ジュエリーの行方 | 宝石★Wonderland

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オーダーメイドジュエリーのご注文サイトを開設しました!

こんにちは。

 



 

 

寒さひとしおの今日この頃です。
いかがお過ごしでしょうか。




いろいろなことが次々起こる昨今です。
つつがなく過ごせること以上の幸せは無いのではないでしょうか。



私はジュエリーを製作する仕事を知るので、いつも思うのですが、
こんな世の中にとって、ジュエリーは何のお役に立つのだろうか・・・。

考えてしまう今日この頃です。



 

私、自らがお客様の大切なジュエリーを

オーダーメイドでお作りします。
 

 

 

衣食足りて礼節を知る


という言葉のように、
基本的な生活が安心して送れるようになって、
初めてその他の事柄にも目を向けられる余裕が生まれる。
それは確かにそうだと思います。

今年のように、日々健康の不安を抱えて、

なおかつ自然災害の恐怖も感じ、
経済不安、政治不信、
自分や家族だけではなく、

国や世界、果ては地球の未来までも心配しなければならない、


そういった多重の不安の中で暮らしていると
お出かけ?  いやいや自粛でしょ。
みんなで集まって楽しく?  それも一番ダメじゃん。
おしゃれ?  はて。いったい何のために?

、と、こうなっていくのは仕方がないというものです。





そもそもジュエリーは何のためにあるのでしょうか。


古代では、装飾品は呪術のために存在したといわれています。

神様に祈りを捧げるための道具として、
災いから身を守るためのお守りとして、
さらに発展して、願望を叶えるため。

そういった用途でジュエリーというものが世界中で発達してきました。

そして近い過去には身分の証としてのジュエリー、
財産としてのジュエリーと言った概念がつよく、
物質的な価値に重きが置かれていました。



現代になりますと、多くの場合ファッションの一部として存在するようになります。

ジュエリーの価値は、装飾的なバランスや美しいものを身に着ける楽しさに、重心を移してきたのです。
 

当たり前と思われるかもしれませんが、これは女性の社会進出と大きく関係していて、概念としてはかつてはとても斬新だったのです。



そして今後どこへ向かっているかというと。



多様性の時代を迎え、価値観は様々ではありますが、
私は、古代の呪術的な用途に近づき、精神性がより重要視されていくのではないかと思います。

この不安だらけの現代に、
心のよりどころとしてのジュエリーが必要とされていくのではないかと。


婚約者からの贈り物のダイヤのリングや
お母さんから譲り受けたオパールの指輪、
初めてのお給料で買ったルビーのネックレスなど、

身に着けていることで人の優しさや思いやりや、一生懸命だった自分を思い出し、それらが心のよりどころとなる。

そういった経験は誰しもお持ちではないでしょうか?



  この指輪を付けていると安心する。
  
  このペンダントは勝利のお守りなの。


ジュエリーは今後、そういった、

心をいやしたり励ましたり、支えたり、という役割を担っていく事が、より多くなっていくのではないかと思います。