いまでもときどき、「戦争が起きたら儲かる」と言う人に出会います。
朝鮮戦争や、ベトナム戦争の頃の特需のことを言ってるのだと思います。
しかし、あの時期に日本の景気がよくなったのは、
日本の生活水準が、アメリカに比べてものすごく低かったからです。
商売は、生活水準の差が大きいときに儲かります。
たとえば、
北海道では、ラーメン1杯が500円でした.それが相場でした。
でも、東京では、ラーメン1杯は750円でした。それが相場でした。
という場合、東京の人が北海道に来てラーメンを食べたら、
「こんなに安くておいしいの?」になります。
だから、北海道のラーメンはばんばん売れます。
昔はやった観光地は、基本的にこのパターンです。
地方と都市部との経済格差が大きかったから儲かったのです。
同じ事が、米国と日本の間でおきていたのが、朝鮮戦争と、ベトナム戦争です。
しかし、いまでは、国内での経済格差はほぼなくなりました。
世界的に見ても、生活水準はだいたい同じになりました。
だから、生活水準の差による利益は、もう生まれない、ということです。
戦争は、大量消費です。しかも、益のない消費です。
製造する人や、販売する人は、短期的には儲かりますが、
社会の購買力は低下しますから、結果的には生活は苦しくなります。
人間は、自分が経験したことしかわかりません。
そして、現在勉強しない人は、過去にすがります。
それは、人口がどんどん増えていた昭和では問題になりませんでした。
なぜなら、なんにも努力しなくたって、かってに経済が拡大したからです。
しかし、人口が減少しました。
これからは、人口増加に依存しないで、サービスの付加価値を高める努力が必要です。
でも、それをしない「過去にすがる人達」が多すぎるせいで、
日本の国力の世界ランキングは下がりつづけています。
ものすごく勉強して、いい学校にいって、いい会社にはいって・・・を
目大人から要求されている人もいると思いますが、
最終目標の「いい会社」の世界ランキングは、どんどん下がっているのです。
僕が大学生を目指した頃からみると、進学率は二倍、学費も二倍です。
それだけの努力をしても、
日本の企業のランキングは下がりつづけていることは、何を意味していると思いますか?
それは、教育や進学の費用対高価が、ものすごい勢いで下がってる、ということを
示しているのです。
いまだに、「大学に行けば何とかなる」と思ってる人達は、
「戦争が起きたら儲かる」と思っている人達と同レベルです。
なぜ、大学に行ったら何とかなったのか?
なぜ、戦争が起きたら儲かったのか?
を、ちゃんと調べて分析すべきです。
若者よ。
不勉強な大人がすがる昔の普通や常識になど、負けないでください。
みんなの人生は、みんなのものです。
いまの世界のことをよく学び、自分の人生を切り開いてください。
そのために一番大事なのは、「やってみたいこと」をどんどんしゃべることです。
なぜなら、「やったことがある人」を探すためです。
やったことがある人は、どうすればいいのかを教えてくれますから。
僕も、僕の経験の範囲でなら、いくらでもこたえます。
共に頑張っていきましょう!