老人パワーに脱帽
3月・4月は区切りの時ですねえ、笑う者、泣く者、怒る者…。
年度末の残務整理で夜遅くまで残業していると、後ろでか細い声がしました。
びっくりして振り返ると、顔色の悪いやつれた感じの若者A君が立っていました。
A君、「あのう。僕、3月末で会社を辞めます。あなたと話をするのは初めてですが、こんな夜中にいっしょになれたので挨拶したいと思って。」
噂には聞いていましたが、A君とこんな出会いをするとはびっくりです。
僕、「なんでまた辞めることになったんですか。」
A君、「僕は自分の仕事には自信を持っていました。それを何にもよくわかっていない上司が、ああだこうだと勘違いな事ばかり言って、ついに大喧嘩をし、追放です。」
聞くところによると、あのゴマスリばかりで社長宅の雑巾がけまでして偉くなったという噂の常務と何かあったらしいのです。
僕、「常務と何かあったそうだね。」
A君、「あんな奴がなんで常務に? まったくわからない。能力ゼロで間違った指示ばかり。もう我慢も限界、ついに言ってはならない事を言ってしまったんです。」
僕、「なんて言ったの?」
A君、「いい加減にしろ、この雑巾がけ野郎と。」
あちゃー、(*_*) そこまで言ったらアウトでしょうね×
僕、「でっ、これからどうするの?」
A君、「しばらく頭を冷やします。健康も害したので静養もしたい。」
うーん、もったいない話ですよねえ。優秀な若い人が。もっとどうにかできなかったのでしょうかね。
その一方で、これまた名物男のB翁が定年退職。しかし、調査関係の専門知識があるということで嘱託として継続雇用。
B翁は常務と同期で、自分の方が有能だと思っているのに出世できなかったことに相当不満で、ふて腐れているらしい。
そのB翁のところに仕事の関係で頼み事があったので訪ねたところ、
B翁、「何?仕事の話、オレ、もう退職したんだよ。仕事なんか指示されてやりたくないね。これからは好き放題にして生きていきたい。だから、お断り。来週は海外旅行に行くのさ。ヨーロッパに古女房と。女房も新しけりゃいいんだけど…ハハハ。」
僕、「いや、だって給料も出てるのでしょう。常務からもBさんに相談するように言われてますし…。」
B翁、「何言ってんだ!給料は6割に減らされたんだ。あの常務は雑巾がけしかできないのに、オレの3倍ももらってんだぞ。バカバカしい。」
僕、「6割と言っても、僕より多いですよ。」
すると、B翁、何とも言えない不気味で恐ろしい表情になって、
B翁、「黙れ、10年早い。修業が足りん!出直して来い。」
もう、散々でしたねえ。あんまり頭に来たので、C子さんに話したら、
C子、「B翁、嫌われ者の爺さんね。会社がなぜあんな人を継続して雇うことにしたかわかる?」
僕、「何でだろ?」
C子、「一芸に秀でて、専門分野で学者先生とのコネクションがあるのよ。会社は学者先生の信用を利用したいわけ。」
僕、「うむ、そういう裏があるのか。」
C子、「だから、B翁を放し飼いにしてても、会社としてはメリットがあるというわけ。」
う~ん、したたかな老人ですねえ。…(*_*)
転んでもタダでは起きないという事ですね。
それに比べ、会社を去ることになったA君、若気の至りというか、もろさがありますねえ。
常務にしろ、B翁にしろ、海千山千のしたたかな老人の生きざま、さわやかとはいえませんが、見習うべきところはあるんでしょうねぇ。
もっともC子さん、
「どっちのジジイも大嫌い!」
だそうで、女心はもっと難しいのかもしれませんねえ
…(苦笑)(>_<)
年度末の残務整理で夜遅くまで残業していると、後ろでか細い声がしました。
びっくりして振り返ると、顔色の悪いやつれた感じの若者A君が立っていました。
A君、「あのう。僕、3月末で会社を辞めます。あなたと話をするのは初めてですが、こんな夜中にいっしょになれたので挨拶したいと思って。」
噂には聞いていましたが、A君とこんな出会いをするとはびっくりです。
僕、「なんでまた辞めることになったんですか。」
A君、「僕は自分の仕事には自信を持っていました。それを何にもよくわかっていない上司が、ああだこうだと勘違いな事ばかり言って、ついに大喧嘩をし、追放です。」
聞くところによると、あのゴマスリばかりで社長宅の雑巾がけまでして偉くなったという噂の常務と何かあったらしいのです。
僕、「常務と何かあったそうだね。」
A君、「あんな奴がなんで常務に? まったくわからない。能力ゼロで間違った指示ばかり。もう我慢も限界、ついに言ってはならない事を言ってしまったんです。」
僕、「なんて言ったの?」
A君、「いい加減にしろ、この雑巾がけ野郎と。」
あちゃー、(*_*) そこまで言ったらアウトでしょうね×
僕、「でっ、これからどうするの?」
A君、「しばらく頭を冷やします。健康も害したので静養もしたい。」
うーん、もったいない話ですよねえ。優秀な若い人が。もっとどうにかできなかったのでしょうかね。
その一方で、これまた名物男のB翁が定年退職。しかし、調査関係の専門知識があるということで嘱託として継続雇用。
B翁は常務と同期で、自分の方が有能だと思っているのに出世できなかったことに相当不満で、ふて腐れているらしい。
そのB翁のところに仕事の関係で頼み事があったので訪ねたところ、
B翁、「何?仕事の話、オレ、もう退職したんだよ。仕事なんか指示されてやりたくないね。これからは好き放題にして生きていきたい。だから、お断り。来週は海外旅行に行くのさ。ヨーロッパに古女房と。女房も新しけりゃいいんだけど…ハハハ。」
僕、「いや、だって給料も出てるのでしょう。常務からもBさんに相談するように言われてますし…。」
B翁、「何言ってんだ!給料は6割に減らされたんだ。あの常務は雑巾がけしかできないのに、オレの3倍ももらってんだぞ。バカバカしい。」
僕、「6割と言っても、僕より多いですよ。」
すると、B翁、何とも言えない不気味で恐ろしい表情になって、
B翁、「黙れ、10年早い。修業が足りん!出直して来い。」
もう、散々でしたねえ。あんまり頭に来たので、C子さんに話したら、
C子、「B翁、嫌われ者の爺さんね。会社がなぜあんな人を継続して雇うことにしたかわかる?」
僕、「何でだろ?」
C子、「一芸に秀でて、専門分野で学者先生とのコネクションがあるのよ。会社は学者先生の信用を利用したいわけ。」
僕、「うむ、そういう裏があるのか。」
C子、「だから、B翁を放し飼いにしてても、会社としてはメリットがあるというわけ。」
う~ん、したたかな老人ですねえ。…(*_*)
転んでもタダでは起きないという事ですね。
それに比べ、会社を去ることになったA君、若気の至りというか、もろさがありますねえ。
常務にしろ、B翁にしろ、海千山千のしたたかな老人の生きざま、さわやかとはいえませんが、見習うべきところはあるんでしょうねぇ。
もっともC子さん、
「どっちのジジイも大嫌い!」
だそうで、女心はもっと難しいのかもしれませんねえ
…(苦笑)(>_<)
出世競争、そこまでやるの?
もう4月になりますねえ。退職する人、新しく入社する人、異動する人、昇格する人、現状維持の人その他いろいろです。
まあ、僕は何とか現状維持できそうでドンマイドンマイといったところです。本当は昇格あるいは昇給がほしいところですが…(v_v)
なかなかサラリーマンの世界も大変になってきましたから、しょうがないところかもしれませんが。
ウチの課のA課長も寝食を忘れて仕事をしているにもかかわらず、現状維持。口の悪いB子さんにいわせれば、
「ウチの課長、行き止まりでしょう。凍り漬けで定年までそのまんまかなあ? 付き合わされないように、私、早く異動したいわん。」
課長にとって唯一の救いは天敵の隣の課のC課長も昇格しなかったことくらいでしょうか。。
そんな中、課長クラスの中でもトップ集団を走っていると言われる他部のD課長とE課長の激しいトップ争いがますます先鋭化してきたのです。
D課長の部下のF君が僕と親しく、僕もD課長の下で働いたこともあるので、こっそりお願いに来たのです。
実は、D課長の父親が亡くなりまして葬儀の準備となったのですが、内緒でD課長が親しい人にお願いがあるというのです。
D課長のところへ行ってみると、5人の部下や元部下が集まってました。
D課長、「皆、すまん。内々にお願いがあるんだ。父の葬儀なんだが、ウチはごく平凡な家庭で、去年の名家のE課長のところの葬儀と比べると恥ずかしい限りだ。なんとか、皆の協力で見劣りしないようにしたい。」
まあ、いくらなんでも葬式まで出世競争の対象としなくてもいいと思ったんですがねぇ。
でも、D課長、必死に、「花輪は20本以上、生花は26基以上、焼香と弔辞は国会議員と市長にはやってもらいたい。君たちの親戚知人あらゆるツテを使って集めてほしい。ご恩は忘れない。」
いやあ、大変なことになってきました。僕も仕方ないから、無理無理、親にも頼んで供花を4基と2本都合しました。計8万円なり。さらに香典も加えて…。
親戚が議員後援会に入っている人はそちらへ連絡…しかし、直接関係ないのによくやりますよ、ホント。
F君に聞いたところ、
「葬儀で幹部が来るだろう。その時にお家の力を見せつける必要がある。それって結構、その後に影響するらしいよ~。」
仕事とは全然関係ない話ですがねえ~まあ、これがサラリーマン出世競争の現実ですかあ… (:_;)
そして、いよいよ通夜の日、まさか花輪の数なんて細かく数える人がいるんだろうかと見に行くと、指を折って数える仕草をしている人が…!
あっ、ウチの常務ではないですか。あの社長の家の雑巾がけをして偉くなったというウワサの。
常務、「19本か、なかなかだね。生花も23基あるね。戒名はどんなんだろうね。」
ひゃ~、チェックするところが違いますね、さすが雑巾がけ常務…(*_*)
聞くところによると、D課長、100万円払って戒名を院号居士にしたそうです。
その時、血相を変えて、F君が、「花輪が1本、生花が3基足りない。誰か出せるか?」
いい加減にしてぇ~。結局、現部下の人がまたまた自腹を切って対処!
いよいよ、翌日の告別式! 市長は本人が来て、国会議員は奥様が来て成功。生花26基、花輪は22本! なんとか成功でした。
皆さん、立派な葬式だと口々に。
ところで、ウチのA課長が来てませんでしたねえ。
B子さん、「だから、あの課長だめなのよ。仕事が忙しいから来れないんだって、バカみたい。」
う~ん、それも極端ですねえ。
その時、出世競争でトップを争っているE課長の姿が!
E課長、「なかなかやるなあ。ちぇっ、負けちゃったよ、ちくしょう~。」
いくらなんでも、葬式を何と思っているんですかねえ。これでは、故人は浮かばれません。
故人そっちのけ、サラリーマンのドタバタ出世競争!
何か違うんじゃないでしょうかねえ…(苦笑)(>_<)
まあ、僕は何とか現状維持できそうでドンマイドンマイといったところです。本当は昇格あるいは昇給がほしいところですが…(v_v)
なかなかサラリーマンの世界も大変になってきましたから、しょうがないところかもしれませんが。
ウチの課のA課長も寝食を忘れて仕事をしているにもかかわらず、現状維持。口の悪いB子さんにいわせれば、
「ウチの課長、行き止まりでしょう。凍り漬けで定年までそのまんまかなあ? 付き合わされないように、私、早く異動したいわん。」
課長にとって唯一の救いは天敵の隣の課のC課長も昇格しなかったことくらいでしょうか。。
そんな中、課長クラスの中でもトップ集団を走っていると言われる他部のD課長とE課長の激しいトップ争いがますます先鋭化してきたのです。
D課長の部下のF君が僕と親しく、僕もD課長の下で働いたこともあるので、こっそりお願いに来たのです。
実は、D課長の父親が亡くなりまして葬儀の準備となったのですが、内緒でD課長が親しい人にお願いがあるというのです。
D課長のところへ行ってみると、5人の部下や元部下が集まってました。
D課長、「皆、すまん。内々にお願いがあるんだ。父の葬儀なんだが、ウチはごく平凡な家庭で、去年の名家のE課長のところの葬儀と比べると恥ずかしい限りだ。なんとか、皆の協力で見劣りしないようにしたい。」
まあ、いくらなんでも葬式まで出世競争の対象としなくてもいいと思ったんですがねぇ。
でも、D課長、必死に、「花輪は20本以上、生花は26基以上、焼香と弔辞は国会議員と市長にはやってもらいたい。君たちの親戚知人あらゆるツテを使って集めてほしい。ご恩は忘れない。」
いやあ、大変なことになってきました。僕も仕方ないから、無理無理、親にも頼んで供花を4基と2本都合しました。計8万円なり。さらに香典も加えて…。
親戚が議員後援会に入っている人はそちらへ連絡…しかし、直接関係ないのによくやりますよ、ホント。
F君に聞いたところ、
「葬儀で幹部が来るだろう。その時にお家の力を見せつける必要がある。それって結構、その後に影響するらしいよ~。」
仕事とは全然関係ない話ですがねえ~まあ、これがサラリーマン出世競争の現実ですかあ… (:_;)
そして、いよいよ通夜の日、まさか花輪の数なんて細かく数える人がいるんだろうかと見に行くと、指を折って数える仕草をしている人が…!
あっ、ウチの常務ではないですか。あの社長の家の雑巾がけをして偉くなったというウワサの。
常務、「19本か、なかなかだね。生花も23基あるね。戒名はどんなんだろうね。」
ひゃ~、チェックするところが違いますね、さすが雑巾がけ常務…(*_*)
聞くところによると、D課長、100万円払って戒名を院号居士にしたそうです。
その時、血相を変えて、F君が、「花輪が1本、生花が3基足りない。誰か出せるか?」
いい加減にしてぇ~。結局、現部下の人がまたまた自腹を切って対処!
いよいよ、翌日の告別式! 市長は本人が来て、国会議員は奥様が来て成功。生花26基、花輪は22本! なんとか成功でした。
皆さん、立派な葬式だと口々に。
ところで、ウチのA課長が来てませんでしたねえ。
B子さん、「だから、あの課長だめなのよ。仕事が忙しいから来れないんだって、バカみたい。」
う~ん、それも極端ですねえ。
その時、出世競争でトップを争っているE課長の姿が!
E課長、「なかなかやるなあ。ちぇっ、負けちゃったよ、ちくしょう~。」
いくらなんでも、葬式を何と思っているんですかねえ。これでは、故人は浮かばれません。
故人そっちのけ、サラリーマンのドタバタ出世競争!
何か違うんじゃないでしょうかねえ…(苦笑)(>_<)
大物ルーキー争奪戦!
ウチの会社に久々に大物ルーキーが4月から入社するということで、どこの部署に配属するかで凄まじい争奪戦が行われています。
ルーキーはA君といって、超一流大の大学院生で有名教授の下で素晴らしい成績を上げているそうです。
ウチの仕事狂いのバレンタイン・チョコを25個ももらったB課長もやる気満々、「是非、A君はウチの課に来て、羽ばたいてほしい~。」なんてラブコール、幹部に働き掛けています。
端から言わせてもらえば、50歳独身のB課長としてはラブコールは花嫁探しにかけるべきで、かける方向が違うのではないかと思うのですがねぇ?
もちろん、B課長の天敵ライバルの隣の課のC課長も、「A君は是非ウチに配属を。我が課こそ適材適所!」と大見えを張っています。
意外な事に、当初はA君がウチの課に興味を持っているという話があって、ウチの課へ配属されるのでは?という噂もあったんです。
口の悪いD子さんなんかは、「かわいそう。A君、ガッカリするわよ~。どうしょうもない課長とTバックの女性のDVDばかり見てる先輩と、他の部署の方がまし。」、と暗にB課長と僕を非難~
(T_T)
しかし、大変な事件が起きて流れが大きく変わってきました。
というのは、ウチの会社のイベントに常務が出る予定だったのですが、親会社との会合を優先してキャンセル! 部長も別用ということで、結局、B課長に任されたわけなんです。
ところが、あいにくその日は大雨の日でして、ノンキにも課長は時間ぎりぎりになって出発。傘を忘れたそうで、「駅まで歩くの大変。タクシーで会場に行くよ。」ということに。
運悪く、渋滞でタクシーが遅れ、課長はイベントに遅刻したそうです。
会場は大騒ぎ、お客さんはブーイングで、「代表の挨拶はまだか!」といきり立ち、ぶさまにもお客さんの代表が先に挨拶する羽目になった!
帰りは帰りでB課長、電車で帰ったんですが、駅から会社まで傘なしで雨の中を駆け足でビショビショになって来たんです。
D子さん、「傘くらい買えよ。ドケチ男!」と吐き捨てるように言いました。
B課長、ツイタテの向こう側で、「ひゃ~まいった。ずぶ濡れだ。乾かさなくっちゃ。」
上着とズボンをヒーターの近くに吊して乾かし始めたのです。
まあ、それでしばらくそのままだと良かったんでしょうが、帰って来た常務が事の次第を聞いてカンカンになって、突然、B課長のところへ現れたんです。
常務、「B課長、困るじゃないか。何て事をしてくれたんだ。」
B課長、びっくりしてズボン無しの下着姿でツイタテからこちらへ逃げ出して来ました。
「キャ~~」、女性社員の悲鳴が! B課長、ライバルのC課長の前を通り過ぎて奥の隅の方でうずくまってしまいました。
常務も驚いて、「どうしたんだ。雨でびしょ濡れになったのか?」
B課長、「すいません、ビショビショで、今、服を乾かしていたところです。」
常務、「まあ、いいけど…まさか、パンツははいてるよね。」
キャ~、またしても女性社員のどよめき。
常務、「もし、はいてなかったら、軽犯罪だぞ。気をつけたまえ。」
と言って呆れ顔で帰ってしまいました。
その時のライバル・天敵のC課長のホントに嬉しそうな表情が印象的でしたねぇ…
m(__)m
それから、後日、A君の配属に大異変が起こっているという噂が専らです。
D子さんに言わせれば、「あの事件がなくても、B課長はA君の上司として元々、不適格。」
女性の目はやっぱり厳しいですねえ…(>_<)
ルーキーはA君といって、超一流大の大学院生で有名教授の下で素晴らしい成績を上げているそうです。
ウチの仕事狂いのバレンタイン・チョコを25個ももらったB課長もやる気満々、「是非、A君はウチの課に来て、羽ばたいてほしい~。」なんてラブコール、幹部に働き掛けています。
端から言わせてもらえば、50歳独身のB課長としてはラブコールは花嫁探しにかけるべきで、かける方向が違うのではないかと思うのですがねぇ?
もちろん、B課長の天敵ライバルの隣の課のC課長も、「A君は是非ウチに配属を。我が課こそ適材適所!」と大見えを張っています。
意外な事に、当初はA君がウチの課に興味を持っているという話があって、ウチの課へ配属されるのでは?という噂もあったんです。
口の悪いD子さんなんかは、「かわいそう。A君、ガッカリするわよ~。どうしょうもない課長とTバックの女性のDVDばかり見てる先輩と、他の部署の方がまし。」、と暗にB課長と僕を非難~
(T_T)
しかし、大変な事件が起きて流れが大きく変わってきました。
というのは、ウチの会社のイベントに常務が出る予定だったのですが、親会社との会合を優先してキャンセル! 部長も別用ということで、結局、B課長に任されたわけなんです。
ところが、あいにくその日は大雨の日でして、ノンキにも課長は時間ぎりぎりになって出発。傘を忘れたそうで、「駅まで歩くの大変。タクシーで会場に行くよ。」ということに。
運悪く、渋滞でタクシーが遅れ、課長はイベントに遅刻したそうです。
会場は大騒ぎ、お客さんはブーイングで、「代表の挨拶はまだか!」といきり立ち、ぶさまにもお客さんの代表が先に挨拶する羽目になった!
帰りは帰りでB課長、電車で帰ったんですが、駅から会社まで傘なしで雨の中を駆け足でビショビショになって来たんです。
D子さん、「傘くらい買えよ。ドケチ男!」と吐き捨てるように言いました。
B課長、ツイタテの向こう側で、「ひゃ~まいった。ずぶ濡れだ。乾かさなくっちゃ。」
上着とズボンをヒーターの近くに吊して乾かし始めたのです。
まあ、それでしばらくそのままだと良かったんでしょうが、帰って来た常務が事の次第を聞いてカンカンになって、突然、B課長のところへ現れたんです。
常務、「B課長、困るじゃないか。何て事をしてくれたんだ。」
B課長、びっくりしてズボン無しの下着姿でツイタテからこちらへ逃げ出して来ました。
「キャ~~」、女性社員の悲鳴が! B課長、ライバルのC課長の前を通り過ぎて奥の隅の方でうずくまってしまいました。
常務も驚いて、「どうしたんだ。雨でびしょ濡れになったのか?」
B課長、「すいません、ビショビショで、今、服を乾かしていたところです。」
常務、「まあ、いいけど…まさか、パンツははいてるよね。」
キャ~、またしても女性社員のどよめき。
常務、「もし、はいてなかったら、軽犯罪だぞ。気をつけたまえ。」
と言って呆れ顔で帰ってしまいました。
その時のライバル・天敵のC課長のホントに嬉しそうな表情が印象的でしたねぇ…
m(__)m
それから、後日、A君の配属に大異変が起こっているという噂が専らです。
D子さんに言わせれば、「あの事件がなくても、B課長はA君の上司として元々、不適格。」
女性の目はやっぱり厳しいですねえ…(>_<)