飯田線全駅間歩き3(天竜峡-辰野) その7・2つの田切駅 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その6からの続き

 

-田切(15:56)-伊那福岡(16:36着・16:50発)-小町屋(17:17)-

-駒ヶ根(17:40着・17:50発)-宿屋(18:06着)

 

 

田切駅が見えてきました。

谷を横切る築堤の上にホームがありました。

 

 

 

ホームに昇ってみました。

待合室には駅ノートが置かれていました。

天竜峡駅から辰野駅の間で、駅ノートが置かれていたのはこの駅だけでした。

 

 

高遠原や伊那田島を差し置いて、ここに駅ノートが置かれているのは、

ここが飯田線を舞台にした某アニメ(漫画)の「聖地」になってるからみたいです。

だったら、伊那上郷駅にも置いてあっても良いような気がするんですけど、

1分1秒争って走るような人は、ノートなんて書く暇もないのか。

 

近年では、そのアニメにちなんで、

田切駅から伊那市駅まで自転車で駆け抜けるイベントも行われているそうです。

自転車で最短経路なら、それなりの速度で走れば1時間で着けるはずです。

もちろん、自転車の乗車定員は守ってくださいね。

 

 

 

件のアニメには、このアングルもあったはずなので…。

駅のお手洗いは、一番最初の写真中央に写っています。

 

 

 

さて、「聖地」になってる田切駅ですが、

かつては、別の場所に駅があったのはご存じでしょうか。

 

ここは、田切駅から伊那福岡駅方面に100メートルほど進んだ場所です。

振り返ってみれば、現在の田切駅も見えます。

 

かつては、このカーブの外側に片面ホームが設けられていたそうです。

片面ホームの駅でしたが、当時はちゃんと駅舎もあったそうです。

ホームは跡形もありませんが、駅舎があった場所には記念碑が設けられていました。

 

 

 

次の駅へ向かいます。

 

旧田切駅を後にすると、まもなく国道に合流しました。

目の前にはさっき見たような谷が現れました。

例によって、次の駅は対岸の崖の先です。

 

そう。ここも田切地形です。

だてに駅名が「田切」になってるわけじゃありません。

写真からは見えませんが、線路も丁寧に谷を下っています。

 

 

 

谷底で中田切川を渡り、駒ヶ根市に入りました。

上流には、飯田線の鉄橋も見えました。

 

よく見ると、左写真の中央付近に線路が見えます。

川を渡った線路は、またも崖にへばりついて崖登りしていました。

 

ちょうど電車がやってきました。

電車は田切地形の谷の中をゆっくり進み、

ガタンゴトンという音が谷にこだまし続けていました。

 

 

昼頃は雲一つ無い快晴だったのに、

いつのまにか山の方から厚い雲が張り出してきました。

やっぱり山の天気は変わりやすいようです。

 

山の方からは妙に冷たい風が吹いてくるし、

雨が降らなきゃいいんだけど。

 

 

 

崖を登り切ったところで、国道が二つに分かれました。

線路をオーバークロスすると、少しずつ市街地っぽくなってきました。

 

 

 

ここは長野県ですよ。

天神のような都会でもないし、ましてや富山県でもありませんよ。

 

 

 

伊那福岡駅に着きました。

駅の入口には、駅舎代わりのオブジェが建っていました。

 

 

 

この角度から見ると晴れていますが、振り返ると雨が降りそうな曇り空。

なんだかよく分からない天気になってきました。

 

 

 

ゴールの駒ヶ根まではもう一息です。

集落内の道を少し進んで、国道に合流しました。

 

 

 

このあたりから、駒ヶ根の市街地に入りました。

少しずつ民家も増えてきました。

 

このまま中心市街まで突き進みたいところですが、

途中にもう一駅あるので、いったん国道を外れました。

しばらく進んで踏切が見えてくると、まもなく小町屋駅です。

 

 

 

小町屋駅に着きました。

駅の造りそのものは比較的簡素ですが、

駅の東側には駅前広場も整備され、利用者が多いことが分かります。

 

 

 

ホームは1面1線の片ホームです。

 

 

 

次はいよいよ駒ヶ根駅です。

電車の発車を見届けて歩き始めました。

体育館と市役所の横を抜けて、国道に合流しました。

 

ほら、怪しい雲いるでしょ?

 

 

 

商店街に入りました。

 

 

 

中心市街にさしかかりました。

スクランブル交差点にアーケードも設けられ、都会っぽさは出ているのですが、

アーケードに繋がる建物は、どことなく一昔前の雰囲気が漂っています。

 

 

 

駒ヶ根駅に着きました。

さすがに、ここの駅舎は立派です。

 

もちろん直営駅…と思いきや、簡易委託駅なんです。

駅の近くに高校がないのが災いしてか、乗降客は意外と少ないそうです。

とはいえ、駒ヶ根市の中心駅で、中央アルプス登山の玄関口にもなってるのに、

ちょっと扱われ方が酷いと思ったり。

 

 

 

飯田線の運行管理上でも駒ヶ根駅は重要な拠点のひとつで、

駅構内には側線や留置線が何本も敷かれ、広々としています。

 

…なのに。

 

 

 

さて、今日の宿屋に向かいます。

本当は中心市街に泊まりたかったのですが、

残念ながら、中心市街のホテルに空きはなかったので、

郊外のホテルに泊まることにしました。

 

 

 

駒ヶ根インター方面へ向かう県道に入りました。

道は山に向かって緩やかな登り坂が続いていて、

沿道にはロードサイド店舗が建ち並んでいました。

 

今日泊まるホテルは、県道入ってすぐの場所にありました。

荷物置いて、シャワーで汗を流した後は、夕食です。

 

 

駒ヶ根といえば、ソースカツ丼。

厚木でやってたB級グルメ大会にふらっと行った時に出会って以来、

自分の頭の中では、駒ヶ根=ソースカツ丼でした。

 

駅前にソースカツ丼を扱ってる店を何軒か見かけたので、

駅まで行こうかと思ったのですが、

片道1km以上歩くのがちょっと面倒だと感じたのと、

昨日みたく散財気味になってしまうのを恐れて、ホテルのレストランで食べることにしました。

 

ホテルのレストランっていっても、

ちゃんと地元のB級グルメ団体に加盟している店なんですよ。

 

並盛りで注文したから余裕だと思ったんですけど、

カツが大きかったこともあってか、意外とボリュームがありました。

普段カツ丼といえば卵とじなので、ソースカツ丼は久しぶりでした。

 

 

その8へ続く

 

 

5月4日(水・祝)  歩行区間:元善光寺-駒ヶ根  天気:曇りのち晴れ  日出/4:53 日没/18:39

鉄道距離:約32km  歩行距離:39.4km  総歩数:59,526歩  所要時間:10時間58分

飯田(6:44発)=<213M>=元善光寺(6:52着・7:08発)-1.9km-下市田(7:31)-1.3km-

-市田(7:47着・8:00発)-3.0km-下平(8:36着・8:50発)-1.2km-山吹(9:06)-3.7km-

-伊那大島(9:53着・10:05発)-2.9km-上片桐(10:42着・10:55発)-1.7km-伊那田島(11:13)-

-3.5km-高遠原(11:57着・12:15発)-2.2km-七久保(12:43)-3.6km-伊那本郷(14:26着・14:35発)-

-3.3km-飯島(15:14着・15:25発)-2.6km-田切(15:56)-3.2km-伊那福岡(16:36着・16:50発)-

-2.2km-小町屋(17:17)-1.8km-駒ヶ根(17:40着・17:50発)-1.2km-宿屋(18:06着)

 

 

飯島駅先から駒ヶ根市街までのGPSログです(1/60,000)。

飯島駅からは駅の前後を除いて、国道に沿って歩きました。

 

田切から伊那福岡の駅間でも、田切地形越えが待っていました。

最初のものよりも、スケールは気持ち小さかったような気がします。

 

 

 

 

2日目全行程の標高データです。

最序盤の下りはデータ狂いによるもので、

実際の標高は4km付近まで440メートル前後で、ほぼ変化がありません。

 

7km地点付近から20km地点にかけて登り坂が続いた後は、

2つの田切地形を越えるところで標高グラフがへこんでいます。

当初のイメージよりも、アップダウンに富む区間でした。