少し衝撃的なタイトル
沖縄のみならず、地方であれば多かれ少なかれ似たようなことがあるような気がする
同調圧力や連帯意識、足の引っ張り合い
地方にはコインの表裏のようにいい面もあればそうでない面も
昔に比べればアウトスタンディングなもの・ことに寛容な世の中になっているように言われたりもするけれど
都会と田舎では差異が拡大しているのではとも感じたり
教育現場をみると窮屈でそんな感じはしないし
コロナ禍で色々と報道され
日本ってこんなに偏狭だったっけて思ったり
タイトルこそ沖縄だけど、どこにでもあてはまる図式がみえる
~ここからは私の故郷の話~
私の故郷にも「振興法」なるものがあり
沖縄同様、ひたすらに更新されているはず
帰省のたびに立派な護岸工事が行われており
子供のころ遊んだ砂浜もテトラポットもデコボコな堤防も
無機質なコンクリートの塊に
立派な道路やトンネルも通り利便性はあがっているのだろうけど
滅多に車なんて通らないのにね
防災の観点っていうけれど
それって本当?って思っちゃう
だって多少は台風等で被害はあったけど
全てをコンクリートで固めないといけないような甚大な被害なんて
どれだけ考えてもなかったし
一過性に建設業は潤うのかもしれない
でも本当の意味での自立には何の役にも立っておらず
産業は廃れていくし、所得は低く、生活保護も多い
乱開発のゴルフ場は廃業が相次いでいるし
同級生の家業の商店も軒並み廃業
そもそも職が無いから若者は減り
将来的に消滅する自治体にリストアップされてもいる
勉強して、都会の学校に行き、都会で職を得て、自立する
故郷は時折帰省して、自然を愛で懐かしむ場所
私が若者だった頃、友人たちもみんなそう思っていたし、それが成功への第一歩だと思ってた
この本を読んでなんか切なくなった
本当は大好きな故郷であるのだけれど
沖縄と似たような状態にある故郷に忸怩たる思いが込み上げてきた
コロナ禍もあり「地方創生」が政治の大事なテーマの一つだそう
この本から、お金を配る事では解決しない根深い問題を教えてもらった
いままでもやもやと感じていたことを指摘され、気付きの多い書籍だった
田舎で生まれ育った人には全てではないけど、響くものがあるかも
大都会育ちの人には理解できないかもしれないと思う