茹だるような暑さが続くここ豊川店ですが、皆様お住まいの地域はいかがでしょうか?
秋田を中心として災害が発生しております。万が一の際は自分の身を守る行動をお願い致します。
本日はお客様からお問い合わせ頂いた内容をご紹介します。どうしても今までのキャンピングカーと充電性能や制御方法が異なるナッツRV クレア「ハイパーエボリューション」、今までと勝手が違ったり、見たことのないランプが点灯していたりします。
そしてお使い方によっては急にビープ音がなったりすることがあります。
下記は一例ですので、何かの参考になれば程度です。
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ご質問内容
・ クレア5.3X ハイパーエボリューションにて宿泊(家庭用エアコン稼働し、翌朝に残量が40%程度となっている状況)
・ その状況で走行しながら、また家庭用エアコンを稼働させて走行充電を「ケアモード充電」に設定。
・ その後、走行中にセカンドシートしたからピピピピと音がなる
・ これは故障ではないですか?
というものでした。
結構、意識をして使って頂いていても不意のビープ音は不安になるものですね。上記のお問い合わせに対してのご回答は下記のようにさせて頂きました。
・ 走行中「ケアモード充電」 としながら家庭用エアコンを使用していると音がなる について
ケアモード充電 とは
車両からの走行充電(12V)で流れてくる電気を100V充電器を介してバッテリーに入電する充電方法のことを言います。
エボリューション・ハイパーエボリューション両車ともこの100V充電器が2台、ついておりバッテリーが消費している状態(残量70%等)
では2台同時に作動します。
その際の「充電量」は1台あたり最大22.5Aとなり、100Vの電気を最大6.8A消費します。
(100V充電器ですので、100Vの電気を使用します)
車両についているインバーター(12Vを100Vに変換する装置)の容量は最大 1500W(電流量では15A)となります。
ここからが今回の症状の原因点です
家庭用エアコンは最大出力 1000W(10A) の電気を使用します。これは外気温や室内温度・湿度によって変化します。
ケアモードを使用する際、100V充電器が「仮に2台」作動するとなると、13.6A(1360W) 「充電器だけに」使用します。
1360Wの「100V充電器」 と1000Wの「家庭用エアコン」が同時に作動すると計算上 2360Wの電気が必要です。インバーターは1500Wですので、足りない状況となり
「ピピピ」と警告音を発します。(高負荷警告)
ですので、家庭用エアコンを使う際は「ケアモード」にしない方が良いです。
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※現実的にケアモードを使用するタイミングは、エアコンのような高電力の家電を使用しない季節(秋~春)に使う程度と考えて下さい)
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それともう一つ、ご質問がありました。
・ 機器についている赤いLEDが点灯している について
お写真頂いた機械は「ACマルチコントローラー」という機械です。
室内の家庭用コンセントへの給電を「外部電源」「インバーター」「その他」のどれから行うのか自動的に選択してくれる機械です。
この部品がなければ、「外部電源用コンセント」と「インバーター用コンセント」「その他の100Vソース用コンセント」など
コンセントの数が増え、車両に入力する100Vリソースのコンセントに差し替えをする必要があります。
※ 昔、この機械がない時は電子レンジやエアコン等、都度コンセントを差し替えていました。
今回ご連絡頂いている赤いLEDが光っているのは「光っている100リソースがマルチコントローラーに入力されている」というお知らせのライトです。ついていても何も問題ありません。
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ハイパーエボリューションのお客様であれば、高負荷状態にならなければビープ音を聞くことは少ないかと予想されます。
どうしても鉛バッテリーのエボリューションでは、「バッテリー残量が残っていても電圧が低下し、電気を使えない」という状況でもビープ音はなります。※決して鉛バッテリーが悪い、という話ではありません。
要はバッテリーの「使い方」と「充電方法・時間」のバランスの問題ですので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせくださいね!