6月19日に開催された第6回「UQ WiMAXお客様の会」に出席させていただきました。 私はUQ WiMAXの試行サービスとしてモニター・ユーザーの時から使っていて、ワイマックス内蔵PCやWiMAX Speed Wi-Fi NEC Aterm WM3500など複数のデバイスでWiMAXを利用しています。今回の会ではUQ 野坂社長の「100万契約の喜びをユーザーの皆様ととともに分かち合いたい」という想いとWiMAX2やWiMAXの拡大についての決意を強く感じられました。
会の模様については写真を中心に紹介します。
※写真はクリックすると拡大します。
開催日時 2011年6月19日(日) 12:00~
開催場所 キハチ銀座本店〈最寄駅 有楽町駅〉
コアユーザー(アーリーアダプターとして比較的長期間利用しているWiMAXユーザー)と最近利用し始めたWiMAXユーザーが招待されていて、合わせて40名ほどだったでしょうか。
当日、私は、ThinkPad T420sを持ち込んで「第6回 UQ WiMAXお客様の会 参加中」 の記事をアップしたほか、メモを取ったりしていました。 auスマートフォン、Apple社の例の機器など様々なデバイスを持ち歩いている人が参加していました。
WiMAX内蔵PCは富士通FMVとパナソニック Let's noteが展示されていました。
ワイマックスが登場した頃はこんなにポケットルーターの人気が出ると予想していた端末メーカーはあったのかというほどですが、タブレット、スレートPC、スマートフォンといったネットワーク帯域を必要とする機器のユーザーが増えるにつれて、シンセイ UroadやNEC Atermシリーズの製品が牽引する形でWiMAX Speed Wi-Fi機器がどんどん発売されています。
au (KDDI)が2011年4月に発売したWiMAX対応「HTC EVO」、Sony Ericsson Xperia Arc」といった Android 端末もありました。
画面の明るさとXPERIAのボディが黒いこともあってコントラストが変な写真になってしまいました。
開場の時間から開会までの間、それぞれのテーブルで参加者やUQ関係者との会話を楽しんでいました。以前、前社長の田中さんは始まる前のしゃべりが凄かったのですが、現社長の野坂さんはゲストのもてなしを重視する方のようです。
主要な発表は、「UQからの最新情報」 UQコミュニケーションズ代表取締役社長 野坂章雄氏、「WiMAX技術の豆知識」 執行役員CTO 渡辺文夫氏、ユーザーによるテーマディスカッションとなります。
UQからのご挨拶と最新情報については次の写真でご覧の通りの内容です。
全国サービスをしている通信事業者として東日本大震災の対応状況、15日に100万1件となって突破したWiMAX 100万契約、WiMAXのエリアが地下空間(地下鉄)に広がる話と利用用途の広がり、この夏のプロモーション、そしてこれからのWiMAX、WiMAX2についての話とたくさんの話とスライドがあります。
3月11日14時46分 東北地方太平洋沖地震 発生により、WiMAXの基地局も倒壊、基地局の損傷や停電に伴う停波が発生しました。当日、約2000のUQ WiMAX BSが停止してしまったものの翌日には停波基地局を300局に減らすという早期の復旧を果たすことができたそうです。
写真の破壊された仙石線の近くのUQ WiMAX BSについては電力の供給を再開すると電波を吹き始めたそうです。この基地局はNEC製だったそうです。
WiMAX基地局については実物の写真がメディアや当ブログにも掲載したことがあるので見たことがある人も色と思いますが、小型・軽量、防水性、互換性に優れており、バッテリーを搭載しないため故障も少ないとのことです。(携帯電話の基地局では非常用のバッテリーを完全放電して使い果たしてしまうとメンテナンスが必要とのこと)
WiMAXは、Intelなどメーカーと共同で災害支援や生活関連情報の入手のために避難所にWiMAX PCを配備したそうで、PCの操作に不慣れな高齢者に代わって子供たちが操作をしていたということです。
2009年7月の本サービス開始から2年を待たずして100万契約を達成! 6月15日に100万1件の契約数をクリアして16日からの秋葉原のプロモーションにもきちんと間に合ったということでした。そして、次の目標は2011年度末に200万契約ということです。
9ヶ月で倍増を目指して、様々なサービス拡大の施策、製品、エリア、プラン、プロモーションをしていくとのことです。今回、夏のプロモーションについては一部非公開スライドを除いて当ブログでも公開します。
100万契約突破にはバッテリ長時間稼動のNEC AtermWM3500をはじめとしたSpeed Wi-Fiの力と「UQ Flat」年間パスポート 定額使い放題(1年契約) 3,880円/月額という分かりやすい料金プランが大きかったということです。スマートフォン・携帯電話のテザリングを使うよりもPSP/DSといったゲーム機やタブレット/スレートPCは、Wi-FiでWiMAXルーター経由でインターネットへ接続したほうが高額なパケ代もかからず、高速に通信できるのが魅力です。
ハワイ旅行に、WiMAX内蔵パソコン、ブルーガチャムクのプレミアムマスコットストラップと豪華プレゼントです。
ありがとう!WiMAX100万契約キャンペーン はクイズの問題のヒントとなるWiMAX Newsの動画を見て応募すれば誰でも応募できるオープン懸賞です。
WiMAX100万契約キャンペーンにはUQコミュニケーションズの社員も出演しているそうです。演劇部員だったということもあって社長さん自ら演技が良かったと自画自賛(?)していました。
WiMAXを使うには、WiMAX内蔵パソコンやWiMAX機能のついたWi-Fiポケットルーター、USBドングルなどWiMAX対応の通信機器が必要です。パソコン・タブレットといった大きな買い物で初期費が大変という人には、WiMAXとまとめて月々払いに対応する新料金プラン「まとめてプラン」がスタートしました。
UQ WiMAXのオンラインショップが公式サイトとしてオープン、2台セットの販売でお得な価格での販売が始まりました。ちなみに今は、URoad-8000、AtermWM3500R、MW-U2510SS2といった商品が人気です。
旧URL http://www.uqwimax.jp/shop/
インターネットの接続に移動回線と固定回線の2つを持っていると思いまずか、独身の一人暮らしで、家にはほとんどいない人には、固定回線(光やADSL)を止めて、家中用の据え置き型WiMAXルーターとポケットルーターの機器2台を持つ方法もあります。
家の中でも利用するケースが増えていることから、家族の利用シーンを考えているとのことです。
そして、100万契約の次、200マンへ向けて女性の利用者を増やそうということで女性視点の提案をしていくということです。女性向け雑誌での読者モデル起用もしていくとのことです。
今年の5月慶応湘南藤沢キャンパスのWiMAX受付の模様も紹介、新規ユーザーとして会へも参加した方がいるそうです。キャンパスネットワーク(イントラネット)へWiMAXによる接続が可能になり、学業もネットライフも楽しめそうでうらやましいです。
ネットワークを接続するだけで一大作業(アナログモデム時代)から考えると今は楽ですね。
救援地域本部と全日本ろうあ連盟の手話によるコミュニケーションの支援にWiMAXの上り方向の高速性が役立っているそうです。
確かに、ADSLより断然上りが速いですからSkypeビデオ通話に使えそうです。動きがカクカクしたり、途切れ途切れでは手話の意味を伝えられないですからね。
WiMAXエリアが広がり人口カバー率71%、東名阪実人口カバー率99%まできました。
先日、地下鉄の中でも利用可能になるというニュースが大きく取り上げられました。
ソフトバンクも地下鉄の通信エリア化を提唱していましたが先に話をしていたのはUQ WiMAXだそうで11年度末より都営地下鉄と東京メトロでWiMAXが使えるようになります。
現在、地上を走行中の首都圏の電車では近郊区間はほぼ(たまに途切れることはある)でWiMAXが使えます。
電車の中でもインターネットが高速にできることを味わってしまうと、フューチャーフォンの低速には戻れません。
そして、巨大な地下空間、地下鉄の走行中の電車内でも使えるようにしてしまおうという話です。
これまでの交通路線対策では電車(JR東 E259系など)にWiMAXの電波を受けてWiMAXの電波を再発射するレピーターという機器を搭載していました。新幹線などは、WiMAXの電波を車内には発射せず、Wi-Fiで行っていました。
これからは、駅と駅の間も含めて全てWiMAXのエリアとして、シームレスに利用できるように、点から点を線で繋いで面としてエリアが構築されるようになります。
駅のホーム端の天井に付けた指向性アンテナを使ってトンネル内へ電波を吹き込んで、都営地下鉄と東京メトロの地下トンネル内の線路もエリア化します。
電車の中吊り広告、雑誌のプロモーションの紹介と予定の説明がありました。
公開NGのためブログには掲載できませんが、放送開始後にはUQ コミュニケーションズ のサイトのTVCMギャラリーにアップされると思います。
ブルーのガチャムクがユーモラスに動きます。撮影秘話的なことも聞けたのですが黒子さんが大変だったとのこと・・・ガチャムクの体重はいかほど?
これからのWiMAX、通信の価値は?
やはり、データ通信速度が速いこと「スピード」、長時間・大容量でも安い「料金」、全国どこでも使える「エリア」、多様な機器が使える「デバイス」です。回線工事が要らないこと、配線もなく、同じ仕組み・契約で家でも外でも使えることに価値があります。
各種メディアの実地での通信速度で実効速度が最も速かったのはWiMAXです。そして料金も使い放題で安い! 制限も少ないということで高速データ通信の中ではサービスは飛びぬけています。
日経BPコンサルティング(2011/5/16発表)の「第3回 モバイルデータ通信端末満足度調査」によると、スピード、デバイス、利用できるアプリ、定額料金で高評価のWiMAX。
エリアの問題も地下鉄での走行中での利用と基地局15000局のあと20000局へ進んでいるので来年か再来年には総合1位にも手が届きそうです。
利用できるアプリ(通信)が制限されていたり、特定のポート番号の通信をブロックしたり、帯域制限しているキャリアが他にはあるので、実際にWiMAXは使ってみれば満足ということですね。
満足度調査が上位になっても、100万契約になっても、進化は止めないと断言しているのがUQの野坂社長、WiMAX2の導入に向けて突き進んでいます。
WiMAX2の導入により、ダウンリンク(下り) 40→165Mbps、アップリンク(上り) 10Mbps→55Mbpsと大幅に高速化します。現在、タブレットやスマートフォンの利用拡大で容量不足になっている部分をWiMAX1/WiMAX2を併用して容量増大を図る目的もあります。
WiMAX2で実現したいこと、WiMAXプラットフォームの提供によってアプリケーションプラットフォームとは大容量データの高速ダウンロードを、クラウドとは業務データを即クラウドへアップ、保管、非常時でもデータ損失なし、ライブ映像のアップロード、ストリーミング配信で個人放送局(HD画質でのアップがリアルにできる帯域)と3つの例が挙げられていました。
私は常時接続でパケット代も気にしないで使えるWiMAXが高速化したらネットの使い方が変わると思います。
マスコミから情報を受け取る時代が終焉し、誰でも発信し必要な人や情報へのアクセスが容易にできるようにななるのでは。
UQ WiMAXラッピングバスで大手町界隈を走行しながらWiMAX2フィールドテストをするとのことです。100Mbps超の速度(試験段階では停車中に140Mbpsくらい、走行中は少し下がってそれでも120Mbpsは出たとのこと)
WiMAX2フィールドテストは7月6日の予定となっています。バスでの体験の招待は今回のモニター参加者や一般向けにはしておらず、株主さまとプレス関係とのことです。
UQコミュニケーションズが目指すところは、WiMAXを全国に構築し、モバイル・ブロードバンド インターネットの提供によって、真のユビキタス社会をグローバル視点で実現しようということです。
WiMAXは次世代インターネットの本命ということです。真の指きたす社会の実現に向けて、ビジネスもコンシューマーも、WiMAXでインターネットをする時代をつくろうとしています。
直接言及があったわけではありませんが、ようするに音声通信(電話)がワイヤレスで携帯するようになったのと同じことが、データ通信(インターネット回線)でも起きると私は想像しています。つまり、ワイマックスを持ち歩いてどこでも高速にインターネットが利用できるということです。
ケータイは、日本独自に進化して世界とは異なった規格でガラパゴスになってしまいましたが、WiMAXは世帯的な規格で利用周波数やプロファイル情報といったソフトウェア的な調整でグローバルに利用できるように考えられています。
昼食はキハチのパーティーメニュー
WiMAX技術の豆知識と一緒に料理の写真も紹介しますので、第6回「UQ WiMAXお客様の会」に出席させていただきました。 詳細レポート (後編)もお楽しみに。
■「UQ WiMAXお客様の会」第1回~第5回の模様 [NEC特選街情報 NX-Station Blog]
・「UQ WiMAX お客様の会」に出席させていただきました。 (2009年4月20日開催)
・第2回「UQ WiMAX お客様の会」に出席させていただきました。 (2009年6月13日開催)
・第3回「UQ WiMAXお客様の会」に出席させていただきました (2009年10月17日開催)
・第4回「UQ WiMAXお客様の会」に出席させていただきました (2010年5月29日開催)
・第5回「UQ WiMAXお客様の会」に出席させていただきました 詳細レポート (2010年11月13日開催)