●たまたま、だと思うのですがここ2か月ほどの間に何人
かの人たちから「定年後の生活はどうしたらいいのか」
「会社を離れた後の現実って楽しいのか」、あるいは
「定年まではまだ時間があるものの、どうも会社にいる
ことと自分の人生の間にギャップを感じている」のだが
どうしたらいいのでしょうか、と言った相談をいただき、実際
にお会いして語り合いを重ねてきました。
●今回は、定年・退職・・
「会社所属から離れることって
どう言うことなのか」に
ついて私の想いに筆を勧めてみたいと思います。
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与えられた生きるルールから
自分で創る生きるルールに変わる
定年あるいは退職・・
会社所属から離れるってことは
人生の最終章ではなく「始章」である
長い間ご苦労さまでした、でなく
これからスタートおめでとうございます
●定年、或いは自主的な退職、そして自分の意
思ではない会社都合退職・・・・・・・・・会社所属
生活を離れてから(私の言い方ですと「会社所属
からの卒業)を考えるにあたって「必要」と思うこと
があります。
●これから書かせていただくことは私自身が定年
を待つことなく38年3か月間の「会社所属生活」
から自分で離れた、卒業した時に「ものさし」とした、
私の「想い」そのものです。
◆会社所属~「これまで」の人生ルールと会社所
属を離れてから「これから」の人生ルールには大
きな違いがあります。
◆生まれてから私たちは、家庭(親)・幼稚園・小
学校・中学校・高校・大学・そして会社、ほぼ全て、
と言っていい時間を「組織」(=人の集まり・集合体)
で過ごしてきています。
◆そして
その組織生活の中での「ルール」は『与えられた
ルール、与えられるルール』であり、「守らなけれ
ばいけないもの」英語を用いれば「MUST DOルー
ル」、朝起きる時間から夜眠る時間まで「与えられた
ルール」で、もっと言い切ってしまえば「ほとんどの時
間を与えられたシナリオに沿って生きてきている」と
思うのです。
●学校の授業時間、会社の始業時間から逆算して、
起床時間を決められている、遅刻するとルール違
反になるので夜は翌朝に起床を考えて行動する・・
休みの日の過ごし方も月曜日の朝のことを考えて
予定を組んで過ごす…
●MUST DOなのですが、
実はこの生き方は「楽」です。
●親が決めたルール、学校のルール、会社のルー
ルに従って動けばいい、のですから。
自分で苦労して悩みかんがえなくていいんです。
★社長であっても「同じこと」です。
★朝9時(俺は10時だ、という社長がおられるかも知
れませんが同じこと、です)には出社して17時までは
仕事をする、その仕事のやり方もルールは与えられて
いるのです。
★言い過ぎかもしれませんが「自分は何も考えなくとも
所属している組織から与えられたルール」に従って
動けば一日は終わる、のです。
●仕事の後で飲んでいても同じ。
●飲むことは自分の意思ですが、やはり「翌日の仕事
=組織から与えられたルール」を意識して「明日のため
にそろそろ帰ろうか」とお開きになります。
●認めたくない気もすると思いますが、
これが「事実」なのです。
◆10歳の小学生も、25歳の若手も、そして50歳の
あなた、59歳のあなたも・・・今までは「両親」・「学校」
・「会社」・・・『他人(=自分以外の人)が創ってくれて
いたルールに従って生きてきている」のです。
●このような「想い」で会社所属から離れた生活「これ
から」を私自身の経験を踏まえてみていきますと『自分
自身で自分自身の人生ルールを創っていかない限
り、これからのあなたの人生ルールは存在しない』
と断言していい、と思います。
●朝は何時におきるのか、今日は何をどうするのか、
・・誰と会うのか・・どこにいくのか・・・・何時に眠るのか
・・・・・
●「これからの人生ルールは自分で創っていく」こと
が必要になります。
★違う角度からそれを見れば、
自分自身で創っていける、自分の創ったルールで動
いていけるんです。
★人生ルールには「人生目的」が必要にもなります。
★「これからの自分は何をしたいのか」「どうありたいの
か」ここを明確にしないと自分の人生ルールを創造する
ことはできません。
★「人生目標と人生ルール」は一体なのです。
●断言してしまえば、『何も考えなくとも毎日を重ねてい
られた「楽」な生活』のままですと会社所属から解き放た
れた瞬間から「何をしていいのか」がわからない状態に
陥ってしまいますし何もしなくとも「注意・忠告」してくれる
人も存在しない、のです。
★ポジティブに考えます。
★組織(会社)所属の今までのルールをMUST DOとしま
すと会社所属から離れての
「これからのルールはWISH」だと思います。
私はそうしてきています。
★「ああしたい、こうありたい、ああなりたい」のWISHから
「自分自身のこれからの人生シナリオを策定し、そのシナ
リオが自分自身のこれからのルールの源泉になる」もの
です。
●「自ら日々のシナリオを創り、それにしたがって動いて
いける楽しみな人生」それが会社所属を離れること、だと
私は思うのです。
★でも!!!
自分自身が創らなければ、創れなければ、誰も創っては
くれない、これも事実なんです。
★元社長の貴方、もうあなたの動きのおぜん立てをして
くれるメンバーはいない、のですよ。
★いかがでしょうか。
ご自身でTHINKそしてACTIONを!!!!!!
今回も最終行までお目を進めていただきまして
ありがとうございます。
会社規定の定年を待たずに会社所属を自ら卒業させて
いただいた時沢山の人たちから「なんで辞めるのですか」との
質問をいただきました。
今、その答えを正直に書きますと「何をしたい」が先にあったのでは
なく「会社所属生活の『最期』くらいは会社の決めたルールではなく、
自分の意思で決める」そんな想い、からの動きでした。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道こと入村道夫