13.05.12 宇治田原・永谷宗円生家新茶まつり ① | おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ

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YouTube:宇治田原・永谷宗円生家で製茶体験 13.05.12  

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新芽は一芯二葉のところで摘み取る。新芽の先端には特にテアニンが含まれる。

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京都府綴喜郡宇治田原町湯屋谷にある
永谷宗円生家で行われた新茶まつりに友人の十津庵夫妻と行って来ました。
(★´ひ`★)ゞ

会場では茶摘み体験や手揉み製茶体験、茶葉の天ぷらとおにぎりのふるまい、
宇治田原産玉露の販売などが行われました。

永谷宗円生家にあるお茶の木は、
敷地内の杉の木や周辺の山々に囲まれているのでほぼ日陰にあります。

緑茶の中でも最上級とされる玉露の栽培は
日光の下で栽培される煎茶とは違い、
茶畑全体を遮光することによって手揉みに最適な柔らかな葉をつくり、
さらには旨味成分であるテアニン渋み成分のカテキンに変わることを防いでいます。

ですが、ここ永谷宗円生家では被覆をせずともほぼ日陰であり、
天然の玉露園となっています。
o(^-^)o


そこで、茶摘みと手揉みの製茶体験もしてきたのですが、
僕たちが体験させてもらったものはだいたいこんな感じでした。
((d(◎ー◎)b))

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-茶揉み001
①ホットプレートの上で炒めるように蒸した茶葉の水分を飛ばし、

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-茶揉み002
②ある程度のところで
 ホットプレートの上から上げて
 束にして手のひらで揉みます。

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-茶揉み003
③そして、ある程度揉み込んだら
 茶葉をほぐしながら
 再びホットプレートの上に敷き、
 さらに水分を飛ばします。

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-茶揉み004
④そして再び上げて揉みほぐします。
 この①~④の作業を、茶葉が完全に乾いてくるまで繰り返します。
 だいたい10回くらい揉むそうです。

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-茶揉み005
⑤これらの作業をしつつ、
 途中でこまめに葉の軸の部分を取り除きます。
 軸の部分は水分が飛ぶのに時間がかかるからだそうです。
 そして、この別にした軸の部分を製茶したものが「かりがね」だそうです。

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-茶揉み006
⑥製茶体験が終わった手のひらは緑色になります。
 手揉みをすることによって
 茶葉の余計な苦みやえぐみを取り除いているのだとか。
 また、茶葉にはビタミンCが豊富なので
 茶揉みした後の手はスベスベになるらしいです。
 (´σー`)


おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-碑 おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-生家
左・11.10.10 / 右・10.06.26 撮影

この手揉みによる製茶法は、江戸時代の徳川吉宗の時代に、
宇治田原の湯屋谷の茶農であった永谷宗円によって編み出されたものです。

それまでお茶といえば文字通りの茶色で、味も粗末なものでしたが、
宗円の約15年の試行錯誤により、
緑色で香りも味も良い高品質のお茶がつくられました。
そのお茶を「青製煎茶(あおせいせんちゃ)」といい、
これが現在に通じる煎茶の始まりとされています。

この青製煎茶は江戸の町で販売されると爆発的な人気を博したそうです。

ですが、宗円は青製煎茶の製法を独り占めすることなく湯屋谷の人々に伝授し、
その技術は宇治・信楽と、やがては日本各地に伝わってゆきます。
自己の利益の為ではなく公に尽くす。そんな日本人の姿が宇治田原にもありました。

→おがちぃ散歩:永谷宗円生家
→おがちぃ散歩:茶宗明神社 09.04.26


$おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-和束
和束町にて / 08.10.05 撮影

ところで、京都でお茶と言えば宇治ですが、
実際の宇治茶の生産量は宇治市よりも
周辺の宇治田原町や相楽郡和束町、南山城村の方が多いのが現状です。

→おがちぃ散歩:12.09.29 鷲峰山林道(府道62号~金胎寺前)


$おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-090426_01
09.04.26 撮影

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-ほいろ跡
11.10.10 撮影

生家には当時つかわれていたほいろの跡が残されています。


おがのおーがにっくらいふ-生家
10.06.26 撮影

このように永谷宗円生家はお茶の聖地的な場所でもありますが、
敷地内にはたくさんのあじさいが植えられていて
あじさいの名所でもあります。
季節になると美しい花でいっぱいになります。

おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-670 おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-0669 2
12.09.08 撮影

ところが、近年は鹿の食害にあっていて、
季節になったときに確実に花が楽しめるかが分からない状況になっています。

10.06.26 宇治田原町永谷宗円生家にて .01
10.06.26 宇治田原町永谷宗円生家にて .02

茶には渋みがあるため動物が食べることはありませんが、
人間はそれを食用にしています。
一方、あじさいには毒があり、人間のみならず多くの動物も食べませんが、
鹿はムシャムシャと食べてします。
(* ´Д`*)

きっと、鹿と人間はお互いに「よ~そんなもん食うな」と思っているのでしょう。
(´σー`)


$おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-スイセン
生家までの道の途中で見つけたスイセン。
だいたいスイセンは12月から遅くとも3月くらいまでに咲いているもので、
5月になっているのに花を咲かせているのは珍しいと思って撮影しました。
(*´ひ`*)

13.02.05 ソラマメの定植


$おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-242

$おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ-宇治田原観光紀

【②へ続く】





■参照および引用した資料
・「ゆっくりほっこり お茶の里めぐり」
 宇治田原町商工会のパンフレット
・奇跡の地球物語「日本茶~香り高き叡智」
 テレビ朝日 2013年5月26日放送