偉人とはこういう人のことを言うのでしょう。
人権を大切にし、弱者に寄り添う姿がとても格好よかった。
前半に彼女の目覚ましい活躍ぶりを描き、
後半で、その根底にあるのが壮絶な収容所での体験であることが明かされる…という構成も、
彼女をよく知らない私のような人にとっては
驚きつつも納得のいくものでした。
なるほど。
そして、エルザ・ジルベルスタインが素敵でした。
シモーヌの後半生を演じているのですが、
大物らしい貫禄もありつつ、心に傷のある繊細な部分をしっかりと見せてくれて、
シモーヌ・ヴェイユという人の魅力が十分伝わってきました。
余談
収容所で亡くなる母親役がエロディ・ブシェーズだったのに、
「これ誰だっけ?知ってる役者さんなんだけど…」とすぐに思い出せなかったのが妙に悔しかったです^^;
収容所時代からの友だちにシルヴィ・テステュ(シルヴィー・テステュー)がいたのにはすぐに気づいたのに…
(声に特徴があるからですが^^;)
ちなみに、1974年にヴェイユ法(人工妊娠中絶を認める法律)ができる前のフランスで
中絶がどんなものだったかを語った作品はこちら