外房線全駅間歩き1(千葉-本納) その1・「中央区」に広がる農地 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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今年の「歩き初め」は外房線です。

ん?
皆さん、冒頭から前回の駅間歩きを忘れて何言い出したかって顔してますね。
前回の駅間歩きは、昨年末に歩いていたんですよぉ。


外房線は、千葉から勝浦を経由して安房鴨川までを結ぶ93.3kmの路線です。
私鉄「房総鉄道」として建設が始まり、その後国有化されて「房総線」となり、
1929年には房総半島が鉄路で一周できるようになりました。
その後1933年に安房鴨川を境に房総東線、房総西線に分けられ、
「外房線」「内房線」という現在の呼称となったのは1972年のことだそうです。

ここ最近、全駅間歩きの行き帰りで外房線を使っていますが、
ちょっと前までは内房線ばっかりお世話になって、
外房線にはほとんど足を踏み入れていませんでした。
今回は、そんな外房線に新しい発見を求めてみたいと思います。


[そのほかの外房線全駅間歩きシリーズはこちらから]
2回目(本納-浪花)
3回目(浪花-安房鴨川


1月9日(土)  歩行区間:千葉-本納  天気:晴れ
千葉(6:45発)-本千葉(7:15着・7:25発)-蘇我(8:03着・8:15発)-

 

 


今日のスタート駅・千葉駅です。
駅構内は改良工事&駅ビル建設の真っ最中で、至る所に仮囲いが設置されています。
 

 

 


千葉駅は総武本線と外房線(内房線)の分岐駅です。
両者は駅構内で分岐しており、
外房線・内房線のホームはほぼ直線的なホームに対し、
総武本線のホームは進行方向左側に大きくカーブを切っています。
ホーム南端まで進むと、駅ビルに阻まれて、互いのホームは見えなくなってしまいます。


駅の外に出て見上げると、千葉都市モノレールが走っていました。
準備体操を終え、GPSをスタートさせたら出発しました。




駅の乗降客数は、県都にも関わらず県内4位の千葉駅ですが、
駅前の街並みは、県都にふさわしいものでした。




駅前大通りをまっすぐ進むと、中央公園に突き当たりました。
このあたりが、千葉の中心市街のようです。


 


繁華街を県庁方面に向かって歩きました。
朝早い時間のため、道行く人は少なめでしたが、
賑やかな道であることは容易に想像がつく道でした。




千葉県庁の下をくぐった後は、モノレールの県庁前駅へ向かいました。

レールは駅の少し先で途切れていましたが、
このレールがもう少し先まで延びるって構想もあったんですよね。




最初の駅、本千葉駅に着きました。

 

 

 

ホームは1面2線の島式です。
上り線の隣を、京成千原線の線路が素通りしていました。




陽が昇ってきました。
写真で見てもまぶしい…。
 




次の駅へ向かいます。
高架線が朝陽に照らされていました。

この道を蘇我駅まで歩くこともできるのですが、
途中から1本陸寄りの道を歩きました。
こちらは、民家にロードサイド店舗が混じった、都市近郊らしい道でした。

さっきまで中心市街を歩いていたはずなんですけど、
たった1駅間でずいぶん雰囲気が変わるものですね。




京成千原線をアンダークロスしてしばらく進むと、
右手に工場の煙突が見え隠れするようになりました。

このあたりの海沿いには京葉工業地域の工場群が広がっています。
1年半くらい前に京葉線歩いたとき、終盤に工場群の横を歩いたはずですが、
どっぷり陽も暮れていたので、全体像はよく分かりませんでした。

工場の煙が見えてくると、あと少しで蘇我駅です。



 


蘇我駅に着きました。
京葉線の回では、60km近く歩いてここにたどり着きましたが、
今回はまだまだ序盤です。
 

 

 


駅の西側に、ジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアムがあるため、
駅構内はジェフ一色です。

 

 

 

ホームは3面6線です。

外房線勝浦方面の列車は、主に6番線から発車します。




蘇我駅外房線ホーム(6番線)の駅名標です。

あたかもここが始発駅であるかのような表記です。
京葉線の駅名標なら納得なんですが、始発などない外房線でこれなんですよ。
確かに、外房線と内房線はここで分岐するわけで、
外房線が「独り立ちする」駅という意味では、ここが始発駅なのかもしれませんが。

実は、外房線全駅間歩きも、ここからが本番なのかもしれません。

 

内房線全駅間歩きへ




外房線は、蘇我駅を出ると東へ向きを変えます。
こちらも、東へ向かうことにします。

東へ向かい始めてまもなく、緩やかな上り坂が始まりました。




道なりに進むにつれて、周囲の風景が少しずつ変わってきました。
車の行き来は結構ある道でした。




小川を越えるところでは、こんな景色が広がっていました。
つい2時間ほど前まで、千葉の中心市街を歩いていたはずなんですが。




さらに進むと、こんな景色になりました。
交通量もぐっと少なくなりました。


確かに、外房線の電車に乗っても、
蘇我駅を出てしばらくすると、進行方向左手に森が広がり出すので、
一瞬「えっ?」と思ったりするところなんですが…。

でもね、ここ、
千葉市中央区なんですよ、中央区




作業場横の電信柱に、こんなのが掛かっていました。

いや、どちらでもないと思うんだけど。




京成千原線をオーバークロスしました。
複線分の用地が確保されていますが、いまだに単線のままです。


オーバークロスを通り過ぎて2~3分したころ、
後ろから千原線と思われる電車の音が聞こえてきました。
電車の音以外、聞こえてくる音は少ない場所でした。

その2へ続く


 
千葉駅から、京成千原線との交点付近までのGPSログです(1/60,000)。
GPS機器のデータが一部破損しているため、今回もデータの修正は一切できませんでした。
といっても、この縮尺ではほとんど影響ありませんが。


蘇我駅から鎌取駅へは、
大通りのみを使って行き着くこともできますが、
今回はあえて線路北側に広がる農地の中を歩いてみることにしました。

大通りは歩きやすい反面、風景が画一化されがちな気がします。
変化を求めたいときは、時間が許すかぎり、小道に足を進めてみたいものです。