鬼川の日誌 -334ページ目

写真


鬼川の山行日誌とどうでもいい独り言-シュレックホルン

  表紙写真 08年12月
  スイスグリンデルワルトスキーに行ったとき
  メンリッヒェンスキー場から見たシュレックホルン
  右がアイガー北壁の一部です




剱岳北方稜線

 剱岳北方稜線 09,9,18夜~22  5(8)名  のぼろ会個人山行

  「点の記」の上映、「山渓」での特集と今年は剱岳が脚光を浴びている。
 だからというわけではないのだが、北方稜線の計画が持ち上がった。
 私も一度は行ってみたいと思っていた。北方稜線ははっきりバリエーション
 ルートで山頂には通行止めの看板がある。 

  そうは言ってもツルベでの岩登りではない。山行記を見るとロープを出すのは
 雪渓の横断とか、特に危ないと思えるところだけのようで、基本は高度感のある
 岩稜の尾根歩きなのだ。問題はルートファインディングだという。 

  そこで我々は比較的ルートを探し易いという仙人池ヒュッテから山頂を
 目指す逆コースで行くことにした。気分的にも山頂を目指す方がいい。
 前夜剱沢のテント場もすごい数だったが、この小さなヒュッテには物凄い人
 が泊まったようだ。
 
 *北方稜線へ

  今回仙人池までは8人だったが諸般の事情で北方稜線に取り付いたのは、
 Kリーダーと私の男2人女3人の5人。結果的には5人くらいがもっとも適度な
 人数だった。

  問題はルート探しだから、我々は中に女性3人を挟み、先頭のKさんが
 間違えたルートに入ってしまったときは、私が先頭になり前後を逆にして
 進んだ。これは結構効率が良かった。私が行き詰ればKさんが先に行き
 何回か前後しながら進んだ。

  ルートファインディングが問題ではあるが、ここの難所は2箇所の雪渓横断
 といやなザレ場の登り降りである。
 雪渓は今回は溶けてしまっていたので問題なかったのだが、小窓の王の
 岩峰を巻くバンドの降り池ノ谷ガリーの登りはいやな所だった。

  滑りやすいザレ場と落石の巣、これは慎重に行くしかない。ここは慣れ
 ようのない危険地帯だ。どこもかしこも高度感はすごいが全体として岩登りは
 そう難しいところはない。
 今回の女性陣は強力なメンバーだったからロープを出さずにすんだ。
 
 (何も出さないのがいいと言っている訳ではない。危険地帯は出来るだけ
  早く脱出する事が鉄則で時間のファクターを無視するわけにはいかない。)

  4時頃に仙人池ヒュッテを出て山頂に11時45分前に着いた。
 8時間弱で辿り着いたからいいペースだ。

  * 渋滞

  山頂は人で溢れていた。下りで渋滞が予想されたのであまりゆっくり休まず
 降り始めたのだが、既に遅くカニの横バイの手前で1時間以上待たされた。

  横バイの鎖場ばかりでなく梯子段までカラビナの架け替えをやり更に
 ロープを出したりのグループがいた。
 安全のためには積極的にカラビナを掛けロープを出したほうがいい。何も
 危険を冒すことは無い。これで後ろを待たせるのはやむを得ない。

  しかしそうは言っても物事には程度がある。隊のほとんどすべてがロープを
 出さなければヨコバイや梯子を通過できないようなそういう隊を編成してくる
 のはどうかと思う。傍迷惑でもあるがなにより本人達が危ないだろう。
 このGは登りでも渋滞を引き起こしていたと一緒に待たされていた若者達が
 憤慨していた。さらに散々待たせた人たちが追い越していくときなんの
 挨拶もなかった。待たせたという自覚もないようだ。

  そんなこんなで剣山荘までで3時間少しと時間が掛かったが無事
 剱沢のテント場に辿り着いた。

剱岳北方稜線

09年の山行(前穂以前)

  このブログをはじめたのが11月の後半でした。それでまずは10月31日の
 水無川本谷沢登りからスタートしました。10月前半の前穂登山を加えましたが
 それ以前をどうするか?ブログの場合まだ慣れないせいもありますが、
 ホームページのように階層構造に出来ません。

  そこで少しずつ遡って09年の主な山行を載せていくことにします。
 テーマは09年の山行(前穂以前)とします。

  9月、剱岳北方稜線、谷川岳ヒツゴー沢
  8月、黒部川東沢、川苔谷逆川
  7月、大幡川四十八滝沢、セドの沢右俣、そして東北の山
  6月、富士山、谷川岳から平標山、奥日光柳沢
  5月、マスキ嵐沢と鬼石沢、勘七ノ沢
  4月、燧ケ岳山スキー、勘七ノ沢、雲取山、蓮華温泉山スキー
  3月、奥多摩山ノ神尾根、焼岳山スキー
  2月、八ヶ岳大同心稜、八甲田山スキー
  1月、八ヶ岳阿弥陀北稜
       ゲレンデスキー、軽いハイキングは別