実機レビュー IO DATA GV-MVP/HS 地上デジタルキャプチャーボード | 特選街情報 NX-Station Blog

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地上デジタルキャプチャーボード GV-MVP/HS は5月14日に発売されたばかりの新製品です。現在、メーカー直販サイト アイオープラザ ioPLAZA やパソコンショップなどで販売中です。


こちらの製品を入手しましたので早速買ったばかりのNECパソコン バリュースターに搭載して試してみたいと思います。

 

 

型番:GV-MVP/HS
インターフェイス:PCI Express x1バス

 

 

 

 


■製品概要
パソコンで地デジを観る・録る! PCI Express x1対応 

 

 

地上デジタル対応TVキャプチャボード GV-MVP/HS 価格21,000円

製品ページ: GV-MVP/HS

 

 

私がアイ・オー・データのTV関連製品を最初に購入したのがUSB外付けタイプGV-MVP/RZで、次に買い増ししたのがGV-MVP/RZ3、その間にパソコンをWindowsXPからVistaにするために買換えました。

 

 

 

 

 

■製品内容チェック


IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

まずは製品の箱から。ちょっと豪華なデザイン、印刷の箱が使われています。IOさんの製品への力の入れようが分かります。



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

箱をあけたところ、箱と一体の保証書です。この形の保証書は最近のIO製品には多いので定番ですね。私はというと、箱は捨てずにとっておくタイプなので一体型になっているおかげで紛失の恐れがなくなって助かっています。ちなみにパソコン関係のアイテムで冊子のマニュアルに保証書が一体になったタイプは、どこに保証書があるのか探すのが大変です。

 



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

ダンボールにビニールのエコロジーな梱包です。



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

付属品はというと、CD、マニュアル、B-CASカードなどが袋に入っています。

 


IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

GV-MVP/HSボードの様子。

2枚重ねの構造です。端子はアンテナケーブル用 1つのみ、他にはB-CASカードスロット 1つです。とてもシンプルな端子です。

 


IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

GV-MVP/HSのボードを裏返したときの写真です。上のボードがB-CASスロットが実装されている基板、下側のボードがメイン基板です。





IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

PCI-Express x1 スロット用の差込は小さいですね。よくもこれだけの数で、デジタル放送のデータ量がパソコンへ送信できるものだと感心してしまいました。

ボード上には、NXP社の映像処理用LSIと用途はよく分からないTOSHIBA製チップ、SAMAUMG社のメモリと思われるチップなどが搭載されていました。

 



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

B-CASカードスロットとアンテナ端子です。アンテナケーブルは付属してないので購入する際には合わせて入手する必要があります。



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

付属品の写真。マニュアル、CD-ROM、B-CASカードと登録はがきなどです。



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ
B-CASカードは、ICカードのIC端子の金色がとても目立ちますね。地上デジタル放送用の青色のカードが添付されていました。

 

 

 

 

 

それではいよいよセットアップに取り掛かります。


 

■ドライバ・ソフトのインストール

 


GV-MVP/HSインストール

 

まずは付属のCD-ROMをパソコンのドライブにセットします。

 



GV-MVP/HSインストール

 

GVMVPHS_100というボリュームラベルのメディアが認識されていました。_100ということはバリバリの初バージョンということです (^_^;)

 



GV-MVP/HSインストール

 

ボードのドライバと視聴・録画用のソフトウェアのインストールメニューが出てきたら、それぞれインストールします。

 

 

それでは順にドライバのインストールからの画面イメージで紹介します。

GV-MVP/HSインストール

まずは、GV-MVP/HSのデバイスドライバをインストール。

 

 

 



GV-MVP/HSインストール

 

署名のないドライバだという警告が出ますが、付属のCD-ROMからインストールしているので「このドライバをインストールします」を迷わず選択しました。



GV-MVP/HSインストール

ドライバのファイルがパソコンにコピーされます。

 



GV-MVP/HSインストール

 

デバイスドライバのインストール完了。

 

 

これからは、I-O DATA mAgic Digitalという、付属の視聴・録画用のソフトをインストールします。

 

 



GV-MVP/HSインストール

 

 



GV-MVP/HSインストール

 

 

インストール先のドライブとフォルダを指定します。

 



GV-MVP/HSインストール

 

ソフトのインストールが始まります。



GV-MVP/HSインストール

CorelTVXをインストール。

 

ここでちょっと時間がかかります。

 

でも無事にインストールでました。

 

ここでいったんPC電源をOFFにして、ボードをパソコンに取り付けます。

 





 

■ボードのパソコンへの取り付け


IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

VALUESTARの本体を開けて、パソコン本体に取り付けられているPCI/PCI-Expressスロットのライザー部分のネジを取外します。ライザーを固定するために取り付けられているネジをすべて取外して、マザーボードから取外したときの写真です。

 



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

上のボードはSCSIボード AHA-2490WU、下は標準搭載のサウンドボードです。この写真だとちょっと分かりにくいですが、真ん中に空いているスロットが今回GV-MVP/HSを取り付けるPCI-Expressスロットです。

 

 


IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

PCI-Expressスロットの部分をマクロ撮影してみました。ここにGV-MVP/HSを慎重かつ確実に取り付けました。

 



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

取り付けた後の写真です。これでこのスリムパソコンはフルスロットです。もうこれ以上拡張できません。

 



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

はずしたときとは逆の手順でライザーをパソコン本体のマザーボードにしっかりと取り付けて、開けた筐体を組みなおします。バリュースターの背面の様子はこんな感じです。

 



IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

B-CASカードは奥まで刺さりませんので無理に押し込まないように気をつけてください。パソコン本体からちっとB-CASカードが飛び出た状態になるのでパソコンラックに戻すときは要注意です。

 

 

 

 

背面のケーブル類を接続しなおして、パソコンの電源ON!

 

 

 

 

 

Windows Vistaが立ち上がると新しいハードウェアのデバイスドライバのインストールが自動的に行われて、ボードが認識されます。

 

 

GV-MVP/HSのデバイス認識

 

下のほうに I-O DATA GV-MVP/HS とあるのが分かると思います。

 

 



続いて、Windowsのデスクトップ上にある「mAgicTV Digital 初期設定」のアイコンをクリックして設定を続けます。

 

 

 

 


チャンネルスキャンの開始です。

 

 

 

IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

このときは気付きもしませんでしたが、GV-MVP/HS のセットアップの最大の難関です。ここで電波を正しく受信してチャンネルがセットされないと次へ進むことができません。

 

 


IO DATA GV-MVP/HSセットアップ

 

 

 

(ここでちょいとトラブル・・・はまること数時間)

 

 

3回ほどリトライした挙句、アンテナの配線を見直して解決。

 

チャンネルスキャン成功なら、実際のチャンネルスキャンは数分~10分程度で終わります。電波状態、パソコンの処理速度、CATVもスキャン範囲にするかなどによって多少変化がありそうです。


ちなみに私の場合は、

 

アンインストール → OS再起動 → インストール → オートスキャン実行 の繰り返しでちょっと疲れました。

 

 

チャンネルがセットできて、テレビが映ったときはほっとしました。最近はこんなにはまったことがなかったので、10年位前のグラフィックアクセラレータやTVキャプチャが出始めの頃の苦労以来です。それほど苦労してまで、使いたいのかといえば、デジタルの高画質のままに自分のPCで自由に観たり、録画したりできる感動があるからこそですね。

 

 

ここでは、俺に手動で設定させろー ヾ(▼ヘ▼;) と何度も思いましたよ。

 

 

後日追記:アイオーデータのWebで配布されている新しいバージョンのセットアップだと、チャンネルスキャンのオートスキャン途中でハマることなくできるようになりました。CD-ROMに入っているソフトを使ってのインストールはやめて、最新のWebダウンロード版を使うのが正解ですね。



 

やっと映りました。

mAgic TV Digital


IO DATA mAgicTV Digital

液晶ディスプレイの画面を撮影したのを縮小してBlogに貼ったので画像が荒くなってしまいましたが実物はとても綺麗でした。

 

 

 

 

 


mAgic TV Digital

製品情報

I-O DATA mAgicTV Digital Version 6.00.01

 

アプリケーション情報

 

mAgicマネージャ Digital Version 6.00.00

バージョン6のファーストリリースバージョンですね。

 



mAgicガイドDigital

 

 

 

 

mAgicマネージャ Digital の録画設定、各機能の設定画面のイメージは次のようになっています。

予約新規作成

 

 

 



おまかせ録画の更新設定

mAgicマネージャ Digital には、「おまかせ録画更新設定」があって、更新のタイミングは3回です。録画の時間とかぶるとデータが更新されないので、重ならないような時刻を設定しておきます。



予約設定

こちらは予約マージンの設定です。初期値は、予約開始 5秒、連続予約20秒になっていました。パソコンの処理能力やディスクの性能によって録画した番組冒頭が切れてしまうようであれば多めに調整したほうがいいと思います。



録画容量設定

こちらの画面が「録画容量設定」の画面です。ドライブはCにしてますが、今の空き容量だと7時間ちょっと録画できるということがわかります。


 


デバイス

デバイスの表示にもGV-MVP/HSがきちんと出ていました。この画面の感じだと1つ分だとスペース空きですね。なんか秘密がありそうな予感。近い将来、2枚挿とか、別の接続方法の機器を統合管理できるようになるかもしれません。

 



電源と時刻の管理

 

電源と時刻の管理の画面では、予約録画をした後の動作について設定できます。深夜番組を録画しようと思うとパソコンを常時付けておかなければなりませんが、スタンバイや休止状態にしておけば省電力ですね。

あと、電波で時刻の補正を行うかとか、ディスプレイの電源管理とかも出来ます。

 

 

 

■今回レビューした製品のおさらい

 


パソコンで地デジを観る・録る! PCI Express x1対応 

地上デジタル対応TVキャプチャボード GV-MVP/HS 価格21,000円

製品ページ: GV-MVP/HS

 

型番:GV-MVP/HS
インターフェイス:PCI Express x1バス
外形寸法:約125(W)×95.3(H)×14(D)mm
    (スロットカバーおよび突起部含まず)

 

 

 


 

■この製品のよい点

・ハイビジョン「1080i」での映像表示はやっぱり綺麗

アナログ放送受信用チューナー・キャプチャユニットの映像と同じパソコン・同じ液晶で見比べてみても綺麗です。できれば、液晶もいい物にしたほうがいいと思います。

 

・PCI Express x1のボードで完結している

写真では2枚のように見えますが、それはB-CASカードを見せるための撮影用の配置です。実際には、2枚の基盤を合わせた複合ボードで1スロット分でしっかり収まります。

PCI-Express x16はグラフィックボードで使うものの、PCI-Express x1スロットは空いたままの人も多いと思います。そんなスロットを埋めるのにはGV-MVP/HSはとても面白い製品です。

 

・アイ・オー独自のキャプチャソフト「mAgicTV Digital」が添付されていること。

 

アナログ放送時代から進歩を遂げてきたソフトで、キャプチャ機能や市長機能が優れています。操作性やメッセージの一部にはまだデジタル放送用の初の製品であることから改善が望まれる店もいくつもありましたが、mAgic5まで進歩してきたように、デジタル放送用はmAgic6、7・・・とこれからますます発展していくと思います。

 

 

 

 

■改善が望まれる点

 

・付属ソフトウェアのバージョンアップ

操作性をよくして欲しいです。テレビのリモコンよりパソコンの方が使いやすくできるはずなのにちょっと残念です。

 

あと、付属ソフトのセットアップの際のmAgic TV Digitalのチャンネル設定のオートスキャン時のウィザード機能もしくはステータス・エラーや問題内容の詳細表示ができるようになるとよいです。チャンネルのプリセットで「チャンネルがひとつも見つからない」状態ではまってしまう人が減ると思います。うまくアンテナケーブルが接続されていなかったり、UHF/VHF/CATVの電波を混合している場合などの問題については画面メッセージ表示として視覚的に分かるようにしてもらいたいです。

 

 

 

■レビュー時の環境

 

 

OS:Windows Vista SP1

PC:NEC VALUESTAR タイプL ( CPU:Intel Core2Duo, RAM:2GB,HDD:320GB )

GA:NVIDIA GeForce 8400

LCD:24 インチワイド液晶 WUXGA 1920 x 1200 ディスプレイ DELL 2408WFP

 

 

■メーカーサイト

 

 

TVチューナー&ビデオキャプチャ:GV-MVP/HS
旧URL http://www.iodata.jp/prod/multimedia/tv/2008/gv-mvphs/

パソコンで地デジを見る・録る!PCI Expressバス対応 地上デジタル対応TV放送チューナーボード

 

 

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■ご注意事項

・購入の際には使用環境が、メーカーの動作環境に適合しているかどうかよくご確認いただくようお願いします。

 

・このレビュー時の製品・ソフトウェアとレビュー環境で発生した症状、動作、品質についてレビューをしています。製品をお使いになる環境や、ソフトウェアのバージョンによってここに記載の通りの状態にならないこともあると考えられます。

 

 

・私はIO DATAのメーカーサポート担当ではありません。コメントなどで質問していただいても分からないことはたくさんあります。

 

 

・ソフトウェアやファームウェアのバージョンアップの際にはまたレビューしたいと考えておりますが、レビューアー自身の制約により続報を書くことができない場合もあります。