いすみ鉄道全駅間歩き その3・テツな小江戸の大多喜と川を渡るトラクター | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その2からの続き

-城見ヶ丘(12:59)-大多喜(13:35着・14:15発)-小谷松(14:58着・15:10発)-東総元(15:28)-

 


夷隅川の対岸に、大多喜城が見えました。




夷隅川を渡り、大多喜の中心市街に入りました。
「房総の小江戸」を謳う街だけあって、メインストリートには趣のある家々が建ち並んでいました。

市街地では、カメラ片手に散歩する観光客の姿もよく見かけました。
いすみ鉄道に乗ってきた人が多い…はず。




大多喜駅の近くにも古民家風の建物が建っています。
ところが、入口には古民家とは明らかに毛色が違う遮断機が設置されています。

ここは大多喜駅前にある「房総中央鉄道館」です。
館内には鉄道模型のジオラマが広がり、所狭しと鉄道グッズが並べられています。
奥の特設スペースには、木原線・いすみ鉄道に関連するグッズ等も展示されています。




いすみ鉄道沿線だけあって、いすみ鉄道の車両も留置されていました。
新幹線とのコラボが見られるのは、模型の世界ならでは。



さて、そろそろ昼食を本気で考えないといけません。
具体的なアテはなかったんですが、ちょうど駅前に良さげな店があったので入ってみました。



ここは「番所」というお店。
イノシシ肉を使った料理が自慢の店です。
ピークの時間を過ぎていたからか、すんなり入ることができました。

注文したのは、十六丼。
4×4(猪しし)=16から名付けられたそうです。
見た目は牛丼か豚丼の肉がイノシシ肉に変わったような感じですが、
ワサビをつけたり、半熟卵を載せたり、ビビンバのように具材を混ぜ合わせたりと
様々な食感を味わいながら食べることができます。

猟銃で仕留めたイノシシは、血液が肉にしみこんでしまうために生臭くなってしまうそうですが、
ここのイノシシは、ワナにかかったものを使用しているのでそんなことがないんだとか。


空腹を我慢した自分、えらい!

自画自賛、スミマセンでした。




いすみ鉄道最大の拠点・大多喜駅に着きました。

 

 

 

ホームは2面2線の相対式。
1番ホームと2番ホームは互い違いに配置され、構内踏切で結ばれています。




検査中のキハ52が検修庫から少しだけ顔を出していました。

 

 

 


その隣では、「相棒」のキハ28がアイドリング音を鳴らしていました。


キハが走っている姿を見られないのはちょっと残念だけど、
走ってないからこそ、いすみ鉄道の着飾らない姿を見ることができるんじゃないかと。



いすみ鉄道全駅間歩き、後半戦もがんばっていきましょう!


中心市街の外れに架かる橋から、
大多喜城をバックに走るムーミン列車を撮ってみました。

城がちょっと白飛びしちゃってますか…。




大多喜市街を抜けると、すぐにこんな景色が広がりました。




素朴な田園風景が続きます。
時折現れる集落にも、静かな雰囲気が漂っていました。




小谷松駅に着きました。

 

 

 


レールは民家の軒先をかすめるように続いています。
先に訪れた上総中川駅とちょっと似た雰囲気です。




小谷松駅の先で再び国道と合流し、南へ向かいます。
田園風景が続きますが、じょじょに谷間が狭まってきたような気がします。

いよいよ「ムーミン谷」らしい景色になってきた…んでしょうか。




踏切を渡ったところで、ちょうど急行列車がやって来ました。
こっち側が先頭だと、ムーミン列車でもキハを撮っているような感じがしませんか?




東総元駅に着きました。

 

 

 

ホームは1面1線の単式。
テレビ番組の企画で造られた新しい待合室が、列車の行き来を見守っています。




駅のホームからは、蛇行を繰り返す夷隅川が見えます。


ん??

 


なんだこれは??

橋も無い川をトラクターが渡っているなんて!!
よく見ると、水面に道のようなものが見えるような…。

その4へ続く




上総中川駅手前から小谷松駅先までのGPSログです(1/54,000)。
夷隅川が激しく蛇行しているため、線路も道路も何度となくこの川を越えることになります。

時間があれば、上総中川駅から城見ヶ丘駅までは国道沿いでは無く、
大きく北へ迂回して、ポッポの丘を経由してみるのもいいかもしれません。