日々の成功と失敗 -13ページ目

未知のキャバクラ忘年会


結局、職場での忘年会は無し。
仕事納めにはほとんどの中堅若手社員は年次休暇を取ってしまい、納会は事実上課長以上の幹部だけという寂しい状態。

当然、僕も無理をせず最終日は休みました。なんと、事務アルバイトさんまで休み最終日にウチの課で出勤は課長だけ。自業自得ですねぇ(苦笑)。

そんな中、毎年忘年会がないことを見越してか知人のA氏から電話がありました。

このA氏というのは経営コンサルタントとして成功し、かなり羽振りがいいようなんです。

A氏、「よう、君、今年も忘年会なしだろ。よし、俺と付き合えよ。パァ~と行こうぜ、パァッと。」

僕、「えっ、どこ行くんですか?」

A氏、「12月にさあ、六本木で日本最大級のキャバクラがオープンしたの知ってる? モデル級の美女ばかり。収容人数が約200人という超ド級のキャバだよ。テレビでも宣伝してたよ。」

僕、「えっ、予算はどのくらいですかねえ。5千円いや1万円くらいで行けますか?」

A氏、「何言ってんだよ。居酒屋じゃねえんだから。1時間2万円、3時間くらい遊んで5~6万円というところかな。」

ガチョーン! ケタが違いますねえ。

A氏、「みみっちい事言ってないで、男と生まれたからにはボーナス使って龍宮城に行ってみろよ。一生後悔するぞ!」

龍宮城ですか…むむ確かにこの機会を逃したら、そんな所に行けないでしょうし…よし、行くことにしましたあ!!

25日金曜の六本木はクリスマスということもあって華やかで人通りも多いですねえ。

交差点から東京タワーに向かって歩くと、ありましたロアビル! この10階に日本最大級キャバがあるんですねえ…。

1階でA氏が待ってました。
A氏、「あのさあ、俺のオキニのB嬢を二人で指名して入ることにするから、よろしく。」

ひゃ~参りましたね、もうオキニを作ったんですねえ…さすが手が早い!

エレベーターで10階に行くと、B嬢が待ってました。うわっ、長身でスリムでモデル系の美人でしたねえ…
ビックリ (@_@)

B嬢、「ホトトギスさん、はじめまして。一つだけ注意ね。他の女の子が来て名刺渡そうとしてももらっちゃだめよ。今日はアタシの指名だからね。」

ドキーン、女同士、ライバルを牽制してるってことですかねえ。。

さすがに広い店内は奥の方には政治家や芸能人用のVIPルームがあるそうです。

僕たちは普通のオープンスペースに腰掛けました。すると、C嬢がやって来て、「よろしく。名刺をどうぞ~」

僕が貰おうとすると、A氏が「悪いね。今日はB嬢指名なんだ。」

C嬢、「あっすいません。」と引っ込めちゃいました。…ちょっとカワイソ。

C嬢、「アタシ、この仕事好きなんです。でも、いつまで続けられるかと思うと不安なんです。」

すると、間髪入れずに
A氏、「大丈夫、君のような美人、いつまで経ってもモテモテだよ。」

C嬢、「本当ですか。うれしい~。」

さすがA氏、スケコマシの本領発揮ですね。

次にD嬢が来て、
「いつもスカウトがうるさくて困ってるんです。どうしたらいいですか?」

A氏、「それはね、美人の宿命というものでね。世の中には見向きもされない女性もたくさんいるんだよ。ありがたいと思わなきゃあ。」

D嬢、「そうですかあ、なんだか嬉しくなっちゃいました。」

A氏、さすがですね。この手口で何人女性をダマしてんだか。。

次にE嬢が来て、「アタシ、田舎出身なんですけど、ずうっと東京に住みたいんです。こういうお仕事でなきゃ暮らしていけません。でも、いつまで魅力を保てるか心配です。新しい子もドンドン入ってくるし…。」

A氏、「絶対大丈夫。君みたいな美人がほうって置かれることはないよ。困ったら俺んとこ相談に来て。コンサルタントやってるから…。」

E嬢、「そうなんですかあ。コンサルタントってなんかカッコイイですね。」

うーん、A氏、本当はエロ・コンサルタントのくせに…。

そして、本指名のB嬢がやって来ました。
B嬢、「二人とも浮気してなかった?」

僕、「Aさん、かなり際どい事言ってましたよお。」

B嬢、「えっ、いやだあ、許さないもう!」

A氏、「リップサービスだよ。指名してんのは君だから心配しないで。」

むむ、さすがうまい返答の仕方ですねえ。。
すると、B嬢が突然、
「いやだあ、ホトトギスさん、アタシの胸元ばかり見てる~」

A氏、「あっ、それセクハラだぞ。気をつけて。」

ガチョーン!! こういうところでセクハラもなにもないですよねえ~(苦笑)(*_*)

胸元をセクシーにして見てもらいたいんでしょうからね(笑)。

A氏、「まっ、見るだけならいいけど、触ったら罰金。注意して。」

B嬢、「アハハ、いいのよ。ジロジロ見てるから気になっちゃったぁ。」

そんなこんなで、あっという間に3時間!
終電になりそうなので焦りましたねえ。。

お会計はA氏が6万円、僕は酒をあまり飲まなかったので4万5千円でした。

B嬢、「また、来てね。浮気しちゃダメよ。」
と笑顔で送ってくれました。

それにしても12時近くというのに超満員で待ってる客もたくさんいました。世の中にはお金持ちもたくさんいるんですねぇ。

帰りのエレベーターの中で、他の客が「これからタクシーで新宿のキャバにハシゴだあ。」と言ってました。

すると、A氏も「俺たちもハシゴするか?」と言ってきました。

うわっ、とんでもない。こちらは終電に間に合うかどうかで精一杯なのに…。

僕、「さすがにもう帰ります。」

A氏、「小セイなあ。一晩にポンと10万円くらい使える男にならなくて、どうする。」

ガーン、世の中には彼のような人もいっぱいいるんですねぇ…勉強になりました。。
  …(苦笑)(>_<)

忘年会をやるかやらないかの闘争

忘年会シーズンですよね。
でも、ウチの課ではその気配なし。。

今の仕事狂いのA課長が来てから、もう4年間忘年会も新年会もないそうです。

さすがにB子さんが、ついに不満爆発!
「忘年会くらいどこの部署でもやってるでしょう。社員の親睦の機会が全くないのは異常よ! 管理職の責任だわ。」

するとC君も同調して、
「そうだ、そうだ。こんなんじゃ士気も上がらないよ。」

まあ、僕としてはどっちでもいいんですけどねぇ。やりたくないA課長を無理やり引っ張り出して、つまらない話をするのも苦痛ですしねえ…(苦笑)(+_+)

しかし、B子さんもC君も収まらず、
「ホトトギスさんも一緒に課長に申し入れに行こうよ!」
と言われてしまいましたあ。

というわけで3人でA課長に忘年会の開催要求をしたのです!ジャ~ン!

A課長、「この忙しい時に無駄な事は止めよう。金と時間がもったいない。」

ガーン、いきなりこれですからね。

B子、「世間常識がなさすぎます。社員の親睦は大事です。」

C君、「仕事だけ、やれやれ言われても精神的に付いていけません!たまには息抜きを。」

僕、「精神面での交流がなさすぎると思います。」

A課長、「どうせ酒を飲んでクダクダしたら、人間ろくなことにならない。セクハラの原因にもなる。」

いや~まいりましたね。つい先日のセクハラ講師の言い分を言い訳にするとは!!

B子、「ウチの部署にそんな人はいません。」

と言いつつも、僕の方をチラッと見たのは気になりますねぇ…PCの壁紙にセクシィギャルを使っているのをB子さん、気にしてましたからねえ。(苦笑)

A課長、「それにだ。アルバイトのD子さんが妊娠してる。彼女を排除することになるからよくない。」

うわっ、普段、全然配慮してないくせに、こういうときに言い訳に使うんですねえ。楽しいHをして妊娠したのだから構う必要はないとまで言ってたのに…。

僕、「参加できない人もいるでしょうが、忘年会の機会は設けるべきです。」

B子、C君、「そうだ、そうだ。非常識だ。」

結局、A課長も断り切れず、
「わかった、考えとく。」と玉虫色の返事でした。

僕たちもヤレヤレという感じでしたねえ。。

ところが、それからとんでもない事態が発生!
調査部の例の親会社から出向して来た嫌われ者のE副部長の面倒を忘年会をやるならウチの課でみてほしいという依頼が来たのです…最悪!

部長になれなかったのでふて腐れて仕事もせず、嫌味ばっかり言って調査部で持て余している、あのE副部長です、ガーン××

B子さんもビックリ、なんでそうなるの?という弱った表情。

早速、A課長がやって来て、
「やっぱり、忘年会はやらない方がいいな。」と。

さすがに、皆、口をつぐんでしまいました。

A課長、「じゃ、ホトトギス君、忘年会はやらないとE副部長に言って来て。」

えっと、僕が断りに行くんですかあ。E副部長とはこの前口論して因縁がありますからねえ。。

E副部長、とにかく年収1200万くらい貰ってるのに部下に嫌味を言うことしかしないらしいです。

頭に来ますが、僕が断りに行きました。

すると、E副部長、例のごとく週刊誌を読んでました…(*_*)

僕、「残念ですが、ウチの課は年末処理が大変で忘年会は開けません。悪しからず。」

E副部長、さっとこちらを睨みつけ、
「ああ、君かあ。俺のこと嫌いなんだろ。わかってるよ。」

あまりにもストレートな言い方に呆れました。小学生の喧嘩みたいで、とても管理職の言葉とは思えませんでしたねぇ。

とにかく僕を睨みつける、その表情があまりにも恐ろしく恨めしげで、夢に見てしまいそうです…
(苦笑)(>_<)

意外なセクハラ講師

う~ん、またまたやって来ました。恒例のセクハラ対策講習です。

まったく、ウチの会社はなんでこんなツマラナイ講習を時間と金をかけて毎年やるのですかねえ。

総務課の人に聞いたら、企業の社会的信頼のためなんだそうです。売上や利益だけでなく、社会規範をしっかり遵守する信頼が必要だということ。今流行りのコンプライアンスの一環なんだそうです。

それにしては、毎度バカバカしい内容で呆れてるんですけどねえ。

ご丁寧に講習開始前には総務課の人たちが会社中を回って「是非参加してください。出欠を記録しますよ。」と言うもんだからサボるわけにもいかず、出ましたけどねえ。

すると、今年はビックリしましたねえ。外部から講師を呼んで聞くのですが、いつもはちょっと怖そうなお姉さんなのですが、今年は男性の講師でした。

えっ、男性のセクハラ講師もいたんですねえ。A講師というのですが、いやっ、なんか上から目線で
「お前ら、スケベな事考えてんだろ。俺がしっかり教えてやるから反省しろ!」ってな感じなんですよねぇ。

何だか自分一人が女性を守る正義の味方って感じで、いい気になって教えを垂れる感じなんですよねぇ…。

A講師、「女性各個人がそれぞれ感じ方や人生観が異なるわけで、それを事前に十分に察知した上で、どんな発言まで許されるか注意しなさい。」

なんか堅苦しい話ですよねえ…。息が詰まりそう。

A講師、「よくわからない場合は、自分がその女性に嫌われていると最悪のケースを想定して、慎重な言葉遣いをするのが安全です。」

もっと気楽にやらないと人間関係やりづらくて仕方がないと思いますがねぇ。。すると、

A講師、「女性に対してあまりにも無用心にしていると、だんだん羽目を外して卑猥なメールをしたり、自分の体のある部分の写真を送ったりするような事件も発生する。」

うぇっ、極端すぎるんじゃないですか! 同僚のB君が思わずA講師に質問しました。

B君、「ある部分て何ですか?」

A講師、「この場には女性の方もたくさんおられるので、私の口からは差し控えさせていただきます。ご想像を。」

一瞬、会場内がざわめきました…。政治家の答弁みたい。。

A講師、「皆さんは、職場の飲み会で女性に卑猥な発言をしたらセクハラになると知ってますか。では、2次会で個人的に女性を誘って、そこで卑猥な事をしたらどうでしょう。」

C君、「2次会は個人の問題でしょう。」

A講師、「会社の責任を問われることもあるんです。」

皆、「えっ!」ていう顔してましたね。

A講師、「会社が社員教育を怠ったためにそうなることもあるからです。皆さんの会社は大丈夫です。こうやって毎年講習会やってますから、よかったですね。」

なんか嫌らしいというか、自分達セクハラ講師の宣伝みたいに感じました。

すると、D子さんが調子に乗って僕の方をチラッと見てから質問!

D子、「パソコンの壁紙にセクシィギャルを使ったり、秋葉原にセクシィギャルの撮影会に行く話をしたりする社員がいますが、セクハラですか?」

ガーン!なんとイヤミな質問だこと。(*_*)

A講師、「まあ基本的には個人的な趣味といえます。ただ、壁紙が多くの女性の目に触れ、女性の心を傷つけることがあります。また、セクシィギャルの撮影会に行って妄想を抱き、職場でよからぬ行動をすることだってあるでしょう。」

ガチョ~ン!!さすがにここまで言われて頭に来ましたねえ。

そこまで人の個人生活に干渉していいんですかねえ。

最後にA講師、薄ら笑みを浮かべて、
「まだまだ、皆さん、理解が不十分なところもありそうですね。気をつけてください。もちろん、健全な恋人関係や夫婦関係は大切ですし、恋人や夫婦ではHをしてはいけないとは言ってません。誤解しないように。」

当たり前じゃないですかあ…なんなんだ、この講習!

それにしても、A講師の優越感に浸ったような態度、下心を見透かそうとするような目線。

たまりませんねえ、もう最悪!…(>_<)