今でこそ、自由席よりは指定席ですが、ゴール裏で立ちっぱなしで応援していた時期もありました。
ゴール裏での応援は、己を忘れる時間でした。プレーの間、ひたすら応援。そのスタイルも勝手に応援するのではなく、応援のリードに合わせ呼応する形で、皆が声を合わせ、手を打ち、振り上げる時間でした。
その中に自らが居た訳ですが、「応援ってまるで宗教だよね」と仲間で苦笑していました。チャントはまるでお経のお題目で、ひたすら唱え、勝利を願って没頭する時間でした。
この状況は、ネガティブに考えれば洗脳ですが、ポジティブにとればストレス解消です。今日たまたま見ていた番組で、ストレス解消に瞑想がよいということでした。（私の解釈ですが）瞑想とは、あるがままに身を置き、自分の今の状況を確認すること。そこに呼吸法を取り入れられればより効果的で、不眠や精神的な不安も軽減されるようです。
ゴール裏の応援は、応援している間は自分のあるがままをさらけ出し周囲と一体になって選手を鼓舞する時間でした。チャントは大きな声を出すことで、呼吸も自ずと深いものとなっていきました。
自分がジェフにのめりこんでいったのも応援しているときは様々な悩みや不安を忘れていられたからでした。
きっかけは人それぞれでしょうが、一体となって応援する姿は、他者を圧倒します。その中に身を置くとゾクッとするような瞬間もあります。
たまに、「ゴール裏で応援もせずにほかのことをしている人がいるのだが」とこぼしているＳＮＳを見かけますが、そのような応援しない方はその席にいない方が良いと思います。そもそも、試合会場に来る意味がない。応援とは、一人一人では小さな力であるけれど、一つになった時のものすごいパワーを作り上げることなのかもしれません。