後輩や子ども達を奴隷にしてしまう人たち。 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

僕の経験から言うと

 

後輩を奴隷にしてしまう先輩とは

 

(1)後輩に、自分がやりたくないことをやらせる。

(2)後輩の、知識と経験の少なさを責める。

(3)後輩に、曖昧な指示をだすくせに、後から自分のやり方と違う点を責める。

 

という傾向があると思います。

こういう先輩は、後輩をつぶしてしまうし、成長もさせません。

 

 

後輩を伸ばす先輩とは、この真逆になります。

 

(1)後輩に、自分が楽しいと思えることをさせる。

(2)後輩に、仕事を通して、自分が知ってることや経験を伝える。

(3)後輩に、自由にさせるが、後輩の迷いに対し情報を伝える。万が一後輩が失敗しそうな場合は、それに備えて、失敗を乗り越える準備をしておく。

 

 

 

ただ、これが成り立つためには、

 

(1)後輩が、仕事を楽しいと思えるか?(興味や好奇心があるか?)

(2)後輩が、知識や経験を求めるか?その時間を無駄だと思わないか?(興味や好奇心があるか?)

(3)後輩が、自分で思考をしたがるか?(指示待ちや、根拠の無い責任回避主義者ではないか?)

 

が重要になります。

 

もしも、興味や好奇心が無く、思考したがらない、根拠の無い責任回避主義者の場合は、

うっかり教えようとすると、「パワハラ」呼ばわりされてしまうことがあります。

そうなると、放置しておいて、つぶれるのを待った方が得策になります。

 

しかし、それでもつぶれずに乗り越えてしまった人が、後輩をつぶす先輩になってしまいます。

 

すなわち、人を採用するスタート地点で重要なのは

(1)興味と好奇心があるか?

(2)思考したがるか?

(3)根拠無く責任や失敗を回避したがらないか?

(4)仕事の意味を理解しているか?

だと思います。

 

 

おそらく、どんな仕事でも、

(1)知らないことを知りたがる。やったことが無いことをやりたがる。

(2)言葉遣いが丁寧。ボキャブラリーが豊富。興味の対象が豊富。(読書量が多い)

(3)行動の結果を予測できている。別の手を考えられる。

(4)仕事は、言うことを聞いてお金をもらうことでは無く、人の役にたつこと。

という人は、伸びると思います。そして後輩を伸ばすと思います。

 

でもいま、これと正反対の人を作る教育をしてしまっている人(保護者や先生)が

少なくないです。

なぜなら、そういう人もまた、後輩をつぶす人の教育を受けているからです。

それは連鎖します。

でも、連鎖は断ち切れます。

自分が断ち切るのです。

 

お願いだから、後輩や子ども達を、自分の奴隷にしないでください。