言ってもいいですか?。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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● DIY 【 だめでも いいから やってみる 】 ● 大阪DE農業

本人(百姓)が高齢になり、


息子たち(団塊の世代)もサラリーマンを選択し、


頑張って、それなりの生活基盤を築いて、


定年を迎える時期の 新春を迎えて。




2~5年前に早期退職(肩タタキ?)をあえて選択し、


やっと自由を手にして年金を受給しながら、


犬を可愛がり、日々、悠々自適生活を迎えた人たち。




当地でも、農道を犬の散歩をしながら、歩く人たちが、増えました。


実は、Aさんも、そんな一人です。





さて、農業に付いて。(シミュレーションをして見ます)。


特に「米」について、考えて見ます。


定年後は、自分の食べる「米」ぐらいは


自分で生産したいと考えたAさん。




退職金は老後のための貯えだから


「米」生産の機械器具の購入には使いたくない。


で、JAに「米」生産を委託することを考えました。



画像は当地のJAが出している「今年の請負代金明細」です。



★マエちゃん噴泉記★ 【笑事記】-請負明細



明細を参考に、反当り(10アール)で考えて見ます。


⑨育苗・・・1枚 945円。 20枚必要です。  18,900円


⑩運賃・・・1枚  95円。 20枚分。       1,900円


⑥耕運~脱穀セット                86,100円


これ以外に、肥料や除草剤の費用は自前で出費。

(最低必要分のみ計上します。)


除草剤(シルノックLジャンボ)             2,780円 


 箱施用(アミスタープリンス粒剤)           4,070円


 肥料(ユーコート666-Ⅱ型)@2990円×3本   8,970円


○台風や冷害、害虫被害も無く順調に生育したとして、

収量は3石。 (玄米ベースで450㎏)


⑦乾燥・もみすり・・・玄米1㎏当り53円×450㎏  23,850円


⑪米用紙袋・・・1枚 55円(30㎏用)×15本      825円




●以上(玄米反当り生産に必要な最低)合計金額  147,395円





昨年当地での「自主流通米」の販売価格(玄米30㎏)  6,500円


●販売価格合計 (6500円×15本)            97,500円



●結論     147,395円 - 97,500円 = ▲49,895円




約5万円の赤字。




そしてAさんは、生産した「コシヒカリ」を販売し、


自分の食べる米を、スーパーに行って、


「ブレンド米」を購入して、家族で食べているのです。



(自分で食べる米ぐらい、自分で生産したいと


考えた所期の目的を達成することなく、


結局「ブレンド米」(古米が含まれているかも?)を購入しています。)




農業を守ろうとしているのですが、そろそろ限界です。




以前にも書きましたが、電車の窓から見える


綺麗な「田園風景」も、やがて、


雑草と木々が生い茂る、原野風景に変貌するのです。



それを、選択したのは、結果的にはワタシを含めた消費者です。





追伸、それ以外にも、「固定資産税」とか「賦課金」とか、


増してや、生産に携わる「労働賃金」とか


目に見えない、費用がかかるんですけどね・・・。


そんな費用は、問題外です。