東日本大震災後、県内のスーパーや小売店から主食のコメが
消える事態が起きている。米穀関係者によると、玄米の在庫は
県内に十分あり、精米工場は夜中までフル稼働しているものの、
トラックの燃料不足で店頭への配送が滞っているためだという。
関係者は「コメ不足の時のように、コメがなくなってしまうことはない。
いま必要な人の手元に渡るよう、買いだめはやめてほしい」と
強調している。
青森市内のあるスーパーは13日以降、通常より多めに注文
しているが、店頭に並べるとすぐにまとめ買いする客が現れ、
売り切れてしまうという。担当者は「本当に切らした人が困らないよう、
1人当たりの購入数の制限も考えなければならない」と苦慮する。
コメの生産・直販を手掛ける市内業者の元では、1日100本を超える
電話が鳴り響いている。「注文は普段の3~4倍。精米機を夜中2時
まで動かし、トラック3台で配送しているがさばききれず、
2日待ってもらっている」と担当者は話し、「コメの在庫はあるので、
安心してほしい」と言い添えた。
市内のコメ卸会社は販売店からの注文に応えるため、
夜中0時すぎまで精米工場を稼働させている。同社社長は
「それでも納品が間に合わないが、一番の問題は輸送。
燃料切れでトラックが回れない」と嘆く。
全農県本部にも量販店などから注文が相次いでおり、
配達が間に合わないことを告げて取りに来てもらっているケースも
あるという。藤村義美本部長は「工場はフル操業している。
早く物流が正常化してほしい」と話した。
○思います。一時的なエセ米不足による、誤った輸入拡大を
政府が検討するようなことがないことを願います。
細川政権時の「ミニマムアクセス米輸入」の二の舞だけは
絶対に避けるべきだと考えます。日本は米文化の国です。
米は十分あるのです。不足を招く原因は、政府の対応の不備です。

