ものを言うのは情報量 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

僕の友人のデザイナーの方が、

「センスとは情報の蓄積です」と教えてくれました。

 

僕はそれまで、センスは生まれつきのものかと思っていました、というか、そう教えられてきた気がします。

でも、よくよく考えて見たら、そうではない気がします。

 

センスがいい人は、興味と好奇心が強く、

たくさんの「いいもの」を注意深く見ています。調べています。

その「情報量」が、よいセンスにつながってる気がします。

 

僕は、いろんなものを設計します。

ときどき、「よくそんなの思いついたね」と言われることがあります。

でもその「思いつき」や「ひらめき」は、間違いなく、

僕が沢山の「人間が作ってきたもの」を調べているからな気がします。

世界中の人類の道具や科学の発達の歴史を調べるのが好きだし、

小さい頃から、飛行機やロケットなどを開発した人の伝記を読むのも大好きでした。

仕事柄、様々な機械に接するチャンスもあります。

それらの情報こそが、僕のセンスになってると思います。

 

だからこそ、僕が時々書いている、

「ロケットが好きというわりには、学研の図鑑すら読まない人は、成長しない。」というのは、悲しいけど事実です。

教えてもらえる情報は、他の誰かも教えてもらってるから、優位性にはなりません。

ましてや、教えてくれる人を超えることができません。

 

 

僕は、学校の授業で先生が「はい、ここテストに出るよ」が嫌でした。だって、みんなそこしかおぼえない。

でも、今では、たいていのテストを受けても、「ああ、ここテストに出るよね」というところがわかるから、そこしかやらないですみます。でもそれはやっぱり、ちょっとちがう気がします。

 

好きだと、余計なことまでおぼえちゃう。

好きで学ぶのなら、人一倍本を読める。人一倍経験を積める。

それこそが光り輝くパワーになると思います。

 

だから、仕事で活躍したい!とおもったら、

まずは、その分野の本を片っ端から読んだらいいと思います。

それだけで、どんどん輝いていけると思います。