今日、ゼミで「直感」の良い点・悪い点について聴かれました。いきなり聴かれたので少し困りましたが、改めて考えてみたいと思います。

直感とはそもそも何か?直感を司る脳の場所は大脳基底核を構成する要素のひとつであるストリアツム(線条体)といわれる部位だそうです。いわば神経細胞の塊みたいなものをイメージです。この部分が働くことによって我々は瞬時に行動を起こす事ができます。

直感で何か行動した場合、人はなぜそのような行動を起こしたのかということを殆ど説明出来ません。というのも直感自体のメカニズムが無意識レベルで機能しているからです。なので、直感を使った場合なぜそのようなことをしたのかということを口では説明できないのです。とらえどころがない、雲のような直感ですが、これは時にズバ抜けたアイデアを生み出したり、我々の命を救うことがあります。例えば、言葉では説明出来ないが何か「危機」を直感的に感じ取った人でその場から離れるべきと感じ、数分後にそこで何か事故が本当に起こったりすることがあります。この人は直感を使うことで自分の命を救うことができたのです。直感はこのような緊急時にとても有用なものだといえます。何か判断に迷ってそれもすぐに決断しなくてはならない時にこそこの直感はとても重要になってきます。

しかしながら、直感はこのような緊急時以外ではあまり使わない方が良いかもしれません。なぜなら、直感の精度というのはある意味「経験値」によって左右されるからです。カリスマ経営者の直感が優れているのは彼らの運だけでなく、「経験値」が豊富であるからです。なので経験値が少ない僕のような若者はあまり直感を使わない方が良いのかも知れません。つまり、リスクがとても高いのです。

なので、僕のような若者は緊急の時以外でこの直感を使用してしまうと殆どの確立で失敗したり、思っていたのとは違う結果を招きかねないので基本的にはじっくりと分析をして行動に移した方が良いと思います。

まとめると、直感の優れた点は緊急時に頼れる唯一の指針であるが、緊急時以外では経験値に影響する直感はリスクが高いのであまり当てにしない方が賢明だと感じます。


何事も一歩を踏み出すことはとても難しいことだと思います。また、今まで誰もやったことがないことや自分が今まで一度も経験したことがないことをやろうとする時は尚更「一歩」を踏み出すことは躊躇われます。しかし、僕はこのような時いつもこのように考えています。「何事も最初から全て完璧である必要はない」と。つまり、1発ですべて完璧に物事がうまく自分の理想通りに進むわけがないのだから、まずは一歩を踏み出す勇気を出すことが重要だと感じます。この間、AKB48の総合プロデューサである秋元康さんがインタビューの中でも同じようなことをおっしゃっていました。

その中でもっとも共感したのは
「机上の理論と現実は違います。だから、スタッフには『まずは線を描け』と言います。描きさえすれば、『この線は外にはみ出しすぎ。もうちょっと内側なんだ』と、間違いを修正できる。僕自身も自分の描いた線を何度も修正しますよ。そこから、新たな線の引き方を学んでいける。誤った線を引くことを恐れず、勇気を出して、何本もの線で描けば、その先に見えてくるものがある。それが今の僕のモットーです」
(引用)http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/111113/ent11111309230005-n2.htm

という部分です。つまり、頭の中でいくら考えたとしてもそれが正しいかどうかなんて、実際にやってみなければわからないのだからまずは一本の薄い線でもいいから何かアクションしてみることがスタートなのだと。これは特に、何か新しいことを始めようとする時にとても大切な心構えだと思います。頭の中で考えているだけではリスクということが頭から離れず決して行動に移すことはできません。新しいことはどんなモノ・コトであったとしても必ず「リスク」はつきものです。なのでまずはベータ版をつくり、徐々に修正を加えていくことによって最終的に完成度が高く、よりハイクオリティーのものができるのだと思います。これは実際にGoogleやfacebookなどでも行われているやり方でもあります。まずは一度商品を世に出してそこからユーザーの反応を観察し、そこから導きだされる改善点やアイデアなどを付け足していくことでより強固なものへと進化していくのです。

まずは何事も「一歩」踏み出してみる。何事も行動をおこさないと、やってみないと、分からないのだから。

このブログで何度もご紹介しているように、人は自分の行動の95%は意識していないといわれています。

つまり、ほとんどのことが無意識の内に処理されているのです。これはもともと、人類が生き残る為の大切な脳の反応だそうで、いちいち一つ一つの行動を意識しているようであればむしろ人はパニックなのではないでしょうか?ある意味その機能のおかげで私たちは普段の暮らしを快適に送ることができているのです。つまり、これは人間の脳がいかに優れたものであるかということの表れだと思います。

マーケンティングをする上で人の「心」を洞察する、分析することはとても重要なことです。例えば、なぜそのように人は感じるのか?なぜそのような行動をするのか?といったことを解き明かすことでより効果的なマーケンティングのアプローチが可能となるからです。

しかしながら、人の行動の95%が無意識であるが故に人の行動を解き明かすことはとても困難なことなのです。なぜなら、それは当事者である彼らですら、なぜそのように感じたのか?というようなことが分からないからです。人の行動にはその人の深層心理が働いているといわれています。この分野ではフロイトが有名だと思います。

従って、いかにして人々の心を動かすには彼らの潜在的な心理を把握する必要があります。これがいわゆる「インサイト」(潜在的欲求)といわれているものです。マーケティングの世界ではニーズをいかに捉えられるかが成功のカギといわれていますが、表面的なニーズをいくら刺激したとしてもそれだけでは人は動きません。何故ならそれは本当に自分が望んでいるものではないからです。真実はいつも自分が意識していない心の深い部分にあります。それをいかにしてガッチリと捉え引き出してあげる事がとても重要なことだと考えられています。

人類というのは他の動物に比べて理性的な側面が強い生き物です。この理性を司る脳の部分は「大脳」にあります。この部分が最も大きい生物が我々なのです。しかしながら、極めて私たちは理性的でありながら実際の行動においては非合理的な行動をよくしてしまいます。ここで幾つか実験の例をご紹介したいと思います。

ある論文の実験として、被験者に「アメリカ政府は600人は死ぬと予測される病気の対策として2つのプログラムを計画しているが、あなたはどのプログラムを選択しますか?」ということを伝え、一つ目に「200人は死ぬ」というネガティブな表現のしかたを使い、二つ目に「400人は助かる」という肯定的な表現を使用した。結果多かったのは後者のポジティブな表現を用いたプロジェクトであったそうです。これはどちらも同じことを意味しているのにも関わらす結果は全く被験者の行動を分ける事になりました。

また、もう一つの事例として最初に「2週間待てば20ドル、一ヶ月待てば23ドル貰える」という二つの選択を提示し、どちらを選ぶか聴いたところ後者を選ぶ方が多かったそうである。今度は同じ被験者に「今から20ドル貰うのと1ヶ月待てば30ドル貰える」という場合結果として今度は前者を選ぶ方が多かったそうです。

これは人間がいかに理性的な動物で何事も合理的に判断するということは限らないということを証明しています。1ヶ月待てばより多くの報酬が得られるのに目の前の報酬を提示されると人は合理的な判断を下せなくなるのです。このように考えると人は理屈ではなく感情で動きやすい生き物であると言われる所以が分かるような気がしますね。

こうなると人の心を科学的に明らかにしようとしても出来ないかもしれませんが、人の心は理屈ではなく感情によって動かされるということが分かっていれば何かしらのアイデアが閃いてきそうな気がします。