ある英国王妃の首飾り・その2 | 宝石★Wonderland

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こんにちは。

 

 

 

 

 

明るい日差しと、急な雨風、雷、そして地震もあったりして

今年は様々な現象が一気に起こるゴールデンウィークとなりました。

 

そして気が付けば、GW後半。

 

 

あと3日、されど3日。

 

とはいえ、3日。

 

 

 

昨年同様、メリハリのない日々の中の大型連休ですからありがたみが薄いというか、あまりいつもと変わらないというか・・・。

 

 

そんなこんなな日々は、私は庭仕事を少し頑張ってみました。

 

正確には、頑張ったのは植物たちで、私はどちらかというと見守るだけ。

 

朝、見に行く。 → ジョーロで水をやる。

昼、見に行く。 → ちょっと雑草を抜く。

夕方、見に行く。 → 少し水をやる、  だけ。

 

(何にも頑張ってなかった・・・。)

 

 

すごいと思うのは、この時期、植物の動きが激しいことがはっきりとわかるのです。

 

朝には、じっと地面を眺めて、もうそろそろ発芽しそうな土の盛り上がりを発見すると、昼から夕方にはすっかり双葉を出して「こんにちは」してる事など。

 

暖かい陽気に、乾ききらないタイミングの雨が良いのでしょうか。

時間を持て余し気味の時はじっくり植物を眺めるのも楽しいものです。

 

 

 

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では、前置きが長くなりましたが、

本日のお題・【ある英国王妃の首飾り】その2 です。

 

 

 

 

アレクサンドラ・オブ・デンマーク

 

イギリス国王エドワード7世の王妃であり、インド皇后。

彼女は1944年、デンマーク国王、クリスチャン9世のもとで生まれました。

イギリス王室へ嫁ぎ、6人の子供に恵まれます。

自身の兄弟姉妹もまた3男3女、その長女となります。

 

因みに

 アレクサンドラの兄弟関係

・長男  フリゼリク →デンマーク国王に

・長女  アレクサンドラ →英国王妃に

・次男  ヴィルヘルム →ギリシャ国王に

・次女  ダウマー →ロシア皇后に

・3女  テューラ →ハノーファー王国王太子妃に

・3男  ヴァルデマー →デンマーク海軍

 

 アレクサンドラの子供たち

・長男  アルバートヴィクター

・次男  ジョージ5世

・長女  ルイーズ

・次女  ヴィクトリア

・3女  モード

・3男  アレクサンダー・ジョン

 

このように、現代の感覚で言えば非常に子だくさん。

 

当時は王妃であれば産めよ、増やせよ、だったのでしょう。
いずれも年子で生まれています。
 
若くて体力のあるうちにたくさん産んでしまおう、ということなのでしょうが、その後、夫・エドワードが戴冠しエドワード7世に、アリックスは英国王妃となりますが、その戴冠式の絵を見るだけでも美しさがあふれるようです。
当時50代だというのが、まるで嘘のようです。
 
 
ご覧のように首には何重にも巻かれたチョーカーをつけていますが、
アレクサンドラは当時チョーカーの流行を作ったといわれています。
 
 
 
彼女が作った流行はその他、日傘髪形動物のジュエリーなど。
 
アレクサンドラは結核性頸部リンパ節炎(瘰癧)の治療跡が首筋にあり、それを隠すためにチョーカーを欠かさなかったといわれています。
結婚前はチョーカーで隠さず、長い髪をたらして傷跡を覆うような髪形をしていたとか。
 
日傘もアレクサンドラのシンボルの一つ。
彼女は産後の合併症により足を引きずるようになり、杖の代わりに日傘を持ち歩くようになり、これもまた当時のファッションの一つの流行を作りました。
 
 
彼女は身体的弱点をファッションで隠し、むしろプラスの要素にしていったのですね。
英国内でアレックスの人気は高かったというのもうなずけます。
 
 
 
 
 
 
 
アレクサンドラを語るうえで欠かせないのが妹・ダウマーの存在です。
 
次回、ダウマーとのかかわりで生まれたジュエリーについてお話しします。