やらなければならない作業があった為、
雨だったけど友人の車で宇治田原へ。
翌日の天気は晴れだが、その日は友人の予定があるので今日に。
上がり坂を期待して午後に作業するつもりで伏見を出たけど、
まだ降っていたので、雨が上がるまで観光をすることにした。
ちょうど紫陽花の季節なので、
宇治田原でのラボ活動開始以来毎年訪れている永谷宗円生家へ。
現在我々が飲む緑色をしたお茶は
宇治田原の住人・永谷宗円が八代将軍吉宗(小松菜の名付け親)の治世に
「青製煎茶法」という製法であみださたもの。
それまでのお茶は赤黒く味も粗末な煎じ茶だった。
茶祖・永谷宗円を生んだ永谷家代々の屋敷跡には、
「ほいろ跡」や製茶道具が保存され、休日のみ公開されている。
■宇治田原町各種パンフレットより
永谷宗円生家にいらっしゃったご婦人によれば
「もしかしたら来年はもう紫陽花は見れない」とおっしゃる。
と言うのも、山から下りてきた鹿が紫陽花の若芽を食べてしまうので
来年は花が咲かないかも知れないということだ。
野生動物は恐ろしい。
こちらは鹿に食害された杉の表皮
ここで私が食害の恐ろしさだけを言っているのではないことに
ピンときた人は流石だと思う。
と言うのも、紫陽花は有毒だからである。
09.07.11 撮影
アジサイは毒性があり、
ウシ、ヤギ、人などが摂食すると中毒を起こす。
症状は過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死亡する場合もある。
日本では、飲食店などが毒性を持つアジサイの性質を知らずに料理に使用してしまい、
経口摂取した客が中毒する事故が発生している。
■参照:wikipedia
...ウシ、ヤギなどは中毒になるのに、鹿は平気なのか??
去年か一昨年辺りに、
料理に添えてあった紫陽花の葉をシソの葉か何かと間違えて食べた客が
食中毒になって病院に運ばれたというニュースを思い出す。
僕が学生時代にバイトしてた
関西では寿司で有名な某居酒屋系チェーン店でも
季節の彩りとして料理に添えてあったけど、
こういう事故が起こらなかったことは奇跡的だと思う。
しかし、人間が食べて死に至ることがあるものを
鹿は平気で食べる不可解さ...。
消化酵素か腸内細菌の違いによるものか。
その点、サルは人間に近いと思う。
ソメイヨシノと違って、
八重桜はピンク色の花が塊になっているのと
花が咲いている時に葉が出ているので、
前々から僕は見た目から桜餅を連想し、
美味しそうに見えると思っていた。
その八重桜の花をサルは食べるらしい。
ご婦人に軒先の桜を食べるサルの写真を見せてもらった。
人間から見て美味しそうに見えるものは
サルにとっても美味しいものであるらしい。
■おがちぃ散歩(カテゴリ:宇治田原観光紀)
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