(その6からの続き)
-上目名駅跡入口(10:55)-
熱郛駅から目名峠に向けて歩き始めました。
突き当たりは左折して、すぐに国道へ。
国道に突き当たったら、今度は右折。
民家もまばらな場所で信号が見えてきたと思ったら、
道央道に繋がる黒松内道路への分岐点。
黒松内道路の1日交通量は600台強とか。
平たくすれば、だいたい2分に1台くらいのペース。
道央道はここから6km近く先の山の中を走っているみたい。
黒松内道路は歩行者進入不可なので、そのまま直進。
交通量、ちょっと減ったかな?
だんだん山が迫ってきましたが、
まだ歩道もありました。
歩道はなくなっても、これくらい路肩があれば…。
道は緩やかな登り坂。
って、路肩なくなったじゃないか。
だから、一桁国道の自覚あるんかい?
…なんて思っていると、
いよいよ本格的な登りが現れました。
峠の頂点まではあと120メートルほど登るはず。
登坂車線が現れ、グイグイ登り始めました。
…といっても、そこは北海道の峠。
内地のように一気に登る感じではなく、
比較的長い距離をかけて登り続けます。
そして、頂点が目名峠。
ここから先は蘭越町です。
カントリーサインは大湯沼の露天風呂。
そして、地名は上目名です。
峠を登り切ると丘の上に出たのか、
アップダウンは緩やかになりました。
目名駅まで休憩なしで歩くと15km以上歩き続けることになるので、
この先の脇道でちょっと休憩しました。
左手に鉄塔が見えてきました。
鉄塔の下から左手方向には未舗装路が続いていました。
ここが1984年まで存在した上目名駅へ続く分岐です。
素通りするつもりでしたが、ちょっと寄り道してみましょうか。
砂利道に入るやいなや、待っていた光景は…
秘境らしさと北海道らしさをミックスした風景。
現在、上目名地区の人口はゼロ。
そもそも上目名駅は信号場とそこで働く鉄道職員のために設けられた駅であり、
駅がある当時から人口はごくわずかだったそうです。
人口がゼロとはいえ、
荒れ野原が広がっているというわけではなく、
畑地や牧草地として人の手が加わっています。
なだらかな丘の先で
トラクターも動いていましたよ。
ここから数百メートルほど歩くと線路に出ます。
そこからさらに線路沿いを歩けば上目名駅に着きます
…が、
雨が降り出す前にゴールしたくて少し焦っていたことに加え、
なんとなくクマが出そうな気がしたので引き返しました。
スプレーは持ってたんですけど、このときはちょっと怖くなりました。
でも、せめて線路との合流地点までは歩いておきたかったな。
今となってはむしろ後悔。
国道に戻って、さらに先へ。
分岐点から先は一方的な下り坂に。
…やっぱり一桁国道の自覚が足りない!
どんどん坂を下っていきます。
あ、ちょっと一桁国道の自覚が復活したかな?
(その8へ続く)
上目名周辺のGPSログ(1/45,000)です。
上目名駅は歩いた道をさらに先へ進み、
線路を越えた所で南へ下り、分岐の先で短く途切れた道の先にありました。