もっともっと『システム的に』考えて動くことでのメンバー支援を~システムって何?システム化って何? | にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ~入道のブログ

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20年間の苦しくしんどかった体験が私に構築してくれた「私の『生きること・働くことそして経営すること』への『想い』」。それを書き連ねていきたいと思います。

かなり前に当時所属していた会社の全マネジャーむけに書い

たものなのですが、私の想いは全く変化しておりませんので、

そのままブログにも記してみたいと思います。


          平成6年(1994年)3月

         マネジャーのみなさまへ


    システム監査技術者 入村 道夫

 (今回は敢えて常務取締役管理本部長の役職を使いません)



マネジャー一人ひとりのシステム発想と行動でメンバーを

 支援しつづけるべき。同時にコンピュータを自らのメンバーと

 して、マネジメント対象に加えるべき。



システムとは一体何なのだろうか。様々な定義付けが存

 在しているが、私は単純に以下のふたつに定義付けしている。


◆ひとつはシステムとは現在不可能なものを可能にして

 いくための仕組み


◆そして今一つの私の定義、それはシステムとは人間の幸

 せ・そして夢を実現する<⇔人間を苦痛から解放し、より

 人間らしさを発揮してもらう>ための仕組みである。


●この私独自のシステムの定義にはコンピュータの言葉は全

存在していない。なぜなのかは、先の定義で用いている「仕

み」についの私の考え方=想いを述べなくてはならない。


●結論部分を先に記するならば、私は「仕組みとは組み合わ

 である」考えている。そして、その組み合わせの対象は

 「経営資源」(=マジメント対象)であり、人によってその組

 み合わせ対象資源の多さに差がでてくるものである。


●組み合わせであるから、当然に対象を多く持っているほど対

 応(=組み合わせの数)は増す。


●身近なところで考えればメンバー一人ひとりもマネジャーで

 ある貴方にとって大切な大切なマネジメント資源である。


●例えば、課の課題に対して先ずは、貴方に委ねられている

 メンバー一人ひとりのの特性(=個性)を如何にして理解・

 掌握し、その特性(=個性)をひとつひとつの課題毎にどう

 組み合わせ対応していくのか、更に個々人の特性を

 伸ばしていくために、マネジャーである貴方が何を支援

 できるのかを考え、考えたら行動に移す、これを実践し続

 けていくことが私の想うマネジメント』そのものである。


〇経営資源に「無制限な状況」はあり得ない。必ず限度がある。

 当然にして、あたりまえのことである。この「限りある経営資源」

 を課題に合わせて組み合わせることによって課大対応していく

 こと、これが経営であり、マネジメントである。



マネジメントは「管理・指示・指導」ではない

 マネジメントとは、「今、不可能なことを何とかして可能に

 していくこと」である。


★だから、マネジャーとは「今、不可能なことを可能にでき

人、可能にするための仕組みを創れる人」なのである。



〇組み合わせ対象の経営資源にコンピュータを組み入れて

 課題解決のための手法を構築していくのが、コンピュータ

 システム開発である。


〇世の中ではひと言で『システム開発』と言われているが、

 私の中で別物、異なるもの、である。


システム化とは、ある意味で「現在、現状のやり方では

 不可能なもの、不可能なことを可能にするための仕組

 み創り」であると考えるべきであり、当然にコンピュータを

 使わなくとも例えば仕事の順序を変えるとか、シンプル化

 をはかるとか、こう言った行動自体がシステム化思考なの

 である。


●例えば「業務のシステム化」と言うことで考えてみよう。


●出発点は明快で、「今、このままの業務の進め方では困る

 (私の表現で言えば、=心に涙を流している人がいる)』と

 言う状況である。


★これを感じ取れる人間であればだれでもがシステム開

なることはできる。(と、私は思う)


●その上で、現在、業務を進めている中で何がネックとなっ

 ているのか、何が効率化の妨げになっているのか


(=何が根本
原因となって心に涙している人を産み出して

しまっているのか)掴み、この部分を経営資源の組み合わ

によって解決していくことが業務のシステム化、なのである。


★極論を言えば、

 作業ひとつ無くすることも、また、指示系統が混乱の原因

 なのであれば上位支持者にその旨を申し入れ、解決して

 いくことも私の想いからすれば立派な「システム化そのも

 の」である。


●システム化のスタートにコンピュータ知識なんて全く不要

 なのです。


●組み合わせにコンピュータが入るのか、コンピュータを組み入れ

 るのかは次の問題なんです。


●従前、「ひと・もの・かね」と3要素で定義された「経営資源」の

 範囲を拡げてみることが必要である。


時間・社内外ヒューマンネットワーク(=自分以外の人達の知恵)

 ・情報・・・・・・・そしてコンピュータ。


●好況期にしろ不況期にしろ企業経営者は常に経営目標を掲げ

 その目標と現実との間に、存在している「経営課題」解決の

 ために自分がコントロールできる限られた経営資源の「最適

 組み合わせ」を考え、実践し続けるもの、だと私は考えます。


●そして、その目標は究極、『人間がもっている創造性の発揮

 による利益の創造』にあると思うのです。


●そのためには当然に、人間には「より人間らしい仕事」をして

 もらうこと、です。


この目的を絶対に忘れてはいけません。


●この人間の行うべき仕事への転換を

 私は「ブレインワークからハートワークへの転換」と表現

 したいと思います。


●この転換を考えると実はメンバー評価にも考え方の転換を

 要求されます。


ブレインワーク≒デスクワークは私たちの目に見ることが

 ある程度できる仕事ですがハートワークは日常的に見ること

 はできせん。


●ブレインワーク≒デスクワークでは『頑張ってくれている』とか

 『夜遅くまでやっている」等のどちらかと言えば、「姿勢」の評

 価重視しがちですし、個々人の評価は多くの場合、

 「継続しがち」(いい評価、あるいは悪い評価の継続、)です。


●これに対してハートワークは心の中での進展をみることは

 できせんので、放っておくと「結果」だけの評価になってしま

 います。

  しかし、これでは上手くいっている時はいい、のですが失敗

 した時には「時、既に遅し」になってしまいます。


★ハートワークへの転換への転換は実は「よりきめの細かい

 マネジメントへの転換が要求される」ことを認識する必要が

 あります。


●細かく分けた段階段階(チェックポイント)でチェック・確認を行い

 時にはストップを明示、時には再度、前段階への戻りを指示し、

 時にはOKサインを出す等、デスクワークよりも数段細かな

 メンバーマネジメント(=メンバー支援)が必要になる、のです。


システム化とは「デスクワークからブレインワークそして

 ハートワークへの転換実現を支援するための仕組み創り」

 である訳です。


★「忙しい状態」が続いています。

★でも・・・私はこの状態に危機感を抱いています。


●私の危機感の源は単純です。


◆今の忙しさは

 「たくさんのデスクワークとちょっとのブレインワーク」での忙しさ

 であり、その結果、本来先ずやらなければいけない「ハートワー

 ク」にほとんど時間がとられていない、ちょっとだけ時間ができて

 も身体と頭が疲れているから「心は動かせない」・・

 こんな状況に危機感を感じざるを得ないのです。


◆本来は心を動かし頭を動かしそして身体を動かす、こう想う

 のですがどうも真逆の動きを重ねているように思えてならない、

 のです。


◆このような状況なればこそ、マネジャーみなさんに前述の

 「システム化発想」で再度、現実を見ていただき、「システム

 的行動」をおこしていただきたいと強く思います。


◆自分のところだけでなく、例えば他支社で悩み、改善し乗り越えた

 ことの即刻共有も積極的にするべきです。


●こう言った行動のために効果を発揮するのが

 「VE」(バリューエンジニアリング、価値工学)の考え方にあると

 思っています。


●これもまともな定義は難しいのですが、

 私なりの考え方でまとめれば「どうしてその(仕事)が必要なの?

 なぜ、その(書類)がてるの?どうしてなの?何故、を繰り返すこと

 によって根本を見極める。その上でやめられるのではとか、

 他のやり方で変えていけるのではとか、その結果を出すのなら

 違うこういったやり方の方が解り易いのでは、そうすれば時間・

 コストも30%↓・・等など」との代替行動に導いてくれる手法、

 だから私は『なぜ、どうしてなの手法』と名付けて実践して

 います。


●忙しさの渦の中で身を振り回されているメンバーに対して

ガンバってくれよ』としか言うことのできない、サポートの

 言葉をいえない(どうしていいかわからない)マネジャーは

 マネジャーではありません


●もし、そうであれば、見守るなんて悠長なことでなく、すぐ

 に自らの身を1プレーヤーとして忙しさの渦のど真ん中に

 投ずることをするべきなのではないのでしょうか。



★さあ、マネジャーの貴方、


「自分を変えますか」それとも「マネジャー辞めますか」。


本来、業務のシステム化は「システム化することが目的なの

 ではなく、"人間の持つ創造性"をより発揮してもらうための

 ひとつの手段(組み合わせ)」なのです。


●今はこのことを全役職者一人ひとりが心に共有していただき、

 即刻に「全業務のシステム化」に取り組んでいただきたいと思い

 ます。


★私からも具体的に各業務についてのシステム化提案の各論

 投げかけをしてまいりますが、是非、マネジャー一人ひとりの

 みなさんのシステム化「考動」でメンバー支援を実施していた

 だきますよう、心よりお願いさせていだたきます。


(システム化に大きな力を発揮するコンピュータについての

 私の想いにつきましてはまた別の機会に、といたします)

                              (置筆)



3月25日投稿の当ブログ

今回も長い文章であることお許しください。

そしてここまでお読みいただきましたことに感謝いたします。


2012.03.25

             にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ

                    入村 道夫