椅子代わりにバランスボール 和歌山・田辺市、全庁で使用認める。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 和歌山県田辺市は、一部で試験的に認めていた自席での椅子代わりのバランスボール使用を、1日から全庁的に認めた。腰痛や肩こりの予防・改善に効果があるとして、2021年11月から3カ月間、希望者が使用したところ、その3分の2から「効果を実感した」との感想が寄せられたため、正式に導入することにした。ボールの購入費は各自の負担とする。

 

 市によると、腰痛などに悩む職員が相当数いる。揺れ動くボールに座ることで体幹が鍛えられ、症状改善につながるとして、真砂充敏市長ら希望する個人や職場計15カ所で、試験導入していた。市の聞き取り調査で、10カ所が「姿勢が良くなった」や「腰痛の通院が不要になった」などとして「今後も使用を継続したい」と答えた。既に使用をやめたり、継続しないと答えたのは2カ所だけだった。

 

 「通院が不要になった」と答えたのは狩谷賢一・総務課長(52)。「バランスボールを使い始めてから20年来の腰痛がなくなった。仕事の効率も上がるし、悩んでいる人は試してみては」と話す。1日から早速使い始めた職員もいる。丸山勝司・商工観光部長(57)は「30年前にヘルニアを患い、激しい動きをすると腰痛が出る。それがなくなればいいと思って始めた。まだ使いづらい感じはあるが、続けたい」と期待している。

 

 全国の自治体では、北海道釧路町が21年6月から22年3月まで試験導入しており、公費で購入したボール4個を職員に貸し出している。私物のボールを含めると十数カ所で使っており、効果が認められれば本格導入する方針だという。【竹内之浩】