飛行機だって事故を起こします。
失敗を防ぐために、失敗を禁じ、失敗に厳罰を与えると、
人は「失敗を防ぐ」ではなく
「失敗によって生じる自分の不利益(低評価や罰)を防ぐ」に走ります。
(1)「何もしない」=失敗しない
(2)「できることだけする」=失敗率はかなり下がる
(3)「命令に従う」=失敗しても誰かのせいにできる
です。
でも、これをやってしまうと
(1)「何もしない」=何も出来なくなる
(2)「できることだけする」=成長できなくなる
(3)「命令に従う」=考えられなくなる
になります。
これでは自分の人生は「命令に従う」だけになります。
自分の人生を経営することはできません。
そこで重要なのが「失敗学」です。
航空機の事故防止の概念が元になっているといわれることもあります。
失敗は許されない!ではなく、
失敗を未然に防ぎ、もし失敗してもダメージを最小にしてリカバリーする。です。
そのために重要なのが「原因分析」と「再発防止の工夫」です。
ところが、「考えられない」人達にはそれができません。
残念ながら日本では失敗学はぜんぜん広まっていません。
しょうがないので、失敗には厳罰(みせしめ)で対処します。
日本では、失敗=切腹(辞職)で、なかったことになるケースが多いです。
これでは、同じ失敗が繰り返されるだけです。
できれば失敗学は、
特に人を育成する立場の人には知っておいてほしい学問です。





