食用転売米穀は接着剤の材料 悪質さ際立つ三笠フーズ 。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 カビや国内では認められない農薬が検出され食用には使われない「事故米穀」を食用に不正転売していた大阪市の米加工販売会社「三笠フーズ」。農林水産省などの調査にも当初、不正転売を否定し、二重帳簿や虚偽伝票で隠蔽(いんぺい)を図るなど悪質さが際だった。事故米穀には輸入が義務づけられながら需要の少ない外国産米が多く、こうした業者が供給の引受先になってきた。悪質な転売が明らかになり、農水省は「今後、販売の仕方も考え直す」としている。

 農水省が同社の立ち入り調査に着手したのは8月29日。1週間前に「三笠フーズが事故米穀を食用に横流ししている」という情報提供を受け、福岡県筑前町にある同社工場などを同県と合同で立ち入りに入った。

 しかし、同社側は事故米穀の食用転用を真っ向から否定。非食用に業者に出荷したように装った虚偽の台帳や伝票まで提出した。

 こうした台帳や伝票を農水省担当者らが調べ、「虚偽の販売記録ではないか」と問いつめたところ、ようやく同社は本物の台帳を提出。それでも言い訳を繰り返し、不正転売を認めたのは4日になってだった。

 事故米穀は農水省が買い上げた米の中から認定し、工業用糊(のり)や接着剤などの材料として業者に入札で販売する。年間平均約2000トン程度が販売されている。

 1キロ10円台で、1キロ1000円以上のブランド米よりは大幅に安いが、加工食品の材料となる安価な米と比べても5分の1の安さ。農水省では差額を利用した利益目的の悪質な行為とみて調べを進めている。

 メタミドホスが検出された精米は、確認されているだけでも計17社を経由する複雑なルートで販売されており、農水省も全容が把握仕切れていない。中には伝票上だけの取引もあり、ある農水省幹部は「不正を隠すためかも」と話した。

 平成15年度以前にも、事故米穀を不正転売していた可能性もあるが、過去の記録が残っていないため、農水省は調べることもできないのが実情だ。

 報道陣の取材に三笠フーズの社員は「動機は原価を抑え、納入量の不足を補うためと考えられる。メタミドホスが検出された米は工業用にしか使っていない」などと説明した。(産経新聞 2008.9.5 22:12)



「マエちゃん」思います。



以前から言ってますが、経済優先の政策を進める限り、こんなことは日常茶飯事だと思います。


業者は、摘発されれば、「運が悪かった!」程度にしか思っていません。


摘発されるまで、「ガッポガッポと設けたもの勝ち」程度です。



でもね、安いものを買う消費者のニーズがあることも、事実です。

(でも、決して安くは無いのです。今回の三笠フーズは異例かもしれませんが、大なり小なり、古米・古古米をブレンドし、さも、「美味しいお米」として、スーパーに並んでいます。)消費者は、そこで選んだつもりで、自己満足し、美味しいお米を、より安く買った!と思っているのかもしてません。



ワタシは大阪で米を生産しています。


当地では3年くらい前から、農家から直接「米」を買う消費者が増えています。


「ヒノヒカリ」オンリーの、お米です。人気があります。純粋の新米です。



今年も、稲刈りの時期が近づきました。



当地の農家は、ほとんど「親戚や知り合い等」に米を玄米で提供しています。


価格だって、安いですよ。農家は商売人ではないし、価格は地域で公開されているから、極端な価格は設定できないし、買っていただいて、喜んでもらえれば、それで満足的な感じです。


近くのJAでは、「コイン精米機」を設置してくれているから、食べる分だけ精米しているようです。


誰を信用し、何を信用するのかが問われる時代です。


おりしも、自民党新総裁レースが加熱しているようですが、「日本の農業」を真剣に考えているのは誰なのか?・・・見えませんね。


縄文・弥生時代から、連綿と受け継がれた、農業を軽視して日本が成り立つはずも無く、経済優先に慣らされた国民は、ブランド商品のバッグや装飾品に囲まれて、やがて「飢えて」滅びるのですよ。


額に汗して働く人を軽視するような国は、どう考えても、滅びます。


バラエティーのタレントが、200万もする腕時計をつけて、バカやってますが、どこか変です。


そう思いませんか?。


その人に甲斐性があるからかも知れませんが、時代がそうさせただけのようにも思います。


今は、そんな時代です。


こんな時代にしたのは、「文化」より「経済」を優先させたからです。


戦後、日本は一生懸命経済発展をめざし、団塊の世代が頑張ってきました。


その結果、ゴミを生産しただけだった(とある経済学者談)。


文化を捨て、ゴミを生産してきた。その結果、環境破壊が進んだのですよ。