僕のばあちゃんは、
お金は価値が変わってしまうからくだらないよ。
お金があったら知恵と経験になるように使ってしまいなさい。
と教えてくれました。
たしかに、永遠に価値が変わらない貨幣はありません。
たいてい、年月が流れると、価値は低下します。
それは、各国の給与の変化を調べればすぐわかります。
たとえば、日本の大卒の初任給は、
僕が社会人になった1988年には約15万円です。
で、現在は20万円です。
ということは、1988年の1万円を大事にとっておいたら、現在は7500円になってる、ということです。
だから僕は、お金を使うときには、
それが知恵と経験になってるかを重視します。
いまでは、それにさらに、人脈もプラスされています。
僕らは、様々な実験設備を持っています。
それを使うために、様々な研究者が来てくれます。
そういう人と、僕らは仲良くなれます。
多くの事を教えてもらえます。実験も手伝えます。
実験装置が壊れたら、修理のお手伝いもできます。
その人は、論文に僕らのことを書いてくれます。
その結果、またちがう人がやってきます。
これは、お金で買える価値ではないです。
この、知恵と経験と人脈は、かなりの価値があります。
しかし、銀行が重視する賃貸貸借表には登場しません。
だから、銀行からは評価してもらえません。
同じように、税務署にも評価してもらえません。
てことは、非課税です。
こんなにいい投資先はないですね。
今日も、本州の高校生が約200人来てくれました。
彼らがこれから世界で活躍します。
そんな人達と知り合いになれたってことも、すごい価値です。
ばあちゃんは正しいことを教えてくれていました。
植松電機には、多くの知恵と経験と人脈が蓄積されています。
非課税で。