3つの作品の画風が全く違っているのも興味深かったです。
どれも王子が自分の国(屋敷)を出て活躍する冒険譚で嫁取り物語でもあります。
「ファラオ」
「美しき野生児」
「バラの王女と揚げ菓子の王子」
時代も場所も違う3本の短編を
進行役のガイドさんが解説しながら始める導入部がなかなかよくて、
時代背景などもそこで分かるので
子どもが観てもついていけるのではないかと思いました。
(歴史を少しは知っている年齢推奨。でも分からなくても大丈夫だと思います)
切り絵のようなタッチの「美しき野生児」が特に美しくて、
やっぱりヨーロッパのアニメーションはええなぁ…と、うっとり。
お話的には、あまりにもぶっ飛んでいる揚げ菓子の王子の物語が好きでした。
ラストを飾るにふさわしいハッピーエンドににっこり。
アニメーションは子どもが観るもの、と候補から外さずに
映画館でゆったり楽しんでほしい、大人が観ても楽しめるクオリティの高い作品です。
オスロ監督の前作『ディリリとパリの時間旅行』についてはこちら