こんにちは。
相変わらず季節の変化に対応しきれない日々を送っています。
ご愛読いただいている皆様、いかがお過ごしでしょうか?
今日は公園を歩いていましたら、そこはかとない甘い香りがマスク越しに・・・。
そう、いつの間にやらきんもくせいが香り始めていました。
秋だか、夏だか、よくわからないこのところの気候。
でもしっかり、季節は巡っているのですね。
という、
さわやかなお花の話題で一瞬心を癒していただき、
今日は、金木犀ならぬ、金属の価格をテーマにしたいと思います。
前回は、
銅の価格を工芸作家としてはどう感じているのか?
などについて書いてみたのですが、
銅を取り上げるならば金もプラチナも銀も・・・、
ということで、そのほかの貴金属についても触れてみます。
あくまでも、一工芸作家としての金属とのかかわりなので、
世界経済の流れとか、投資の先行きとかを考察する場ではないと
再度申し上げておきます。
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前回、8月には銅の値上がりに悲鳴を上げておりましたが、
銅だけではなく、全体に金属の価格は上がっています。
全体に、と言いますのは、
上がったり下がったりを繰り返しつつも、上がり調子だという意味です。
特に金については皆様もご存じの通り、これでもか!?というくらい、
年々上がっています。
本日は 1グラム 7035円 だそうです。
今年2月ごろに必要に迫られて私が金を購入した時、
1グラム6300円ぐらいでした。
その時でさえ、え?また上がった?、と悲鳴を上げましたよ。
しかも、8月には一時8300円ぐらいになったのです。
以前にも申し上げたことがあったかもしれませんが、
20年前くらいに、「そろそろ3000円を超えるわね」なんて言っていた時期があって
すでにその時が懐かしいくらいの安さだったわけです。
そのころ、借金してでも1キロぐらい買っておけばよかった
まあ、過ぎてしまえばいくらでもこういった話はあるものです。
ところで、8月に一時的に8300円になった、と申し上げましたが、そのとき何が起きたのかというと、
世界を見ると、そのころアメリカがアフガン撤退を表明したのです。
さあ!たいへんだ!!
世の中は一瞬にして緊張が走ったのです。
よく言うところの、「有事の金」とは、まさにこういうことなのですね。
「有事」とは、「無事(ぶじ)」の反対、
つまり、すさまじい天災とか、経済恐慌とか、戦争のこと。
人が無事ではいられないような大きな出来事がおこったとき、
人は財産を、貨幣ではなく実物を手元に置いて確保しようとします。
万が一、銀行が封鎖されたり、貨幣価値がなくなったり、国がつぶれてしまったり・・・、
などという天変地異に値する出来事が起こることを予想されると、
人はお金や有価証券類を金に変えようとします。
では
特に何事もないような時代(なんて、実際はないのですけどね)も含めて、何十年も前からずーっと金の価格が上がり続けているっていうのは、なぜ?
それは、金の安定性を知って、
投資をする人が増えてきたからと言われています。
(いろいろほかにも理由があるのですが、私は詳しくはないので、
これ以上のお話はできません。すみません。)
さらに、ほかの貴金属を見てみますと・・・、
じわじわと、銀もプラチナもずーっとずーっと上がってきていることは
間違いないのですが、
経済の世界では歴史的にみると、
金の価格に対してプラチナは反発する傾向があるのです。
金が上がれば、プラチナは下がるし、
金が下がればプラチナは上がる、と言われているのです。
あくまでも、「そういう傾向がある」、というだけで、
実際はそうでもないなあ、と感じることもたくさんあります。
プラチナのそういった流れは、銀も同様だそうです。
でも正直言って、プラチナと銀は用途が全く違うから、
どこまで同じとみていいか、わかりません。
私としては、よくわからないながらも
ニュースなどでキナ臭い話が聞こえると、金が上がりそうだと考えて、
銀を買っておこうかな?と考えますね。
とかく私は銀を多量に使いますので。
今日はこの辺でおしまいにしましょう。
次回、またまた金属について語ります。
今度は、作家として貴金属(地金)の実品購入する際のお話をさせていただきますね。
あ、もちろん投資のお話ではありませんので、
あしからずよろしくお願いします。
本日もお読みいただきありがとうございます。