算が5月15日に静かに?成立。
★一般会計総額は92兆6115億円、これに別枠で
計上している4.4兆円の復興予算を併せると、これ
までで最大規模の予算とか・・。
★アベノミクス三本の矢、との掛け声が非常に大き
かったので『今までとは全く違う思い切った予算
措置』がとられている、安倍内閣の意思が見える
予算になっているのでは?、と思い、過去の予算
についても調べ、各年度予算の項目別構成比を円
グラフにしてみました。
◆グラフにしながら素直に感じたこと。
★思い切った予算措置とはなっていない
のでは、と言うことです。
●予算ですので各年度で総額はもちろん異なりま
す。
●13年度予算を前年比較でみても一律増額では
なく減額されている項目もある、のですが、上の構
成比円グラフにして俯瞰してみると「グラフの形は
ほとんど同じ」「大きな構成変化を見ることができな
い」、単純にそう感じています。
●グラフ化してみよう、と思ったのは今回は短期視
点での円安・株価高を目的とするのではなく、その
二つは言ってみれば『明日のありたい日本構築の
ための手段」と捉え、目的はやはり安倍内閣に
よる『日本と言う国の再構築(=リストラクション・
リストラ)』であるはず。
●であれば、予算項目に対しても「従前・これまで
を前提としない思い切った予算構成になってい
るはず」、こんな自分の想いから、でした。
★私自身、会社所属時代にほぼ40年間、いろい
ろな会社で「年度計画」「予算策定」をしてきまし
たが、「予算構成は当期は何に重点を置くのか」
によって、昨年・前年実績は関係なくいかに限ら
れた経営資源をどの項目に重点投下していくの
か」にある、そんな想いで自分自身でチェックし、
実践してきました。
★そんな自分の経験と照らし合わせてみると、今回
成立した13年度国家予算には大きな形の変化が
みられない、と言うことは
これまでの予算編成の枠を飛び出していない、
飛び出せなかった、と言うことである、と思います。
★公共事業費は5.3兆円と前年度当初予算より
7000億円多くなっています。
★この増額された公共事業費だけをみても、その
使い方に「集中投下」の心を感じることはできませ
ん。各地域にこれまでを踏まえての「ばらまき」?、
となっていませんでしょうか。
★公共事業費のすべてを「震災復興」と「福島原
子力発電の放射能漏れ対策」に費やす、そのこ
とでかかる時間と影響を大幅に短縮していくんだ、
例えばの勝手な想いで恐縮ですがこんな予算が
出てきたら、「これまでとは大きく異なる状況」にな
るのでは・・・。(その他の公共事業は必要最小限
に・・・とどめる)
◆リストラは「経費削減」「人減らし」「締め付け」で
はないんだと私はずっと思っておりますし、現実に
所属していた公開会社の株主総会で自分の想い
・言葉として答弁したことも何度かあります。
(リストラ、ロシア語ではペレストロイカ。再構築)
◆リストラとは「経営資源集中投下」である、これ
が私の想いです。減らすことではありません。
人減らしなんてことでは更にありません。
◆限られている経営資源(資金・人・時間・・・・)を
過去、これまでにとらわれることなく唯一のものさし
を「明日のために」「未来のために」に置いて、経営
者が自己責任で『今何をするべきなのか』を明確に
して集中的に投入投下していくこと、なのだと想うの
です。
●構成比の図、形からみると残念ですが、思い切
った投入・投下ができてはいない、と素直に感じて
おります。
◆そして、今一つの感じたこと。
◆それは「お金」がすべてを解決する、なんでも
「お金」を渡せばいい・・・・言い過ぎと感じますが
一昔前の日本ではなかった(できなかった)風潮に
更に拍車をかけてしまっている、そんな感じも受け
ています。
●たまたま、なのかなとは思いますが、予算成立
後、「若者の資格取得」に関して難しい資格に
チャレンジして取得したら『支給上乗せ』の記事
がありました。
●私の心では「これ違うよ」と感じています。
◆資格取得を「目的としては絶対にいけない」
資格取得は「手段のひとつ」あたりまえのこと
をあたりまえにしたい、と思います。
●国が支援するとしたら・・・・・
資格取得を一回お金を渡して終わりにする、の
ではなく、「その資格を活かした働く場の提供」と
するべき、だと感じてなりません。
●対象の資格は「国が決める」のですから当然に
「これからの日本社会のために必要」なものである
はず。
●勉強し、資格取得した若者への働く場、そして
生活環境の場の提供なのでは・・・・
そして働くことによって「お金を自分で獲得してい
く」こんな「あたりまえ」の流れにしていくべきだ、と
思い続けているのですが如何でしょうか。
●この私の想いは東日本大震災の時から強く心を
占めてきました。
●長い間、お金を渡すことで「支援」をしている、
と思っている、これが日本だと思います。
●ある時期まではお金での支援は必要である、こ
のことは間違いではない、と思います。
でも、「いつまでも」なのでしょうか。
●ある時期を過ぎたら「働ける人たちには働く場
を提供させていただき自分が働くことで生活に
必要なお金を手にする」こんな動きが「にんげん
らしさ」を取り戻していくことにもつながる、と思い
ます。
●瓦礫の片づけ・・・・
ボランティアだけの仕事と位置付けるのでなく、被
災された方で身体を動かせる(=働ける)状態に
ある人たちにも仕事をしていただき、その対価とし
て、お金を渡す・・・・・自分が稼いだお金になりま
す・・。
★被災地復興の歩みが思い通りに進んでいな
いと報道されていますし現実に東北に足を運んで
私もそう感じています。
★「建築など技術者の不足」。それが原因だとの報
道もあります。原材料の暴騰、人不足による人件費
の高騰・・・・・。
★一方で仕事に就けない人たちが沢山、生活保
護を受ける、の状況の存在・・・。
★何か、おかしい、「日本と言う国をひとつの組
織としてみた時に、或いは経営としてみたとき
に『これでいいのか』」、と感じませんでしょうか。
★正に「国が思い切った施策」を打ち出す、
そして実施していくことが必要なのではないので
しょうか。
★『東北で働ける場と生活環境の整備』だ
と想います。
★仕事を求めて東北に行っても「生活する場」(住
宅)がない、あっても片道40分とか必要とするとこ
ろにしか「場」がない、これではいけないんだと感じ
る、のです。
★復興予算として別枠で4.4兆円つけた。これは
終わりではなく「始まり」、この4.4兆円でどれだ
けたくさんの人たちの笑顔の支えになれるのか、で
実の使用に早く切り替えていかなければ、ならない
のではねと感じてなりません。
★お金はどう使うか、何に使うかで価値が異なって
くるもの、です。
◆お金の額のでかさを披露する、のではなく
「何をやるのか」「いつ何にどう使うのか」を明快にし
ていって欲しい、それが経営の当り前なのですから。
今回も最終行までお眼を進めていただきまして
ありがとうございます。
13年度国家予算は15日の夜の
参議院本会議で反対多数で否決されたのですが
衆議院で既に可決しているので
衆議院の議決優越により衆議院の議決が
国会の議決となり可決・・・
アベノミクス円安・株価高の状況もあり
マスコミも穏やかに
静かに予算が成立していた、
そんな感じも受けたりしています。
なんでもかんでも「お金」で解決
何かあったら「お金」を渡せば・・・・
そんな日本と言う組織の悪しき風土?をぶち壊す、
そして
自分たちの明日ではなく
未来の日本人のために今集中的に何をしていくのかの
意思と想いが見える予算となってはいない・・・
今回、たまたま予算項目構成比グラフを
創り、形を眺めていて
「あんまりこれまでと変わっていない」
そう感じたことを
少しだけ記させていただきました。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ
入道(入村 道夫)





