当ブログでも取り上げたHP2133 Mini-NotePCやEee PCをはじめとした小型ノートPCが今年のヒット商品になりそうな予感がします。
ヒット商品や流行情報の収集ではとても役立つ「日経トレンディ」でもこの夏に選ぶべきモバイル機器「超小型PCの"正解"」( 旧URL http://trendy.nikkei.co.jp/special/index.aspx?i=20080624t2000t2 )という特集記事が組まれています。
私はHP2133の新製品発表会にも行ってきましたし、幸いなことに実機も触る機会が豊富にありました。
当ブログ記事:
→HPのUMPC HP2133 miniNotePC / 新製品発表会 レポートNo.1
→HP ミニノートPC HP2133Mini-NotePC / 新製品発表会 レポートNo.2
→HP2133Mini-NotePC レビュー / 新製品発表会 レポートNo.3
HP2133は、Windows Vistaがそこそこ普通に動いて、WindowsXPにすればかなり快適な小型PCだと思います。
全部入り最高!っていう人は、Panasonic Let's Noteシリーズ、NEC UltraLiteやLaVie Jシリーズ、富士通のLook Uシリーズあたりと比較してみてください。DVDドライブ内蔵がよいとすると、Let'sNoteやUltraLiteが選択して残ります。でも価格がネックです。いつも外に光学ドライブ付きのパソコンを持って出かける必要があるのか、よく考えた方がいいかもしれません。
→Let's NOTE 2008夏モデル 商品説明会レポート No.1 | Panasonic
→Let's NOTE 2008夏モデル 商品説明会レポート No.2 | Panasonic
PCソフトやPCゲーム、音楽といったモノの媒体としてCD-ROMやDVD-ROMの存在感は近頃低下しています。ほとんどのパソコンソフト、PCゲーム、音楽はいずれもダウンロード販売をしてますね。DVDをレンタルしてきてパソコンで見るような手間をかけずに、動画サイトでストリーミング放送を楽しむことができるようになってきました。オンラインに対応した映画やドラマの配給元も増えています。
ヘッドフォンステレオがMDにそしてメモリオーディオになったように、CD/DVDからメモリビデオプレーヤー、動画サイトへ変化しています。
でもなんで超小型PCが売れ始めたのでしょうか?
小型さだったら携帯電話やPDA、電子手帳にかないません。
分析していくと、その奥にはユーザーが受信者だけではなく発信者としての興味を持ち始めたことにあるのではないかと私は思います。
超小型PCは、
・キーボードを搭載してBlogやSNSなどを通じた情報発信に向いていること
・Windowsなど日頃使い慣れたOSを使えること
・日頃使い慣れたソフトを使えること
・普通のPCとしても、ちょっと大きいビデオプレーヤーやオーディオプレーヤーとして使えること
が利点だと思います。
携帯だってブログに写真を載せたり、記事を書いたりできますけど、長文になったらフルキーボードが欲しくなります。コンテンツやゲームをダウンロードして消費するばかりの利用スタイルから、その場ですぐにコンテンツを作って発信するという流れになっているのでしょう。
IT、とりわけネットを悪用した事例が報道されることが多いですが、あまり報道されないところでは学校の授業のノートや課題を仲間内のWikiで進めたり、レポートを共同で作ったり、そういった有効に活用している事例もあるようです。モバイル機器が単なるコミュニケーションツールからクリエイションツールになろうとしている息吹を感じます。
近い将来、インターネットに接続した超小型PCが、教科書、ノート、インターネット検索、ビデオチャット、電子メール、課題コンテンツの提出といった用途のメインデバイスになるかもしれません。