毎年、桜の花をみるといつもきまって心に浮かび、
想いを新たにすることがあります。
いつだっただろうか。
かなり昔のこと、たぶん、リクルートで課長として
組織を任されて時に近くの日比谷公園の桜を見
て感じたことを文章にした、のだと思いますので、
今からだと37年前のことになります。
その時に、たくさんの「さくら」の花を見ていて感じ
たこと、心に浮かんだことを『組織と個人』のタイト
ルでノートに書き連ねたもの、です。
その時の「さくら」の花が気づかせてくれた「想い」
は今でも全く変わってはおりません。
では!!!
かつて自分自身への投げかけ言葉<39>
桜花をみていて感じたこと
『組織と個人』
by入道
●さくらの花の美しさは「集合の美しさ」
さくらのひとつひとつのはなびらが5枚集まり
ひとつの『花』をかたちづくり
その『花」がたくさん集まって
一本の「さくらの樹」の美しさをかたちづくる
そして
多くの「さくらの樹」が集まって
春の訪れを待ちわびていた
ひとびとのこころに
あたたかさと嬉しさそして喜びを
かくれんぼしていた「春」まっさかりを
報せてくれる
●さくらの花の美しさは
『集合のの美しさ』
Yahooイラスト無料より
●ひとつの花は五枚のはなびらで形作られ
その五枚のはなびらをもった
ひとつひとつの「花」が
ど、どど~んと集まって一本の樹になり
うつくさしをさらに引き立てていく
●おたがいの存在によって
おたがいのうつくしさを
おたがいに
増幅しあう・・・・・・・・
それがさくらのもつうつくしさ
●ひとつひとつの事柄を大切に
そして
ひとりひとりのにんげんを大切に
ひとりひとりの「個性」「らしさ」を大切に
●ひとりひとりのにんげんが集まって
会社だったら例えば「課」という組織を形成し
課がいくつか集まって「部」がなりたっていく
部の集合が部門となり
部門の集合が「会社」となる
●はじまりは「ひとりひとりのにんげん」
●組織が先にある、のではない。
●組織の基本は『ひとりひとりの個人』
『ひとりひとりのに・ん・げ・ん』
●この組織の基本、
組織のあたりまえ・原点に立ち還り
いつもいつもこの組織の基本・原点を失念する
ことなく
『ひとりひとりのにんげんと
ひとつひとつのことがらを
徹底的に大切にした
「組織運営」をしていきたい」と思います
●そして
例えば年度初め、月の初め、一日の初め
いつもスタート、「これから」の心で
みんなで確認しあいたいと思います
●「今、確かに花は咲いている
ただし、明日も咲かなければ
今日の開花は一瞬だけのもの」
●継続的に、永続的に組織として
たくさんのひとたちの心を和ませ、
明るく楽しく活き活きとなっていただく
うつくしい花を咲かせ続けていくためには
「今、何をしていったらいいのか」を
ひとりひとりが考え
考えたら行動するようにしよう、このことを
●花を咲かせ続けていくためには
今の満開に
こころのすべてを奪われるのではなく
今、この満開の時にこそ
次に咲かせる花のために
土をたがやし、新しい種をまき
水もあげなければ
●組織としてのにんげんには
みんな同じ役割なんではなく
さまざまな役割があることを
ひとりひとりの「らしさ」を発揮して
いくことがとっても大切なんだと
いうことを決して忘れてはいけない
●みんなおんなじ花びらだけでは
さくらの樹の美しさは形作られない
●幹があって枝もあって
はなびらを支える花弁もある
そして
葉っぱも次の開花には必要不可欠
・・・・・・
●はなびらだけでなく
み~んな集まっての組織なんだ
●開花時期のナンバーワン
はなびらが散り始めた時に開花する
おそざきナンバーワン・・・
花のおおきさのナンバーワン
花を支える花弁のナンバーワン
枝のつよさのナンバーワン
はっぱのおおきさナンバーワン・・・・
●み~んなをささえる土に埋もれて見えない
けれども必要不可欠な「根っこ」
根っこがなければ
み~んなかれてしまう・・・
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●でもさくらを見に来た人には
「根っこ」をみようなんて人はいない・・
役職者、私はこの「根っこ」でありたい
みんなを支える「根っこ」になりたい
素直にそう想う
●組織を形成するにんげんは
みんなおなじなのではなく
ひとりひとりちがう「個性」=「らしさ」を
もったにんげんであることを
けっして忘れてはだめだ
●組織には
いろんな異なる「らしさ」=「個性」をもつ
「に・ん・げ・ん」が必要不可欠であることを
絶対に忘れてはならない
心からそう想います。
●組織としていつも自己問答をつづけよう
●「今、花はさいている
でも、『明日咲かせる種」を
今日、撒いているのか」と
●いろんなことがあり
いろんなひとがいる
いろんな課題に対して いろんな人の
それぞれの個性「らしさ」を結集することで
「事前対処」していく、していける
だから組織が、たから会社が
だから仕事が
オモシロイんだと想うのです
●組織のひとりひとりは
「はなびら」だけではありません
みんなはなびらだけだったら
組織は維持できません
●さくらの樹を思い浮かべてください
●「土壌」があり、「根」があり
「幹」があり、「葉っぱ」があり、
そして「花」がある
更に「オシベ」もあれば「メシベ」もある
・・・・・・・・・・
●たくさんのハナビラが集まって
「さくらの美しさ」を形成しているのも
事実なのではある、のですが
それたけではまだまだ表面的すぎます
●さくらのハナビラだけでは同じ種類の仕事を
しているひとだけ、であり、そのハナビラの
仕事がきちんと果たせるように
「支えている」、
「根っこ」とか「幹」「枝」とかの働きの要素が
抜け落ちている、のです
●そして更に私がなりたいと書いた「根っこ」にも
「本根」と「枝根」の存在があります
●また、次の花を咲かせるためには
人々が「花」に対してほどの気を寄せない
「葉っぱ」の果たす役割はとっても重要なもの・・
●だから
組織を考えるとき、私は
例えば100人の組織ならば
100人それぞれがそれぞれの部分で
ナンバーワンであって欲しいと想います
●みんなが美しいハナビラであっては
決して『きれいなさくらの花』にはなれません
なりえません
●葉っぱの大きさナンバーワン
緑の濃さでナンバーワン
枝の多さのナンバーワン
根っこの張り方ナンバーワン
そして
隣樹との共生度合ナンバーワン
・・・・・・・・・・・・・・・
●いろんな部分でのナンバーワンが集まって
そしてそれぞれが「調和」していてこそ
ナンバーワンの美しさを誇れる
さくらの樹になれるのだと想います
●改めて「こだわり」たいと思います
●自分とは違うたくさんの人たちがいることは
あたりまえのこと、であり『組織として好ましい
状態である」ことに
●根っこはみんなを支え
たくさんの人たち(お客さま=さくらを観にこら
れる人たち)に笑顔のご提供ができる方向性
を発信し、樹木全体、みんなで共感・共有して
いく、その動きを重ねていきたいと想います
今回も最終行にまでお目を進めていただきまして
ありがとうございます。
近頃の組織
会社・社会・・・では何か「同一の人間」を
沢山創りだすことに
エネルギーをかけすぎているように
想います。
ひとりひとり異なる・・・
この「あたりまえ」を忘れて
企業であれば1年目はこう、2年目は・・
課長は・・・と
「たったひとつの姿」しか想定することなく
それを全員に求め続けていく、いる、
そして評価のものさしとしている・・・
そんな気がしてなりません。
私はそんな想いになるのですが
いかかでしょうか。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村 道夫)




