日々の成功と失敗 -16ページ目

サラリーマンの習性

36歳のA氏が総務部長に抜擢され、万年課長のウチの50歳・B課長は意気消沈、それからはヨレヨレの状態でした。

ところが、急に元気を回復。僕たちにも、ニコニコと話しかけ、「仕事大変だろうけど頑張って。きっといい事あるから。」と!

キモチ悪い~。早速、鋭いC子さんが僕にコメント、
C子、「まるで自分の運命を語ってるようねぇ~。」

実は、10月1日付けでまたまた大変な人事異動があったのです!

B課長、自分が昇進するわけではないのです。なのに、ルンルン~?
何と、犬猿の仲だった隣のD課長が左遷されることになったのです。

どうも、若手のA総務部長と折り合いが悪くトバサレル事になったとのウワサです~お~コワ、サラリーマンの怨念は露骨ですねえ。。

人間て不思議なもんですねえ。ライバルの左遷は自分の昇進と同じくらいうれしい事のようなんです…m(__)m

ついには、B課長、うれしさのあまり、滅多にない鼻歌まで飛び出しました! 「明日がある、明日がある、明日があ~る~さ-。」…ちょっと古いですが、大はしゃぎ!

隣の課はお通夜のようですねえ~。こわくて話しかけるのもはばかれる状態です。

隣のD課長は人事の内定があってから、出勤しても終始、頭を抱え、ついには休暇を取っています。
当面、課長は空席で課長代理が指揮するそうです。

ウチのB課長、そんな雰囲気もお構いなしに、隣の課の人にも話しかけ、「優秀な君たちだから、課長なんていなくても大丈夫だよなあ。かえって、いない方がよいかも…。」

うわっ、これも露骨な言い方ですねえ。ウチの課のC子さん、小声で、「その言葉、そのまま、あんたに返してやりたいわ。」…だって。

そんなこんなで、ドタバタなのですが、もう一つ、大変な人事がありました。

またまた親会社からの天下り?が予定され、ウチのE専務も交代かと思われたのですが、親会社からの受け入れを拒否したのです!

C子さん、「それはよかったわ。親会社からのポンコツはもうたくさん。」てな感じですけどね。

たまたま、僕がB課長と一緒に、E専務のところに行ったのですが、E専務は上機嫌!

E専務、「いや、もう退職かと思って荷物を整理しちゃったんだけどねぇ。また、当分、続投という事になっちゃった、ハハハ。」…ほんと、うれしそうでしたねえ。

B課長も、またまた大ハシャギで、「いゃあ、専務がいらっしゃらないと、この会社ダメですよ。いつまでも末永く…。」

結婚式の挨拶じゃあるまいし、心にもないことを、と思いましたけどねぇ。でも、この二人、同じような境遇で喜び合ってるんでしょうねぇ。

E専務、「いやあ、もう正直、疲れたんだけどね。老体に鞭打つ気分だよ、ハハハ。」

と言いながら、うれしそうでしたねえ。

そんな中、あの若手抜擢のA総務部長とバッタリ、帰りに一緒になりましたが、

A総務部長、「ホトトギス君、いやあ大変だよ。親会社からの受け入れを断ったもんだから、しつこく総務部長の僕のところに脅迫電話があってね。もう、逃げまわってるよ。」

A総務部長、「いやあ恐ろしい。親会社は、テメエら覚えてろって、まるでヤクザの脅しだよ。品も何もあったもんじゃない。ああ、僕のところにばかり苦情が、やんなっちゃう。」

まあ、若くして出世したんだから、そのくらいの苦労は当然だよねと内心思いましたけどねえ…。

でも、僕の口から自然に出た言葉は、「お察しします。大変ですねぇ。どうです、今度、スカッと飲みに行きませんか?」

うわっ、心にもない事を…僕もサラリーマンの習性にどっぷり浸かってるんだなあと、つくづく思いましたねぇ…(苦笑)  (>_<)

1500万の中身

なんかタルイ声が後ろから聞こえたと思って、振り返ると、そこに冴えない中高年男のA氏が…。

A氏、「お久しぶり。今度ね、支社の副支社長になったんじゃ。週に一回、本社にも来て、君達、企画担当のアドバイザーもすることになったんだわさ。よろしく。」

みんな、ウェッ、とした表情でしたね。何だか迷惑なオジサンが関与してきたなあという感じでした。

後で事情通のB子さんに聞いてみました。
僕、「支社の副支社長って、どうなん?」

B子、「はい、行き止まりのポンコツが収容されるところ。定年まであのままおとなしく~てわけ。」

僕、「でも、本社のアドバイザーもするんでしょ?」

B子、「だって、することないから。新聞見て、テレビ見て、会議出てちょっと挨拶するくらい。だから、週1回、アドバイザーという仕事を与えられたんでしょ。」

僕、「もっと、実際の仕事をさせるべきだ。」

B子、「そうよね。まったく。」

すると、またまた、A氏がこちらへやって来て、「うわっ、今、テレビで鳩山が総理になったぞ。福島瑞穂が消費者大臣、亀井静香が郵政担当大臣、それから…。みんな、どう思う?」

今、勤務中なんですけどねえ。

A氏、「それから、イチローすごかったな!9年連続200安打!日本人として誇りだな。みんなも勇気を持って仕事をしたまえ。」

えっ、ちょっと違和感ありましたねえ…(v_v)

A氏、「ところでだ、アドバイザーになるんだから、君達の仕事、ちょっと見ようかな。B子さん、アンケート調査するんだって、ちょっと見せて。」

B子、「勤労者と主婦に分けてアンケートします。」

A氏、「ダメダメ、勤労者といっても色々いるだろ。正社員、パート、アルバイト、派遣、契約社員…分けなきゃあ。主婦だって子供何人、働いているかどうか、夜のバイトしてるかもしれない、分けなきゃ。」

B子さん、露骨に嫌な顔して怒りにブルブル。

A氏、「ホトトギスくん、C子様の海外旅行しっかり手配頼むよ。大学の先生も一緒に行くんだってな。ホテル、飛行機、レストラン、それから観光場所も適宜よいところを入れてな。」

うわっ、うっざ~い! 調査研究のための出張なんですがねえ…(*_*)

A氏、「うわっ、そろそろ経済産業大臣や厚生労働大臣がわかるかな、テレビ、テレビ。」

テレビを見に行ってしまいました。

「何だよ、あれ。」 みんな、ア然。そこへウチの仕事狂いの課長が来て、「ああ、やっかいなのが来たけど、みんな、我慢してな。」

B子さん、テメエも同じく厄介な奴だろうがって顔してましたけどねえ…(苦笑)

課長、「でもさあ、いいよなあ。俺なんていくら頑張ってもたかが知れてるけどさ。Aさんなんて、あれで凄い給料もらってんだぜ。」

みんな、ビックリ!
僕、「いくらくらい、もらってんですか?」

課長、「う~ん、驚くな。年収1500万円だってさ。」

ガチョーン(@_@)
ぶったまげ!! そんな無駄金、なんであんな奴に~(怒)

課長、「昔、入社した人は年功序列で、そのまま高収入。俺たち以降は査定、査定で働けど上がらず。」

うむむ~、またしても給料泥棒を発見…(*_*)

あれこれ日夜、振り回され胃痛にまでなってしまった僕の立場はどうなる? …(>_<)

左遷男と口論

36歳で十数歳も年上の人をゴボウ抜きして出世したA氏のような人がいる一方で、今度は親会社から左遷されきたB氏のような人もいるのです。

B氏、左遷といっても一応、親会社から来たわけですし、55歳という年齢ですから、調査部の部長の予定でした。

ところが、社長が猛反対!「ウチの生え抜きのC副部長を昇進させる! B氏は調査部次長でいい。」

ガ~ン、これは大変な事に。次長って中途半端な地位にB氏、猛烈にふて腐れたようです。

聞くところによると、B氏、「人をバカにするのもいい加減にしろ。俺、一応、親会社のエリートやで。バカバカしくてやってられるか、くそったれ。」と、就任早々、自分の部屋に閉じこもり、何も仕事をしないそうです。

そこで、気分転換にと、B氏を女帝の海外出張のお供として行ってもらおうという案が持ち上がりました。

出張手続きは僕が担当してますので、早速、B氏のところへ説明に行くことに…(:_;)

行ってみると、ビックリ仰天!!

B氏、自分の部屋のソファーに寝転がり、週刊誌を読んでました××傍には漫画やエロ雑誌まで…

僕、「あのう、海外出張の件で参りましたが…。」

B氏、「あ~っ、俺、行かないことにしたよ。主役はD子さんだろ。俺はお供だって? バカにすんじゃねえ!やってられねえ。俺、エリートとして入社して55だぜ。オバチャンのお供なんかできるか!(怒)」

僕に言われても困るんですがねえ。しかし、左遷されたと騒いでいますが、僕よりずっと高い給料もらって漫画、エロ雑誌ですから、さすがにムカついてきました!

僕、「昼から、いいご身分ですね。週刊誌読んでりゃいいんだから。」

B氏、跳び起きて、
「無礼者!ヒラの分際で何を抜かす、コノヤロウ!」

僕、「冗談じゃない、こっちがどんだけ迷惑してると思ってんだ、給料泥棒!」

ウワッ、つい口が滑ってしまいましたあ…。僕も日頃の鬱憤が積もり積もっていましたから~×。

B氏、「ウワオ~、コノヤロ、バカヤロ、クソッタレ~。」~大騒ぎ!

ついに調査部の人たちが何事かとやって来ました。

皆、「次長、静かにしてください。ホトトギスさん、何か失礼なことを?」

B氏、「この俺をバカにしたあ、コイツ許せん!」

僕、「一方的に非礼を尽くしているのはどっちだ!皆さんにはわかりますよね。」

そこへ、C調査部長が、「まあまあ、穏やかに。今日はこのへんで。」

そして、C調査部長、僕にそっと、「出張は取りやめだな。僕から総務部長に言っておく。」

まあ、こんな状態では無理ですからねぇ…(*_*)

僕が持ち場へ戻ると、E子さんが、「どうだった?」

僕、「どうにもこうにも…左遷男のヒガミは犬も食わないってわけで…。」

E子さん、「そうよねえ、なんか惨めったらしいわよね。」

と言いつつ、その左遷社員にも及ばない僕たちって何?と自問自答してしまうのでした…

あ~あ、辛いよサラリーマン…(苦笑)(>_<)