「障害」「障がい」「高齢者」そして「バリアー」・・・・これらの
言葉から私が想うことを書き連ねきましたが、今回をこの項
のむすび、とさせていただきます。
●人に肩書きをつけてしまうことをやめて、
肩書きでその人を勝手に理解する(理解し
たと思いこむ)のではなくいつも誰に対してで
も「個人」「一人の人間として」みていきたい、
接していきたい、との私の想いをこれまで書い
てきました。
●肩書きをつけるとその対?として私たちは
意識しなくとも「・・あるべき」「・・できるはず」
との「標準」を想い浮かべてしまいます。
★「標準」=「動作行為×(かかる)時間」。
私の定義です。
★単純に言いますと「これらの標準」に達した
人が、「肩書き」を得る、与えられるのですが、
一方で、その人個人の成長(絶対比較)よりは
「その標準の人たちの間での『相対比較』」を
してしまいます。
★そして・・「○と×に区分してしまう」、これが
現在の社会の一つの特徴なのでは、とも感じ
ます。
○できる人・いい人・強い人・勝ち組・・・
×できない人・だめな人・弱い人・負け組・・
●なんで「強いもの」と「弱いもの」に区分す
る必要がある、のでしょうか。
★そして世の中にある、またどんどん創設され
ている、いろんな制度は「強い人は弱い人を
助けなければいけない」と『強制』するもの、
として作り上げられ、そう教えこまれている、
と私は思っています。感じています。
MUST DO
★言い切ってしまうと「上から目線」なのでは、
とも想います。
●社会のいろんな制度、と書きましたが、一方
で会社ではそうはなっていない、「できない人間」
と決めつけられてしまうと、「その弱い人を助けあ
げる」動きはほとんどない、ほとんどしない、それ
が実態なのでは・・・・。
★おかしい、ですよね!!
社会で強要されていることが
会社では全く強要されていない、のは。
★その人を採用した(私の言い方ですと「仲間に
なってもらった」責任はどうなっている、のでしょう
か。わかっている、のでしょうか。
●会社の肩書き以外にも「肩書き」はたくさん存在
しています。
●やめませんでしょうか。肩書きでその人を
イメージしてしまうような動きを。
●人間は誰でも「みんな弱いところを持って
いる、できないことを持っている」んです。
★だから、
誰かに助けてもらわないと
自分の生が成り立たない、
だから人は群れで生きていく。
人が形成する群れ・集団が「社会」、
だから…社会の成り立ちのあたりまえ、
それは「助け助けられ」、
これだけなんだと思います。
★制度を創ってMUST DOを強要するのでは
なく、人間の「生きる」の当り前を気づかせ
てあげる、この動きをしていけばいい、だけ
と感じます。
●私たちが心に感じ続けていくべき「ものさし」
はこれだけだなんだと思います。
★会社組織でも同じなんです。

●試しに「あなたの名刺を出して自分個人を
表す氏名」と「それ以外(=肩書き)」に文字数を
分けて全体文字数に対しての氏名の割合を
見てみませんか。
●昔、私がやった時には「入村道夫」の4文字
は名刺全体の文字数の5%程度でした。
●お客様、あるいは取引先が合ってくれてい
るのは95%の肩書きであってくれている、の
です。個人に合ってくれているんじゃないんです。
★寂しいけれど「それが事実」とその時に私は
認識いたしました。
★そして同時に「肩書き」がなくなっても、肩書
きがなくとも会ってもらえる人間対人間の関
係」を仕事においても構築していこう、と自分
の心に決めました。(35才の時です)
●人間対人間として「付き合える関係に」。
取引先との飲み食いも気軽な「割り勘」でできる
そんな関係にしていきたいと考えそして動いてき
ました。
★そうなると
必要なのは「人間性」しかない、のです。
残るのは「人間性」だけ。なのです。
★自分の人間性をどう育てていくのか、
大切になるのは
頭(かしこさ)ではなく心(やさしさ)です。
★「考えて動く」から「感じて動く」への変化と
なります。
●「感じる」・・・心で感じると世の中にたくさん
存在している、いろいろな「制度」に私は疑問を
感じてもいます。
★なんで「制度」にしないと人はやらないのか、
やれなくなったのか・・・・
ここにスポットを充てるとたぶん、今までとは
異なる動きに、こさとなる社会になっていく、
社会になっていけるのでは、と感じてなりま
●たとえば、今では当たり前の公共交通機関の
「優待席」などなど。
●制度化しないとやらなくなったから、強要し
ないと困っておられる人たちに席を譲らなくな
ってしまったから、なんでしょうね。この制度。
★私の子供のころにはこんな制度ありませんで
したが、
普通に「どうぞ」と声をかけることがあたりまえ
でした。
●横浜市営地下鉄に次のようなシールが張って
ありました。
●素敵、だなと思いましたがこれも張らないと
やらない、ことには変わりなし、なんです。
★日本人はいつからこうなってしまって、誰も
「おかしいな」と感じなくなってしまったのでしょう
か。
★でも、
気づけばいいんです。気づかせるような社会
に戻していけばいい、
人間のあたりまえに戻る勇気を持てばいい
んだと本気で思います。思っています。
★繰り返します。
「人間を区分してしまうこと自体がバリアであり、
そのバリアは人間が創りだしている」んです。
★だから「人間の心を変えることでバリアは
小さくしていくことが、なくしていくことができる」
5回になってしまいましたが私の「想い」を書いてまいりました。
「人にやさしくしていくためには自分が優しくなること」、ひとり
ひとりがそうなっていくことで日本を本来の「やさしい国」に
そして日本の変化をエネルギーとして「やさしい世界、やさしい
人間集団の地球」にしていくことができたらいいな、そう思って
おります。
ちっちゃな動きかもしれませんが重ね続けていたきいと
想いを新たにしております。
ここまで目を進めていただきましたことに感謝
「ありがとうございます」
入道こと 入村 道夫





