こんばんはおかもんです。
今日はかなりハード(固い)になりました。
巌頭の感の意訳は25分考えたので読み飛ばさないでください
【天上天下唯我独尊】
藤村 操は明治36年華厳滝で投身自殺した旧制一高(東大の前身)の学生
彼のしは哲学的自殺として、夏目漱石ら多くの知識人のみならず当時の学生に
も影響をあたえました。その遺書である「巌頭之感」は有名です。
【巌頭之感・・一部】
悠々たる哉天壤、
遼々たる哉古今、
五尺の小躯を以て此大をはからむとす、
ホレーショの哲学ついに何等のオーソリチィーを値するものぞ、
万有の真相は唯だ一言にして悉す、曰く「不可解」。
我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
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広大なる大宇宙は果てしのない過去から現在に至っている。
五尺(約150cm)のちっぽけな私が、この広大な大宇宙をあれこれと考えている
どんな権威ある哲学といっても、この大宇宙を前に一体どんな値があるのだろうか?
この大宇宙はどこから来てなぜ存在するのか
そして、こんなちっぽけな私に存在する価値がどれだけあるのだろうか。
「不可解」 わからない・・・この一言に尽きる・・
私は、何のために生まれてきたのか分からず、無意味に生きていることを恨んでいる。
だから自ら死ぬことにしたのだ。(意訳 おかもん)
★ホレーショとはシェークスピアのハムレットの友人、ホレーショの哲学とは
西洋哲学といってもいいでしょう。
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大宇宙を前にして、一体誰が、自分の存在に地球よりも重い価値があるといえるでしょうか。
秀才・藤村操もそれが分からず、自ら命を絶ちました。
【天上天下唯我独尊】
広大なる大宇宙で ただ 我 独り 尊し
とお釈迦様が断言されたのは
あっという間の人生にとてつもない重たい目的、使命、意味があることを教えられたからです。
出家とその弟子で有名な倉田百三(劇作家)はこう言い残しています。
・トルストイの如きは日本の法然や、親鸞の宗教を知ったら、誰れよりも先きに随喜する人ではなかったかと思う
のだ。
・ニイチェでも、トルストイでも、ボードレールでもこれを読んだら驚くだろう。
トルストイの如きは82歳の家出後に於て、死なずに、これを読んだら、更に転心して念仏に帰しはしなかったで
あろうか。
(以上、『法然と親鸞の信仰』)
【次回の勉強会】
6月26日(木)18:30から20:30
東大駒場キャンパス 5号館教室です。
学生さんでなくても誰でも参加できます。
希望者はメール下さい。