便利なはずが、不便になってる。 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

昨日、夜に伊丹空港に着陸しました。

 

今回のお宿は、伊丹空港のごく近くです。

しかし、どうやっていくのかな?

 

空港から出たら、そこにホテルは見えているのに、

徒歩経路がいまいちわからない。

 

野生の本能のままに、まっすぐ行ったら、ダメでした。

人間が横断できそうにもない道路に阻まれました。

振り出しに戻る。

 

ぐるぐるうろうろしていたら、経路が判明。

スタート地点に戻って、再スタート。

 

すると、おなじ経路を歩いている人は、思ったより沢山いる。

しかし、みんな、異常にゆっくり歩いてる。

よくよくみたら、歩きスマホ。

 

前から歩いてくる人も、歩きスマホ。

 

なんと、その道路上にいた人の9割が、歩きスマホで、ゆっくり歩いています。

 

なんじゃこりゃ。

 

僕は過去に試したことがあります。

歩きスマホと、停止してのスマホと、どちらが効率がいいのか。

歩きスマホは、

(1)走行速度が、約半分に落ちる。

(2)入力速度は、半分以下に落ちる。

(3)情報が入ってくる公立も、半分程度になる。(感覚的なものですが)

ということで、停止してスマホを操作するのに対して、ものすごく非効率です。

だから僕は、地図を一瞥して確認する以外は、必ず停止してスマホを使用します。

 

今まで出会った一番怖いパターンは、エスカレーターでスマホを使っていた人が、

エスカレーターの出口でゆっくりと歩きながらスマホを操作し始めたときです。

歩く速度が、エスカレーターの速度より遅いものだから、

後ろからどんどん送られてくる人達が、おおあわてです。

でも、その人は「ん?どしたの?」って感じでした。

 

スマホには、万歩計の機能がついています。

歩いているのか、そうでないのかを、判別する機能があるということです。

だとしたら、歩行中にスマホ操作をできなくする、という機能の追加は、

ものすごく簡単なはずです。

 

あとは、トイレを圏外にして欲しいね。
 
便利な道具で、社会が不便にならないために。