こんにちは。
いよいよ年の瀬も押し迫って参りました。
いかがお過ごしですか?
例年のように、せわしなく動くことの少ない今年の年末。
不要不急のお出かけは避ける、と言った理由ばかりでは無く、
実は今年、肩を壊してしまい、腕から先にしびれがあって
現在治療の真っ最中です。
これくらい何とかなる、と思ってほったらかしにしていたらますます悪化して、一時肩が外れそうになって、すっかりこじらせてしまったのです。
あちこちで診察してもらった結果、一番必要なのは悪化した部位を休めること。
だってそんなこと言ったって、日常生活してれば肩や手は自ずと動かしてしまうじゃない!
そのほかには何にも力仕事はしてないし。
十分休めているつもり!!
なんて言っていても全然良くならないので、ここは本気で治療のために
「片手使わない生活」しています。
などと言いながらも今こうしてPCのキーボードを叩いているのですが。
これ書いたら、ほんと、もう暫くは片手生活に戻りますから・・・。
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昨日、NHKのある人気番組を見ていたら、ちょっと意外と思われる事に遭遇しました。
5歳の女の子の素朴な疑問に大人が答えていく、あの番組ですが、
「ダイヤモンドの《カラット》って、なに??」
と言う質問に、誰も正しい答えが言えなかったのです。
長いことジュエリーの世界にいると、
ジュエリーの知識において自分の知っていることと一般的な認知度の違いが解らなくなります。
《カラット》、重さ。0.2グラムね。
と即答することは関係者なら当然なのですが、
そうか。
普段関心の薄い人にとっては、「そういえば、なんのことかしら?」と言われるのも当たり前かもしれません。
インタビューで答えた女性は「輝きの単位??」と返答されていた方も・・・
改めてご説明いたします。
《カラット》というのは、ジュエリーの重さを量る単位です。
1カラット = 0.2グラム
宝石全般で使われる単位ですが、番組内でも説明があったように
不透明な石(例えば瑪瑙とかターコイズとか)は大きいものが多く、《カラット》より《グラム》表示されます。
とはいうものの、私が見たところ、大きいものでも《カラット》表示されることは普通にあります。
それから真珠に関しては、日本で昔から使われていた《もんめ》という重量の単位が、今でも世界中で公式に使われています。
これは日本の真珠養殖が世界に衝撃を与えたという証明のようなものです。
《もんめ》とは、「花いちもんめ」の《もんめ》です。
情緒がありますね。
ですが、実際は真珠は重さの表示で販売されることは少なく、殆どの場合、粒の大きさが表示されています。
8ミリ玉とか、9ミリ玉とか、いいますよね。
ケシ(極小サイズ)以外の現代の真珠は殆どが養殖なので、真珠の粒の中には核が入っています。
真珠母貝の中に人工的に作られた(樹脂素材)核を仕込んで、貝の生体反応でそれを真珠に育ててもらうわけです。
すると、真珠の粒の重さは、その核によるところが大きく、真珠粒の重さは品質とは関係の無いものとなるのです。
なので、真珠の重さ表記の必要性は、流通コストには関係あるかもしれませんが、実際の店頭では
「この真珠、素敵ね。何もんめぐらいかしら?」
なんて会話は有り得ないのです。
(・・・実は私は真珠については特に詳しいわけでは無いので、もし違っていたら済みません。)
そして、《カラット》についてのお話に戻りますが、
ダイヤをお求めになるときは非常に気になる《カラット》。
「このダイヤ、素敵ね。何カラットぐらいかしら?」
こういった質問は頻繁にあります。
お応えいたしましょう。
1カラットのダイヤは、直径約6.5ミリです。
2カラットは約8ミリ強です。
直径1センチとなると3.7カラット、なかなか手が出せない金額になってきますね・・・。
目視で、5ミリより大きいかな?1センチより小さいかな?と言った具合におおよそを判断するとよいのです。
身近な大きさでいうと、直径3ミリぐらいになると約0.1カラット。
それでも3ミリあればそこそこの存在感になります。
一粒ピアスも素敵ですし、指輪でも一粒でも良い感じになります。
この0.1カラット以上になりますと、買い取り店で値が付くと聞きます。
ですから、3ミリのダイヤは侮れません。
私感ですが、婚約指輪ですと0.4ぐらいはあると良いですよね。
でも、それも年齢とか、手の大きさによりますから
それこそ白魚のような指のお嬢さんにだったら、シンプルで小粒なダイヤの方が引き立つものでもあり、さらに小粒の方がお似合いだったりします。
そして、ダイヤの美しさは大きさとはまた違うため、粒の大きさばかりを追い求めるといったものでもありません。
そういうわけで、今日はジュエリーの重さのお話でした。
読んでくださりありがとうございます。