◇前回と重なるところも出てくると思いますが私の想い形成への
大切な部分ですのでお許しを。
では・・・
●前回は「やさしさ」を見失った、失してしまった人間と
書いてきました。
●では・・人間が本来もっている「やさしさ」を見失った、失って
しまったのは一体何が原因なのでしょうか。
★私は
20世紀最大の「人間の頭(=カシコサ)の
産物」と位置づける「コンピュータ(技術)」と「通信
(技術)」の結合である「IT」を人間自らが誤った使い方
をした結果、道具・手段として創り上げたITの使い
方を誤ってしまった(誤ってしまっている)人間自らに
その原因がある、と捉えています。
★20世紀までの人間の欲は単純に言ってしまえば「物(的)欲」、
すなわち楽しく生活していくために「衣食住」関連の品物を何とか
手にいれていきたいと言ったものだと思います。
★そしてそのために人間は頭(カシコサ)をフル回転させて様々な
技術革新を実現し、その技術でどんどん物の値段を下げていく
ことと産業の活性化で可処分所得が増えていったことで多くの
人達がそれまでは「夢=むり」と感じていた色いろな物を取得
することができるようになった、のだと思います。
(洗濯機、冷蔵庫、テレビ、エアコン、車、家・・・・)
★この動きを可能にした大きな源が「コンピュータ」と「通信」技術の
驚異的なスピードでの展開である、とも感じています。
◎そして・・・皮肉なことに現在の「さびしい、おかしな人間
社会」は20世紀まで生活の豊かさに寄与していた、
人間生活の豊かさ実現の原動力であった「コンピ
ュータ」と「通信」を「IT」創造者である人間自らが
間違った使い方をしている、ことに起因している、
と思うのです。
●IT=Information Technology。
●違う表現をすれば・・・
いつの間にか人間が創りだした道具に人間(の心)が支配されて
しまった(しまっている)のです。
★こうなってしまったのは・・・?
私なりの表現でいけば「こころ」を忘れている、「こころ「」を忘れて
いたから、なのだとなります。
★そして「こころ」は「やさしさ」です。
★「あたま(=かしこさ)」は新しい道具を作りだしていくチカラであり、
「こころ」は道具を正しく使っていくための「ものさし」です。
◆この「ものさし」を活かしていない、と思うのです。
★早くこんな状況から脱しなければ「20世紀に上映された21世紀の
悪夢(コンピュータに支配される人間)」が現実になってしまいます。
★現実にもうなってしまいかけている、のです。
★経済社会においての誤ったIT活用(言い切ってしまいます)が
今日のおかしな状態=ITに人間の心が支配されている
状況を創りだしてしまった、
そう想います。
●「こころ」のものさしを使わずにITを用い続けてしまった結果、
どうなってしまっているのか。
◆単純に言えば「現実とかけはなれた仮想?マーケット」
「ゲーム的マーケット」を誕生させてしまい、
このマーケットで人々は狂乱している(いた)、
のではないでしょうか。
★本来の枠を飛び越えた「金融マーケット」
「金融ビジネス」です。
(実業支援の融資等の本来的?金融の必要性は認めます)
★マネーゲームの世界と言った方が
解り易いかもしれません。
●リーマンショック!!なぜに立ち上がれないのでしょうか。
(サブプライムローン破たん)
●私の答えは単純です。
●「実態がない」
「人間の賢さが創りだしたマーケット」だから、となります。
●コンピュータと通信技術が創り出した仮想マーケット、
仮想世界での取引だから誰も手が下さずに
ただ時の経過を待つだけ、なんだと考えます。
▲あたりまえに考えるとローンが返済できないような位の
低所得者をお客様とする『住宅が必ず値上がりすること』を
前提とした金融商品がサブプライムローン。
▲5年間程度の期間の金利は低所得でもなんとか支払える位まで
低く抑えて、その後、金利は一気に高くなりその人達では支払え
ないものとなる。
▲では、どうして成り立つのか。
▲値上がりした住宅を売却してローンを返済し、次の住宅を購入
する・・・・・・・・この「繰り返し」ができることが大前提となっている
金融商品、なんです。
●ずっと不動産は値上がり続ける・・・あり得ますでしょうか。
▲そしてもっとやっかいな状況を創りだしたのが
この低所得者向け住宅ローンがまとめて証券化されて有価証券
として投資家に販売されていたこと、だと思います。
▲現実は更にすごくて単に証券化で終わるのではなく「再証券化」
「再々証券化」されて投資家に販売した(投資家は購入した)こと。
(束ねられて証券化されたものを更に束ねて・・・)
★金融マーケットには、いきすぎた金融ビジネスには
PRODUCTあるいはCREATEがありません!!
だから「実業ではない」「実態がない」と
私は位置づけをいたします。
★ある程度の規模であれば存在してもいいのか、とは思いますが
「解り易いルール」が必要なのだと強く感じます。
●でも・・・・世界は、人間は今、どうなっているのでしょうか。
★「限度のない金集め」「限りないお金の追求」
●何が欠けているのでしょうか。
●私は本来、道具を使うに当たって求められる「やさしさ」の
ものさしが完璧に抜けている、と感じております。
●「やさしさ」を失念していて気づいても、「心(=やさしさ)」でなく
「頭(=かしこさ)}に頼ろうとする今の人間社会がどうも「おかしい」と
感じてなりません。
◆ちょっと外れるかも、ですが、
例えば子供と携帯電話の関係。子供も賢くなってきていますので
簡単に携帯電話機能を理解し、それに「興味」がのっかって違法サイトに
アクセスしたり・・・・
こんな状態に対して世の中は一気に頭(=かしこさ)」で解決策を
見つけ出そうとしています。(いました)。
◆「フィルタリング」の仕組みの創造です。
・・・・・
◆私は全く違うことを考えます。
◆しごく単純です。
★違法サイト自体を失くしてしまうようすればいい、
それだけなんです。
★大人はアクセスしていいが、子供はダメ、こんな区分けをする
のではなく子供がダメなサイトは大人もダメにするばいい。
どうしても大人専用のサイトが必要と考えるならば
「そんなサイトは超高額有料サイト」にしてしまえばいい、
そうすれば子供は入ることができなくなる、入りこんでもすぐ解る、
こう考えるのですがいかがでしょうか。
●私の表現をさせていただくと
『ネットワーク世界にもUD思想を取り込め』と
なります。
●「UD」はユニバーサルデザイン。
★別の言い方しますと「やさしさをものさしに」となります。
●「やさしさのものさし」。
ちょっと解りにくいと思いますので別の表現に。
「できる・できない」であり
こころ(やさしさ)のものさし」とは
「やっていい」「やっちゃだめ」
この違いなんだと私、思い続けています。
●どちらのものさしを優先するべき、なのでしょうか。
◆人間が創りだした「道具=手段」としての
『IT』に支配されてしまっている状況に気づき
早く「人間の生きるを豊かにしていくために」の
本来の「IT」の使い方に転じていくべき、
全地球的な発想の転換が必要だと本気で感じています。
★人間らしさを喪失させてしまったITの使い方を
縮小し、あるいは止めて
「人間性をより豊かにしていくような方向での
ITに新しいビジネスが生まれるような予感(期待)」
を持っております。
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
★人間はいったいどこまでお金が欲しいのでしょうか。
★「物」への欲望はもうない状況になったので
際限のない、節操のない
金儲け追求ゲーム社会
になってしまったのでしょうか。
◎獲得を目指す「利益」の質が変わってしまった
のだと思っています。
◎「身体・頭そして心に沢山の汗」を
ながさなければ得られない利益は嫌だ、
簡単に楽して短期間で得る利益が美しい」
!!??????
こんな感覚が人間の心に植え付けられ、大きく芽生えてしまった、のです。
●そして「楽して瞬時に大きな利益を得られる現実」がIT技術のすざましい
発展により存在してもいる、のです。
◎インカムゲイン獲得への努力の放棄、とキャピタルゲイン獲得への
人間の心の急傾斜、と言えますでしょうか。
★でも、「みんなが」ではなく「一部が」の実態にはようやくと気づき
初めており、「格差社会」の言葉での動きにもなりつつ
あります。
●私、「格差」そのものを否定しません。
むしろ「格差」はあってしかるべき、とも思います。
●ただその前提、それは「機会平等、結果不平等。これが平等と
言うこと」の私の想いです。
◇稼ぐために頭と身体そして心に流す汗の差で
生まれる格差を私は否定いたしません。
◇むしろ、あるべき、と思います。
★しかし、マネーゲームの世界は「入口平等ではない」
(金持ちしか入れない)、
私の「想い」と反する世界なんです。
●キャピタルゲインを得るためには単純に
「キャピタル」が必要となります。
●誰でもできるもの、ではありません。
●お金持ちの個人、企業にやはり限られて
しまうのだと思います。
●マネーゲームの世界は機会平等ではなく、更に
一般個人(弱者と表現してしまいます)は例えばアメリカに
おける「低所得者住宅ローンの証券化」のように結果として
逆に「(お金持ちのマネーゲームの)被害者」となってしまう、
弱者をより弱者にしてしまうことあり、
なのです。・・・・・
★ウォール街でのデモ。
★このデモへの参加呼びかけがIT世界でのソーシャル
ネットワークでの呼びかけで・・・・・・
・ITで富をなした人達を
ITを使って集まった人達が抗議する
★何か、皮肉のような気がしてなりません。
身体と頭そして心に
沢山の汗を流すこと(=創意工夫、経営革新)で
利益を獲得する、お金を得て行く・・
元々の状態に早く戻りませんでしょうか!!
戻しませんでしょうか!!
●もっと現実的、身近なところにも行きすぎたIT化技術の影響が
あります。
●携帯電話と交通手段の高速化。
●いつくるかもわからないから・・
アフター5で仲間と飲みに行く時も、夜は枕元に、
休みの日にも
仕事に使っている携帯を持って子供と遊園地に・・
●こんな生活が習慣になっていませんでしょうか。
●これって楽しい、ですか。
●何かおかしい、と感じ続けています。
(私が社長をしていた時にはできるだけ退社する時には業務使用の
携帯は会社に置いて帰る、休みの日には業務使用携帯は会社に
置いておく、ことを求めていました)
●出張もやたら日帰りが多くなってきています。確かに帰れるのです
けれどもせっかく出張に行ったのだからその地での時間を・・。
●新幹線が通っていない時には出張が楽しいものでした・・。(本音)
★新幹線走っていなくても、携帯がなくても、パソコンなんてなくとも
企業は遠隔地の会社・お客様とビジネスしていましたし、やりとり
していました。
・・・・・
◆一度、ITがなかったらできない仕事を整理してみたら如何で
しょうか。
本当に必要のない「できるからやっている仕事」が沢山なのかも。
◎さて・・・・私の想いからすると
「人間はある程度まで物的満足が得られると
次に精神的満足を求めるようになっていく」
はずなのですが、書いてきましたように
そうはならない社会に変わってしまっています。
◎だ、としたらそんな変化こそを変えていかなければ、と考える
のです。
次回はそのあたりの想いを自分なりの表現で・・・・・・。
ありがとうございます。












