令和6年のご挨拶 妙見温泉と追加5城 | 落人の夜話

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城跡紀行家(自称)落人の
お城めぐりとご当地めぐり

正月も10日となり、すっかり新年の更新が遅くなってしまいました。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。


私は年末年始は九州方面へ旅に出ておりまして、仕事納めの翌日から大晦日までに以下の5城を訪ねることができました。

 

【宮崎県】新納石城 都於郡城 高鍋城 佐土原城 飫肥城

 

「日向新しき村」の敷地になっていた新納石城

 

ですので、前記事の振り返りに上記5城を加え、令和5年中に訪ねた城は都合83城でありました。

 

ちなみに「日向新しき村」って何やねん…という話ですけども、大正時代の文豪・武者小路実篤が開村したという村落(跡?)でして、その後関東のほうに移転したそうなんですが、今も縁のあるご家族が残って住まれているとか。

なかなか山深いところで、戦国史的には日向伊東家や薩摩島津家、それに豊後大友家などの間で何度も取り合いになった激戦地です。

今回もそうした歴史を意識しながらの城めぐりとなりました。

 

 

 

人は歳をとってくると、温泉宿で湯治の真似事とかしたくなるんですよ(たぶん)。

なので今回は鹿児島県の妙見温泉にある、きらく温泉という宿を予約しておきました。

 

素泊まりの宿 きらく温泉【公式サイト】 (kiraku-onsen.com)

 

ここがまた激渋系でしてねえ。建物は古いんですが、実に味のある素泊まり宿です。

温泉はうす濁りのナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉。舐めるとほのかな鉄臭があります。

かつて西南戦争(明治10年:1877)で傷ついた薩軍が入湯した温泉といいますから、歴史的にも折り紙つきです。

 

 

夕食は自炊部の台所で自作の宮崎牛のすき焼き。

食材はすべてご当地のスーパーで購入してきた地産ものです。

 

これがまあ美味いこと。自作のおおらかさと自炊宿の情緒が味を倍増させてます。

で、満腹になった腹を少し休めたら、また温泉で一風呂あびるわけです。

 

いやあ、この楽しみってのはある程度歳をとらないとわからないかも知れませんね。

若い頃にはこんなに楽しいとは思いもよりませんでしたよ。

 

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とまあ、そんな感じで私は年を越し、新年早々に発生した能登地震はこの旅先で知りました。

「東日本大震災を思い出して下さい!」

アナウンサーの絶叫は、私にも13年前の忌まわしい光景を思い起こさせましたし、4年前に訪ねた能登の風景がそれにかぶさって来るような衝撃を受けました。

 

しかし私は暦通り仕事に復帰しており、また休みが得られれば、そして体調と環境が許す限り「お城めぐりとご当地めぐり」に出かけるでしょう。

日本人がご当地を旅してお金がまわることはいいことに違いなく、まわりまわって復興支援のためにもなるはずです。東日本大震災のときもそうでした。

 

今は無神経なマスコミやインフルエンサーが垂れ流すフェイクを排し、時に信頼できる機関を選んで寄付を送り、適切なタイミングがくればまた能登を訪ねたいと考える今日この頃です。

 

どうかこれ以上の災害がない年となりますように。

本年もどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m