9月21日は、植松電機でスペースプローブコンテスト!見学にきて! | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

今度の、9月21日は、植松電機にて、スペースプローブコンテストです。

くわしくはこちらから。

https://uematsudenki.com/spc/

 

スペースプローブコンテストの前身は、缶サット甲子園というものでした。

名前が示すように、高校生のイベントでした。

しかし、スペースプローブコンテストは、参加の制限がありません。

年々、一般の方や、企業の参加が増えてきています。ありがたいことです。

 

僕は、スポーツにしても、趣味にしても、一生楽しめるものだと思っています。
しかし、日本では、部活ではがんばるけど、卒業したら縁がなくなる、という人が
少なくないです。
もったいないと思います。
一生楽しめる。異年齢での交流ができる。そういう環境を作りたかったです。
 
スペースプローブコンテストは、名の通り、「宇宙探査機」のシミュレーションコンテストです。
架空の、地球によく似た星に、探査機を無事に目標地点近傍に着陸させるのです。
言うなれば、はやぶさや、はやぶさ2に通じています。
 
僕は子どもの頃に、二宮康明さんのよく飛ぶ紙飛行機集に出会います。
その本には、紙で作る飛行機がいっぱいです。
僕はそれに夢中になりました。
しかし、大人から見れば、それは、ただの紙切りです。紙飛行機です。
だから、さんざん、くだらない。低レベル。ムダ。と言われます。
でも、僕がそこで学んだことは、もろに航空力学でした。
それは、大学で、そして名古屋の会社で僕を助け、今も僕の力です。
 
いま、世界的に産業構造が変わりつつあります。
いままでは、「素直」「まじめ」「勤勉」であれば、できる仕事が沢山ありました。
しかし、これからは、新しい価値を生み出せる人間が必要です。
宇宙や電子工作に興味がある個人でも参加できるのがスペースプローブコンテストです。
 
大会では、参加者からの詳しい開発の経緯を学ぶ機会があります。
また、ロケットによるスペースプローブの打ちあげも行われます。
今回から、ロケットは、新型の固体燃料ロケットになります。
機体は、ほとんどのパーツを3Dプリンターで作っています。
植松電機の新人達が、何度も失敗して、吐きそうになりながら実用化しました。
そんなロケット達が、次々と打ち上がる様子も見ることができますし、
打ちあげが終わった後は、実物を間近で見ることや、
作ったメンバーに質問することも可能です。
 
また、大会の途中には、ロケット部門もあります。
より軽く。より強く。を追求する手作りロケットの大会です。
基本的には、材質は紙になりますから、工作が好きな人なら参加できます。
また、他の参加者の機体の構造も、とても勉強になると思います。
ロケット部門は、今からでも参加できます。
また、当日の9時30分から、当日参加のロケット製作ワークショップもあります。
そこで製作する機体は、長さ1.2m程の大型の機体です。
2時間ほどかければ作れます。
この機体で優勝を狙うのは、さすがに難しいとは思いますが、
作り方の基礎を学ぶことはできますし、競技に参加もできますので、
興味がある方は、親子でもかまいませんので、来ていただければと思います。
用意できる材料に限度がありますので、先着10名様までとします。
ロケットのキット代として、3000円ほどかかりますが、
工作に必要な道具は全て用意しておきますので、
身ひとつで来ていただければ大丈夫です。
 
宇宙開発に興味があるお子さんにとっては、
ロケットが飛ぶところをそばで見られる他、
高校生や一般の方々が、自分たちの苦労話をプレゼンしてくれるのを
見るのも、とてもよい刺激になると思います。
 
ぜひ、見学にも来ていただけたらうれしいです。