植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

再びエアレーサー。
前回のと違うタイプです。
おなじジブコなんだけどね。


 

前回のは、スリムでなめらかな曲線だったけど、
今回のは、胴体も太くて逞しいかんじ。


前回の。

中学生から社会人が作れるレベルで。との依頼なので、
今回の機体の方が直線が多くて作りやすいかも。


 

 

ジブコのエアレーサーならではの、まん丸空気取り入れ口が 3つぽかーんと
あいてる機首のデザインがカワイイです。



このあとは、カラーリングです。
デザインがのっかてもうまく作れるかな。

 

昨日は植松電機のお盆前の仕事納め。
会社内での会議を終えた頃、内線電話がかかってきました。
「自転車旅行中の中学生が来てるんですけど・・・」
と会社の人が伝えてきました。

ときどき、いきなりやってくる大人がいます。
たいていの場合、僕は会社にいないか、修学旅行の対応をしているか、
会議をしているので、会うことはできません。
でも、昨日はたまたま僕は赤平にいて、そして会議も終わっていました。

まもなくまた内線電話がかかってきました。
「8人もいるんですけど・・・」

やがて、みんなが僕の部屋に上がってきてくれました。
聞けば、荻田さんと関わりのある人がサポートをしながら、
子どもが行き先を決める方式で3週間の自転車ツーリング中なのだそうです。
日本全土から集まってきた子達でした。
その中の1人が、「植松電機に行きたい」と言ってくれたので、
その日の目的地は植松電機になったそうです。

せっかくだから、うちの敷地でよければキャンプしてってかまわないよ。

ということで、みんな手際よくテントを貼って、泊まっていってくれました。

そして今朝、彼らは北を目指して出発していきました。
素晴らしいことだと思います。

頑張っている人をみると、

「なにか手伝えることはないかな、助けられることはないかな」と思ってしまいます。
それは、かなり本能的な衝動のような気がします。
そして、誰かに助けられたら、それが嬉しくて、つぎは自分も助けたいと思ってしまいます。
この連鎖が、社会を形成している気がします。

ところが日本には、「ちゃんとしなさい!」という言葉があります。
これは「人に迷惑をかけるな」という意味にとらえてしまう人が多いです。

人に迷惑をかけないためには、
(1)人を頼ってはいけません。
(2)人に心配されてはいけません。
(3)人に助けられてはいけません。
になってしまいます。

そしてやがては、
「僕は誰にも迷惑かけないから、誰も僕に迷惑をかけないで。」
になってしまう事があります。
「お金があれば、誰の世話にもならないで生きていける」と思ってしまう人が
どんどん生まれてきます。

でも実際には、
水道から水が出るのも、コンセントに電気が来てるのも、
ネットに情報があるのも、スマホがあるのも、パソコンがあるのも、
電車が走るのも、飛行機が飛ぶのも、
どこかでだれかが頑張っているからです。
僕たちは、誰かに助けられて生きることができています。

「ちゃんとしなさい!」は、社会を破壊してしまう恐ろしい言葉になってしまう事があります。
だから、使わない方がいいです。

この旅行中、なんたって3週間もありますから、
必ず雨にあたるでしょう。辛いことも沢山あるでしょう。
そのときに、人の助けのありがたさを感じるでしょう。
それは、ものすごい宝です。
社会人になるために、必要な物です。

彼らの道中が、ほどよく大変で、ほどよく素敵なものになりますように。
青みがかったグレーのシャツの背中には、「思うは招く」って書いてあります。
もしも見かけたら、話しかけてあげてほしいです。

 

 

今度の8月20日は、植松電機の科学教室(?)である「UEラボ」です。

https://uematsudenki.com/2022/07/27/8-20%e3%81%aeue%e3%83%a9%e3%83%9c%e3%80%8c%e5%85%83%e7%b4%a0%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%80%8d%e3%81%a7%e9%81%8a%e3%81%bc%e3%81%86%ef%bc%81/

 

今回は、前回大好評だった「元素カルタ」を、
元素カルタ発明者の「レウォン君」にリアルに来ていただいて
みんなで楽しみたいと思います。

元素カルタ。大人もうなる出来です。
「へ〜」「ほ〜」が連発です。
でも、カルタですから、がんばってカルタを取らないといけません。
で、お手つきも発生します。
そんなときは、「もちょ」シールを貼ります。
「もちょ」は、「失敗」という言葉を嫌うレウォン君の造語です。
もうちょい!おしい!のシールです。

前回は、切り出し作業が大変だったそうで、今回は僕がシールを切り出しました。
使い捨てのシールなのに、このクオリティ。


UEラボは、絶賛予約受付中です!

 

アメリカのエアレース機 ジブコ エッジ540型 1/32 ペーパークラフト

 

とっても美しい機体です。
ペーパークラフトで、どこまで美しさが再現できるか悩ましい機体です。
今回は、胴体を11断面で区切ってみました。

 

 

それにしても、細い。
この胴体の細さで、12Gもの加速度に耐えるとは・・・

運転席がほぼ揚力中心にあるから、前下方を見るのは,主翼が邪魔して見えにくそう。
着陸とか大変じゃないのかな。

 

主翼は上面と下面が同じ断面っぽい。迎え角で揚力を調整するのね。
マイナスGがかかる時間が長いアクロバット機ならではかな。

主翼には上反角がなくて、ほぼまっすぐ。
安定性は運動性と相反するから、しょうがないのかな。
でも、飛ばすの難しそう。

機首の特徴的な3つの空気取り入れ口がプリチー。


というペーパークラフトを作ってみました。
3面図があれば、だいたい作れます。

まずは、試作ができたので、次はこれの精度を上げることと、
作りやすくする作業です。
まずは、主翼と胴体の接合をもうちょっと綺麗にしたいのと、
運転席からつながる背中の出っ張りをもっとなめらかにしたい。

そして、最終目標は、中学生くらいが作れること。

がんばります。


 

 

 

昔は、マグネットのお客さんの中には、
マグネットが故障したときに「今すぐ来て土下座しろ!」という人が沢山いました。
僕の会社が北海道にあることを承知で、九州に呼びつけようとする人もいました。
でも、いくら土下座したって、問題は解決しません。
僕はいつも、「頭はいくらでも下げますが、大事なのは問題を解決して作業を再開する事ですよね?」と問いかけていました。
(対策として、一目で故障の内容がわかる自己診断機能を付けました。)

時々、悪天候で飛行機が欠航したときなど、空港のカウンターで大声で怒鳴ってる人がいます。
大声で怒鳴っても、飛行機は飛びません。
きっと、怒りのあまり、大声で怒鳴らずにはいられないのでしょう。

人は、怒ると冷静な判断ができなくなります。

暴力事件を起こした人が、「ついカーッとなって・・・・」なんていうのも、
犯罪分析の本などではよく目にします。
怒ると、相手をやっつけたくなったり、破壊したくなります。

小さい子が、何かを作っていて、思うように行かないと力任せに無理矢理やって、
最終的には壊してしまうことがありますが、
大人もたいして変わらないのだと思います。

でも、そんなときこそ、もっとも考えるべきは、
「これからどうするのか?」「どうしたいのか?」です。

例えば、飛行機が悪天候で欠航したときには、すべきことは
(1)次の最速の移動手段を探し予約する。
(2)泊まる予定だった目的地付近のホテルをキャンセルする。
(3)今日泊まるホテルを予約する。
かな、と思います。
カウンターで怒鳴ってる場合ではありません。

誰かの言動で不愉快な思いをしたときも、
すべきことは、相手をやっつけることではなく、
どうやったら状態をよくできるかを考える事です。

よく、腹が立ったら10数えろ、と言いますが、
数を数えているだけでは、あまりよい解決にはならないです。
うっかりカウントダウンなんかした日には、かえって怒りが増えそうです。

CAPという子ども達を暴力から守るためのプログラムでは、
「自分の安心と自信と自由が脅かされる状態が暴力だよ。」
「暴力には抗うことができるんだよ。」
「でも、そのときに相手の安心と自信と自由を奪ってはいけないよ。」
「その方法は、「NO,GO,TELL」だよ。」
「いやだって言っていいんだよ。」
「その場を離れたり、距離を取ってもいいんだよ。」
「信頼できる人に相談してもいいんだよ。」
「告げ口と相談は違うよ」
「告げ口は、相手を貶めるためにする事だよ。」
「相談は、状態をよくするためにするんだよ。」
ということを子ども達に教えています。
対人関係でのトラブルは、この方法で解決できることが多いです。

腹が立ったときは、まずは深呼吸しながら、
「で、結局のところ、自分はどうしたかったんだっけ?」を確認するといいと思います。
そして、合理的で低コストな解決策を考えるのが得ですよ。
(時々、訴えてやる!とか、裁判だ!という人がいますが、それが必要な場合もありますが、たいていの場合は、かかるコストと得られる対価を考えたら、あんまり効率的とは言えないことが多いです。)