あんまり焦んない方がいいと思うよ。 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

今年は、コロナの影響で、植松電機への修学旅行もまったく来ていません。

 

あの、毎日毎日はらはらしながら、雨雲レーダーを見て、吹き流しを眺めて・・・

の日々がありません。

かなり緊張しなくてすんでいる日々です。

 

で、これらの修学旅行はどうなるのかというと、

いま、大挙して9月以降に移動しています。

まあ、ちょっと寒いかもしれないけど、

修学旅行は大切な思い出をつくれるイベントだから、

実施できることを祈っています。

 

しかし、困った問題も・・・。

旅行代理店からの、日程調整の問い合わせはわかるのですが、

「三密対策はどうなっていますか?」という質問にはあきれます。

 

どうもこうも。

 

たとえば、席の間隔を2m開けるように。と言われたら、

そりゃ対応不可能ではないけどさ。

 

でもね、そもそも、バスどーすんの?

通常なら1クラスに1台のバスだけど、

2m間隔にしたら、窓側の席しか座れない。

おまけに前後の間隔を考えたら、

バス1台で12人くらいしか乗れないよ。

いつもなら、バス5台のところが、バス20台。

王蟲の大群か!

それで、修学旅行に来る?

 

ホテルは?1部屋に1人でしょ?

ホテルの朝食は?

トイレだって、2個おきに使わないといけないよ。

 

ていうか、もっとそもそも、クラスは?


2m間隔の規定がある段階で、修学旅行自体不成立だよ。

 

それを解決した上で、「感染拡大防止のために、こういう対応はできますか?」なら、

植松電機としても、対応も検討できるし、可否も検討できます。

だのに「三密対策どうなっていますか?」って聞かれてもねえ。

そもそも、その対策だって、国や、道や、教育委員会の判断1つで、
もっと厳しくなるかもしれないじゃん。
 
なんでも、北海道の教育委員会は、9月の学校関係のイベントも中止、という判断をしたらしく、いま、5月6月から9月に避難した修学旅行が、またさらに引っ越しをはじめました。
これは、旅行代理店も大変だけど、対応するホテルやバス会社も大変だわ。
 
コロナは、まだまだどうなるかわかりません。
だから、あんまり焦らなくていいと思うよ。
普通に1クラス40人体制で授業できるようになって、
授業の遅れ分も取り戻せるようになってから、
あらためて考えた方がいいと思うよ。
そうじゃないと、学校からの問い合わせに旅行代理店もホテルも振り回されちゃう。
 
なんとなくだけど、
今年の修学旅行は、無理しないで、1泊2日の研修程度がいいんじゃないかな。
それでも、素敵な思い出がつくれるような組み立てを提案したら、
学校も喜ぶんじゃないかなあ。