大粟神社宮司です。


はやくも一月下旬です。

慌しいお正月もようやく一息ついた所。


神社では、年末年始は様々な祭祀があります。

大粟神社では復興に向けて様々な祭祀を合わせて復興や新興させていっております。



宮司は神道学を追究しております。
神職として本格的に信仰を深める以前は、歴史学と歴史教育学の研究と教育実践を行う専門職として日頃から歴史学と哲学の研究を行っており、元々学究肌です。

宮司に就任してからは、信仰を深めるだけでなく、上一宮大粟神社の氏子崇敬者さまを導き、神社を復興発展させていく責務を果たすために、神学を深めております。




今年は、神道学研究のためにどんどん貴重な本を
買い求め、蔵書に加えています。
群書類従も全巻揃いました。群書類従は我が国に存在する史料を神祇、帝部と作品ごとに分類して収録した本です。

この群書類従はさすがに大きな図書館しかないので、自分の蔵書に加えたのは研究に非常に便利です。

お正月がおわり、あらたに取り組みはじめたのは、神道学のなかでも祭祀研究と有職故実です。
復興の核になるのは、わが大粟神社の日々の祭祀の厳格化と宮司の装束の洗練化です。



認識することは大切です。

教育学の専門家として若者に歴史を教えることを研究してきましたし、実際に教授してきましたが、教科書の記述を「知る」だけでは単なる物知りであり、歴史を立体化できません。


私たち神職も、神職になるために伊勢で学びますが、教科書や祭式教室で学んだ知識や作法を覚えるだけでは神道を立体化できません。

古典籍や伝承、そして実際の神務で神との対話によって認識したことを、論理的に記述したり、分類したり、批判したりする厳格な学問的態度が必要です。

折口信夫の語彙では「理会」することがこれにあたります。



ただいま様々な史料から祭祀や装束について学んでおります。





そして、
お正月のあとに注文していた冬と夏の装束が沢山とどきました。


宮司就任時にはものがなく、なんとか祭祀を斎行するのみでした。しかし、復興に着手し、ありがたいことに、毎月の月次祭には全国からお参りに駆けつけて下さる方々が確実に増加しています。


そして、
摂社腰宮の恒例祭祀もついに復興いたします。


毎月の大粟神社の月次祭のあとに宮司が腰宮へ向かい腰宮でも祭祀をおこないます。

毎月事代主さまにお参りをすることで、真に事代主さまのお力を賜ることができます。

毎年一月の本えびす祭りで、元えびすの腰宮の霊威を最大限高めるためには、恒例祭祀の復興が不可欠です。

そのためにも神さまと皆さまをつなぐ宮司の装束が麗しくなることは大変重要です。


春、夏、秋、冬と移ろう季節や、お参りくださる方々に合わせて、日々の祭祀では装束も今後はこだわっていきたいと考えております。

来週の月次祭は
新しい装束で祭祀を斎行いたします。

2月2日日曜日午前10時に大粟神社。
午前11時半ごろより腰宮にて祭礼をとりおこないます。

大粟神社から腰宮は車で5分程度です。
月次祭は、二社参りしていただきたいと思います。