飯田線全駅間歩き3(天竜峡-辰野) その8・増築された沢渡駅 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その7からの続き

 

3日目の朝を迎えました。

今日は、駒ヶ根からゴールの辰野駅を目指します。

地図を見る限り、昨日ほどアップダウンはありませんが、

歩行距離は昨日並みに長いので、まだ気を抜くことはできません。

無事にゴールを切り、翌日元気に職場に向かうことはできるのでしょうか(笑)。

 

 

[その他の日程はこちらから]

1日目(天竜峡-元善光寺)

2日目(元善光寺-駒ヶ根)

 

 

5月5日(木・祝)  歩行区間:駒ヶ根-辰野  天気:晴れ

宿屋(7:30発)-大田切(7:47)-宮田(8:18着・8:30発)-赤木(8:46)-沢渡(9:23着)-

 

 

出発前に、自室から中央アルプスの山々を撮ってみました。

市街地とはいえ、高原らしい清々しさが感じられます。

 

 

 

3日目の全駅間歩きは、ホテルからそのままスタートしました。

朝食会場のレストランに長蛇の列ができてた時は、

時間通りにスタートできるか本気で心配したよ…。

 

 

 

県道を少し下ったところで住宅地に入りました。

しばらく進むと、道は東に向きを変え、緩やかな坂を下り始めました。

 

 

 

踏切を渡って、今日最初の駅・大田切駅に着きました。

 

 

 

大田切駅を出て国道に合流すると、まもなく大田切川にさしかかりました。

 

川の向こうは宮田村です。

 

 

 

大田切川と中央アルプスの山々です。

レンガ橋脚が歴史を感じさせます。

 

ここは有名な鉄道写真スポットなんだそうで。

…だったら、電車入れて撮りたかった。

 

 

 

大田切というだけあって、ここも田切地形です。

昨日見たような広い谷が思い出されますが、ここは控えめでした。

道路は一応迂回していましたが、線路は直線的に田切地形を越えていました。

 

丘を登り切ったところで国道を外れて、

宮田村の中心街へ向かう県道に入りました。

 

 

 

県道沿いには住宅地が広がっていました。

しばらく進むと歩道が現れ、次いで商店を見かけるようになり、

いつのまにか中心街を歩いていました。

 

 

 

中心街に入ったから駅はもうすぐ…と思ったのですが、

この中心街が県道に沿って結構続いていました。

 

駅が近くなると歩道が消え、建ち並ぶ建物がちょっと古くなりました。

旧市街と新市街…ってことなんでしょうか。

 

 

 

宮田駅に着きました。

文字通り宮田村の中心駅ですが、ここは完全な無人駅でした。

 

 

 

ホームは2面2線の相対式です。

辰野方面ホームへは構内踏切で行き来します。

 

 

 

宮田は伊那街道の宿場街として栄えました。

 

宿場には本陣も設けられていましたが、

建物は別の場所に移築され、跡地には入口だけが残されていました。

 

 

 

そのまま進んで、伊那市に入りました。

 

周囲は閑静な住宅地でした。

看板が立ってなければ、まさかここが境界だとは思いません。

 

 

 

少し開けた場所で、電車が来るのを待ってみました。

 

 

 

さらに進んで、踏切を越えたところに赤木駅がありました。

 

 

 

県道沿いの空き地には、

太陽光発電のソーラーパネルが設置されていました。

 

 

 

県道をさらに進みました。

 

元々あまり広くない道が途中で2つに分かれました。

地図見る限り、どっちに進んでも同じ場所に行き着くようです。

県道の方を歩いてみたんですけど、こっちの方が道幅狭いなんて…。

 

 

 

急な下り坂が現れました。

ここで段丘を下ります。

 

飯田線の線路は、この段丘をJR最急勾配の40‰で下ります。

最急勾配といえば、碓氷峠や板谷峠といった急峻な山越えをイメージしますが、

どこにでもありそうな河岸段丘の上り下りがJRの最急勾配というのはちょっと意外です。

 

 

 

小さな川を渡りました。

 

 

 

段丘を下った後も道なりに進みました。

周囲の民家が増えてくれば、まもなく沢渡駅です。

 

 

 

沢渡(さわんど)駅に着きました。

言われてみれば読めなくもないですが、やっぱり難読ですよね。

 

駅舎は、ぱっと見るだけでも、後から継ぎ足されたことが分かる造りをしています。

奥に見える建物が本来の沢渡駅の駅舎で、大正2年の開業時に建てられたものです。

いっぽう手前の建物は、高校の開校に併せて昭和42年に増築されたものです。

ベンチは旧来の駅舎のみに設けられ、増築された駅舎にはありません。

 

かつては駅舎を増築しなければならないほど利用者がいて、

現在も駒ヶ根駅と同じくらいの利用はあるそうですが、最近無人駅になってしまいました。

 

 

 

沢渡駅のホームです。

2つのホームは駅舎近くにある構内踏切で結ばれています。

 

 

 

下島駅寄りの踏切から、沢渡駅のホームを撮ってみました。

 

飯田方面に向かう線路は、

途中で踏切の真ん前から始まる線路を取り込み、沢渡駅のホームへと続いていました。

 

この線路にはホームも設けられていましたが、

かつては貨物ホームとして使用されていたのでしょうか。

はたまたこっちのホームが旅客用だったのか…。

 

 

その9へ続く

 

 

駒ヶ根市街から沢渡駅手前までのGPSログです(1/64,000)。

大田切駅先の田切地形を越えてから沢渡駅までは、

ずっと県道に沿って歩きました。