱くシステムづくりを目指す、ではないでしょうか。
そのためには不備を素直に認め、利用する国民の厳しい注文に謙虚に耳を傾け、開発していくことが必須ですが、自分達の過ちには目をつむり、不具合もそのままに既成事実化してゴリ押しする人達が作っていますので、日本式システムはガラパゴス化し10年後にインド製のシステム(世界最先端と言われています)に入れ替える事になるのではと危惧しています。
それを防ぐためには、政府の詭弁に惑わされず、より良いものを作るよう厳しい注文をする国民が増えることです。
それこそが真の国益につながるでしょう。
権力に従順であることは時に罪です。
ジャニーズ、ビッグモーター、損保ジャパンの不祥事が耳目を集めています。
力を持つ側の歪んだ価値観に汚染されてしまわないように、思考の感染予防もなさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました