日々の成功と失敗 -17ページ目

賃下げ反対


36歳で総務部長に異例の特別昇進したA氏。

最初にやり出した事が何と、↓
A氏、「他社と比べて給料高いから賃金カットして効率を上げる。」

バカじゃないの? もっと明るい希望の持てる改革をやってくれると思いきや、賃下げですからね、皆、呆れて大反発!

組合活動もしているB子さん、かなり頭に来ている様子。
B子、「早速、交渉だわ。ふざけんじゃないわよ。そんなチンケな発想しかできない奴なんて、特別昇進したのが間違い!」

僕、「そもそもさあ、女帝には会社の金で豪華旅行させるのにおかしいよ、まったく。」

B子、「そのとおり、徹底追及だわ。」

そんなこんなで、組合交渉が行われました。その様子をB子さんから聞くと次のよう。

組合、「着任早々、賃金カットとは、それしかやることがないのか。」

A氏、「厳しい競争に勝ち抜くためには必要。長期的に会社を安定させるため。」

組合、「他にいろいろ無駄があると思う。C子さんの豪華海外旅行など問題ではないか。」

A氏、「次元が違う。それは会社の発展に不可欠。一般的な賃金スリム化はどこの会社でも必要。」

…とかなんとか埒があかなかったようです××

総務課長のD氏と話をする機会があったので言いました。
僕、「いくらなんでも唐突すぎませんか? 課長からもA部長に忠告ねがいますよ。」

D課長、「はあ、う~、まあまあ、へへへぇ~。」

ダメだこりゃ! D総務課長、すっかり人が変わってしまいました。

それもそのはず。今まで同期のトップを突っ走り、次の総務部長は確実と見られていた矢先に、11歳も年下のA氏にその座を奪われA氏の部下になってしまったのですから。

あのバイタリティと自信に溢れたD氏はどこに…?
今では、ほとんど職場で「はあ~」「う~」としか言わなくなってしまったそうです。人間てそんなもんなんでしょうかねえ…(*_*)

持ち場に帰ってみると、女帝から「もっと優秀な通訳つけて! ドイツでは政府のオエライさんと会わせて、アポをしっかり。」と信じられないような注文が…。
そんなこと言われてもムリっしょ! いい加減にしろ~と叫んでしまいました。

聞いていたB子さん、「本当にヒドイわね。そんなところに金を注ぎ込んで、私たちの給料はカット!もう、許せない。」

僕、「頭に来るよ。なんじゃい、これは。女帝も女帝なら、AもAだあっ!(怒)」

B子、「まったくだわ。あのAのヤツ、若いのにどうしょうもない! 意外と元気ないのかもね。自分のチンが立たないからって、他人のチンまで下げることないでしょ、賃下げ野郎、反対!」

うわっ、女性の口からそこまで言わなくてもいいと思うんですけどねぇ…あ~これはこれでショック!!(>_<)

新筆頭部長・見参

30代後半で筆頭の総務部長に電撃昇進したA氏、社内ではその衝撃に話は持ち切り。

ウチの課の情報通のB子さんがまくし立てました。
B子、「ひどい人事よねぇ。ウチのC課長みたいに50歳で打ち止め状態の人もいるのにねえ。」

B子、「でも、もっと残酷なのは総務課長ね。総務課長っていったら課長のトップ。
同期の先頭を走ってたのに、いきなり年下の部長が上司に降って来た!
その衝撃が総務課中をゆさぶって仕事にならないそうよ。」

僕、「僕達だって困るよね。いままで気軽に呼び捨てにしていたような奴が雲上人に。」

B子、「アタシだってA君、遊びに行こうなんて遊んでたこともあったのよん。困っちゃう。」

僕、「女帝が介入したって話だけど、なんで今?」

B子、「今、あんたが骨を折って作業している会社の金を使った女帝の海外旅行! 
それに反抗した人を一掃し、みせしめをしたわけよ。A君はイケメンで高学歴で寵愛されてたから抜擢。」

僕、「実際に、骨を折ってる僕の手柄は?」

B子、「下っ端の兵隊は眼中に無し!」

ガチョ~ン・o(><)o!

あまりにもヒドイ話じゃないですか。現代版・無名戦士ってわけですね。

僕、「実際に得をしたのはA氏だけだそうだね。」

B子、「そのとおり、前総務部長も役員に昇進したけど実際は閑職らしい。
ちょっとでも女帝の気に障る言動があると許されないってこと。恐ろしいオンナ…あ~コワ。」

僕、「社長も女帝のわがまま許してんの?」

B子、「今度も社長室に怒鳴り込んで、コイツとコイツを消して!失礼だわ、ギャオ~ン!とまくしたてたそうよ。
いろいろあって社長も障らぬ神に祟りなしって事らしいわ。」

僕、「何それ、ちょっと、今時そんなんでいいの。この会社?」

B子、「いや、人間の社会なんてそんなもん。昔も今も本質は同じ。
あんたも気をつけなさいよ~。」

う~ん、実に考えさせられる出来事でしたねぇ。

そうこうするうちに、新総務部長のA氏が社内の新任挨拶回りに各部署を訪問ということに!

ウチのC課長、あれからというもの、気の抜けた風船のようになって…ショックだったんですねえ。

隣のC課長の天敵D課長も、最近ムッとして元気ないですねえ。

…かなり年下の人が、いきなり総務部長ですもんねぇ…わかる気がします。

そして、新総務部長・A氏が我が課にやって来ました!

A氏、「皆さん、よろしくお願いします。C課長、どうもお久しぶりです。」

C課長、「はっはあ~、こちらこそどうも…」

何とも歯切れ悪い応対でしたねぇ。

A氏、僕たちの方を向いて、「あっ、君たち、またよろしくなあ!」

うぇっ、完全な上から目線、B子さんムッとした表情。

それから、A氏、隣の課へ。「どうも。D課長、よろしくお願いします。」

その時のD課長の対応が怖かったですねえ。
何も言わずに立ち上がり、ちょこっと頭を下げただけ…室内が凍りつきました××

A氏、苦笑い。かなりシコリが残りそうですねぇ。

いや、息が詰まりました。
夕方近くになって用事でE翁のところへ行くと、

E翁、「バカバカしい事やったねえ。嫌がらせ人事ってのが明らかじゃねえか。俺はもう嘱託だから関係ねえけどよぉ。」

僕、「何だかやりにくくってしようがないですねえ。」

E翁、「まあ、こういう事はやるもんじゃねえ。人間は機械じゃねえんだから。」

僕、「ホントですね。」

E翁、「まあ、ストレス溜めないようにな。俺、もう帰るわ。明日から夏休み取るから。ひとっ風呂あびるかな、ハハハ。」

僕、「またヨシワラですか?」

E翁、「いやいや、今日は家でウチの婆さんの沸かした風呂で。でもやっぱ、若いコと入るのが一番、ハハハ。」

そりゃそうでしょうが、、でも、そんないいストレス解消方法なんて簡単にはできませんからねぇ…
 (苦笑)(>_<)

試験後の大異変!


僕が資格試験を受けていることは会社では親しい人しか知りません。

それで、うちの課の庶務のA子さんは8月3日の月曜日に休んだのは行楽のためと思っています。

うちの課では行楽地に行くと、そこのお菓子を課のためにお土産として買って来る人が多いのです。

A子さん、僕に向かって「どこに行ったのぉ~?いい天気だったわね。おいしい物食べた?」
と暗にお土産のおねだりのポーズ!

冗談じゃない、こちらは試験地獄で悶え苦しんでいたのに!
  (ノ><)ノ

僕、「いや、近場でちょっとリラックスしただけなんだ。」

するとA子さん、「おいしい物あった?」

うわっ、どこまでしつこいというか、「オネダリ妻」って聞いたことありますが、「オネダリOL」は初めて!

僕、「いや、ラーメン食べただけ。」と言ったら、

A子、「ずいぶんケチな生活してるのね。」

出た~って感じですね。直接お土産無いからケチとは言えないから、遠回しにケチと言ったんです。あ~胸くそ悪い~!

試験でズタズタ、そして彼女の心ない言葉に傷ついて、泣けてきましたぁ
… (T_T)

いやあ状況が状況なだけに、落ち込みました。

そんなところに、試験の事を知っていて、例の各科目55%作戦を「試験の鉄人」から聞いてきてくれたB君がやって来ました。

B君、「どうだ、どの科目も55%確保したか?」

僕、「いや、今年は状況が違うよ。演習問題が易しくて80、90点が続出する異常事態なんだ。」

B君、「本当か、信じられんな。でも、55%は確保したのか?」

僕、「いや、ケアレスミスが多くて危ないなあ。」

B君、「そうか、大変だったなあ。でも、万が一という事もあるよ。犬も歩けば棒に当たるかもしれないから。」

ガーン、たとえ話にしては余りにも不適切。まあ、実際そんな状況なのかもしれませんが…(苦笑)

そして、B君、「いや、君が休んでるとき、電撃的な人事があったのよ。もう知ってる?」

僕、「えっ?何それ。」

B君、「総務の部長が代わったんだ。部長が役員に出世、そして、後任がC君。まだ30代後半の奴だよ。驚異的なゴボウ抜き人事だ!」

僕、「何でそうなるの?ウチの仕事狂いの50歳の課長はまだ課長、そして、僕たち、普通にヒラ。」

B君、「だろ。いやなあ、実は、あの女帝の介入があったらしい。女帝のワガママを何でも聞いた前部長と女帝お気に入りの好青年?C君が超出世!」

僕、「女帝の海外旅行の関係でいろいろ下働きで苦労している僕は?」

B君、「下働きはカウントされない。効果ゼロ。」

ガチョーッ!o(><)o

それはないでしょ。。やはり翁が言ってたように前総務部長はエリートのくせ者でした。

B君、「だから、君にはせめて合格してもらいたかったんだけどねえ。」

うーん、いまさら言われても、遅いっしょ××

しかし、女帝のせいで試験勉強も邪魔されたわけだから、頭に来ますねぇ。

すると、ウチのD課長がフラリと現れ、気が抜けたようにフラリフラリと通り過ぎて行きました。

B君、「あの課長、完全にイッチャイマシタネ。あんだけ仕事してんのに、後輩に追い抜かれ…。まあ、俺たちも我慢しよう、あの課長よりマシ。」

ガーン、サラリーマンの弱肉強食、食物連鎖!!
食べる人食べられる人、様々な人間模様が浮かび上がったのです。

キビシィ~(>_<)