菅総理から子どもたちへのメッセージ。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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菅内閣総理大臣と高木文部科学大臣から、子どもたちに

向けてのメッセージが発表された。メッセージは文章と

『YouTube』動画で公開されており、文部科学省の公式サイ

トにて読むことができる。

今回は、広く全国の子どもたちにこのメッセージを伝えるべく、

文部科学省の公式サイトより引用して、ここに同様のメッセージを

お伝えしたいと思う。以下が、菅総理からのメッセージである。
 


・新学期を迎える皆さんへ



皆さん、入学、進級おめでとうございます。皆さんは、この4月、

希望に満ちた春を迎えるはずでした。しかし、この春は、私たちに

とって、とてもつらい春になってしまいました。御存じのように、

3月11日、あの未曾有の大地震と津波が日本を襲ったのです。

皆さんの中にも、ご家族を亡くされたり、あるいはいまも避難所

から学校に通ったりしている生徒さんがいることでしょう。


避難所の中では、皆さんが率先して、お年寄りや身体の不自由な

方を助け、掃除をしたり、食事の準備をしたりしてくれているという

話をたくさん聞いています。皆さんがボランティアで活躍していると

いう知らせも、たくさん届いています。本当にありがとう。直接被災

をした皆さん。皆さんは、十代のもっとも人間が成長する時期に、

この大きな試練に立ち向かわなければならなくなりました。


いま抱えているすべての悲しみや不安から、完全に逃れることは

できないかもしれません。でもいつか、皆さんが、その悲しみと向き

合えるようになる日まで、学業やスポーツ、芸術文化活動や

ボランティア活動など、何か一つでも夢中になれるものを見付けて、

この苦しい時期を乗り越えていってもらえればと願います。学校は、

あらゆる面で、皆さんがこの逆境を乗り越えていくためのサポートを

していきます。


災害にあわなかった地域の生徒の皆さんにも、お願いがあります。

どうか、皆さんの学校にやってくる、避難してきた仲間たちを温か

迎えてあげてください。すぐ近くに、そういった友達がいなくても、

遠く離れて不自由な生活をしている同世代の友達を、同じ仲間、

友達だと思ってください。そして、被害を受けた仲間の声に耳を

澄ましてください。


この大震災を通じて、日本国と日本社会は、大きな変化を余儀なく

されます。この大震災からどうやって国を立て直していくのか。

自然と共生して生きてきたはずの日本社会が、その本来の姿を

取り戻すためには何が必要なのか。もちろん復興の過程では、

「がんばろう」という元気なかけ声が必要です。しかし、それと同時に

、新しい社会、新しい人間の絆(きずな)を作っていくために、

大きな声にかき消されがちになる、弱き声、小さな物音にも耳を

澄ましてほしいのです。


東北が生んだ詩人宮沢賢治は、科学と宗教と芸術の力で、冷害

・凶作の多かったこの東北地方の農民を、少しでも幸せにしようと

考え、そのことに一生を捧げました。どうか、他人の意見もきちん

受け止めながら、自分で合理的な判断ができる冷静な知性を身に

付けてください。しかしそれだけではなく、他人のために祈り涙する、

温かい心も育んでください。そして、芸術やスポーツで人生を楽しむ

ことも忘れないでください。


宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』には、こんな言葉があります。「僕、

もうあんな暗(やみ)の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうの

さいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで

いこう」賢治の言う「ほんとうのさいわい」とは何でしょう。この大きな

災害と混乱の中で、皆さんに、このことを考えて欲しいのです。


もしも、それを皆さんが本当に真剣に考えてくれるなら、きっと皆さんは、

どこまでもどこまでも、一緒に進んでいけるはずです。そしてその先

には、もっともっと素晴らしい新しい日本の国の姿があるはずです。

忘れないでください。一緒に進んでいくのは、決して日本人だけでは

ありません。今回の東日本大震災では、世界中からたくさんの支援が

寄せられています。また、この非常時にあっても秩序正しく、理性を

失わない日本人の姿に、世界中が驚き賞賛の声を揚げました。

私たちは、世界と共にいます。


原子力発電所の事故に対して、危険をかえりみずに立ち向かう

消防士や自衛官、電力会社の人たちの姿。各地の被災地で、

救命救急活動にあたった警察官や医療関係者、そして何より、

本当に命がけで皆さんを守ってくれた学校の先生たちの姿を忘れ

ないでください。そして、みなさんも、もっともっと身体を鍛え、

判断力を養い、


優しい心を育んで、他人のために働ける人になってください。


日本の未来は、皆さんの双肩にかかっています。あなたたちの

その笑顔、ひたむきな表情が、いま家族や地域の人々を支え

ようと懸命にがんばっている大人たちに、勇気と希望を与えて

います。私たちも、全力で、皆さんの支援に取り組みます。本当の

幸せを求めて、一緒に歩んでいきましょう。


内閣総理大臣菅直人・文部科学大臣髙木義明



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