決意を新たに! | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

昨日は、8月17日。
京都の子ども達が準備してくれたオンライン講演会も、無事に終えることができました。
準備をしてくれた子達も頑張りましたが、
参加してくださった方々が、準備をしてくれている子ども達を優しく見守り励ます姿に、
僕はすごく感動しました。

修学旅行で来てくれた子達に、僕は終わりの挨拶をしています。

そこでは、その子達のよかった点や、僕の感謝を伝えます。
そのあと、解散になるのですが、

たまに、そこから先生のお言葉があることがあります。

 

「お前達は、今日、○○はできていたか?」「できてなかったよな?」

「あのときは、ああだった。」「このときは、こうだった。」

「ぜんぜんダメだった。」

「ちょっとほめられたくらいでいい気になるなよ。」

 

植松電機には、不審者対策用の、ネット投射装置があります。

それでその先生を絡め取って、裏の山に捨ててやろうかな、と思います。

 

全体のなかに、一部、約束を守れない子がいたとします。というか、普通にいます。

それに対して、ほとんどの子は、約束を守るか、守ろうとします。

その状況で、全体に対して「お前らは約束を守れなかったからダメだ」と言うと、

約束を守る努力をしていた子達が、ばかばかしくなってしまい、約束を守らなくなります。

先生としては、全体を叱ることで、叱られたくない「約束を守る子達」が、

「約束を守らない子達」を修正してくれると思っているのかもしれません。

「連帯責任」というやつでしょうか。
フルメタルジャケットという映画でも描かれていました。

先日、ある人が言っていました。
なんでも、ある学校に講演に行ったら、生徒の聞く態度が悪かったそうです。
だから、ガツンと言ってやった!と自慢げでした。

僕は、いろんな学校で講演をします。
時には、数名の生徒が、手拍子をしたり、足を踏みならしたり、ふざけたかけ声をかけてきたりすることもあります。
彼らは、僕を試しています。普通の大人と同じ反応をすることを期待しています。
そこで僕が怒って、その子達に文句や説教を言ったりしたら、

自分の溜飲は下がるでしょうが、完全な敗北です。

だって、ほとんどの生徒は、ちゃんと話を聞こうとしてくれているのです。

だのに僕は、文句や説教に時間を割かれて、ちゃんと話ができていないのです。
だから僕は、たんたんと話を続けます。
僕は、僕の思いを伝えます。

 

オンライン講演も、なんどか経験してきて、段取りがようやくわかってきた感じです。
でも、いつもセットアップには苦労しています。
最近は、こんな感じ。

最初は、画面共有でスライドを表示していましたが、

それでは、スライドの重点を示すことができませんし、

僕の表情なども伝わりにくいです。
また、万が一、オンラインが不調の場合のための、バックアップとしての

ビデオ映像を撮影するのが難しいです。
ということで、最近は、大型モニターにスライドを映し、その横で僕がしゃべる、

という形になってきました。

目の前には、ZOOM用のパソコンと、スライド再生用のパソコンが設置されます。
ZOOM用のパソコンの、カメラレンズの部分には、笑顔のお星様がはってあります。
お星様の口の部分は開口されていて、そこにレンズが来ています。

僕は、お星様に話しかければ、目線がレンズに向くという仕組みです。

昨日は、ビデオ撮影がありませんでしたが、ビデオを撮る場合は、

さらに、ビデオカメラと、有線マイクと、ビデオモニターが設置されます。

僕にとって、ZOOMは初めてであったものでした。最初はかなり戸惑いました。
でも、僕の思いを伝えるたいから、がんばっておぼえて、準備しました。


僕のリュックは、重たいです。

先日、栗東で、セミの抜け殻とってるときに撮影されていました。
本州のセミの抜け殻はでかい!かっこいい!


このリュックの中で、一番重たいのは、万が一用のプロジェクターです。
次に重いのはケーブルかな。HDMIもVGAも電源も、それぞれ相当な長さです。
あとは、万が一用のビデオブースターや、HDMIセレクター、スピーカー(BOSEは重い)
乾電池から、映像アダプターから、てんこ盛りです。
次回からは、ここに、HDMI分配器も追加になりました。
ちなみに、リュックの底にくっついているバッグには、救命救急用の
包帯や人工呼吸用のアダプターや、絆創膏などなどが入っています。

せっかく赤平消防署の人が来てくれて教えてくれたのだから、
僕自身が使えなかったとしても、誰かの役にたつはず。
合計で20kg。

地方の学校に行くと、プロジェクターが壊れていたり、ケーブルがダメだったり、

というのは、かなりよくあることです。
そこで僕が、「ちゃんと準備してくださいって言っておいたでしょう!」と怒っても意味が無い。
だから、万が一のために、すべて持って行くのです。

なぜなら、僕は、僕の思いを伝えたいからです。

僕は、人の自信や可能性が奪われない社会を作りたいです。
なぜなら、自信や可能性を奪われた人は、自分より弱い人の自信や可能性を奪うように

なってしまう事があるからです。それは、どんどん連鎖濃縮していきます。
その連鎖を断ち切るためには、「自信や可能性を奪う人」をやっつけるのではなく、

「自信や可能性を奪う人に負けない人」を増やす以外にないのです。
僕の仲間を増やしたいのです。

昨日、8月17日。僕の54歳の誕生日。
子ども達が主催してくれたオンライン講演会での、

子ども達を支え励ます人達の姿に、改めて、自分の決意を強くできました。

 

沢山の人から、御祝いのコメントをいただいています。

とても嬉しいです。

がんばって返信しようと努力しましたが、間に合いません。
もしかしたら、忘れた頃に御礼のメッセージが届くかもしれません。ご容赦ください。